頭皮トラブル
頭皮のむくみって何?放置してはいけないその状態と解消法
ですが、むくみが起きるのは顔や手足だけではありません。頭皮もむくむんです!
頭皮は他の部位と違って目に付きにくい場所ですから、むくんでいても放置しがちなのです。
今回は頭皮のむくみとその解消法についてご紹介します。この機会に自分の頭皮はむくんでいないか確認してみましょう。
Contents
顔や手、足とも違う…頭皮のむくみって何?その状態とは
顔や手足のむくみはよく聞きますが、頭皮のむくみはあまり聞かないですよね。
それもそのはず、顔や体は目に付きやすい場所ですので、むくんでいるとすぐに気付きやすいのですが、それに対し頭皮はあまり目に付く場所ではないので、むくんでいたとしても気付きにくいのです。
そして気付かないがゆえに放置、なんてことにもなりかねません。
ただ頭皮がむくんでいるだけ…そう感じる方も多いかもしれませんが、頭皮のむくみは放置していると様々な弊害をもたらす恐れがあります。
まずは自分の頭皮がむくんでいるかどうか確かめてみましょう。
以下は簡単に出来るむくみチェック法です。2つありますので、やりやすい方を試してみてください。
- 頭皮のむくみのチェック法 その①
- 側頭部に両手の指の腹を当て、そのまま頭頂部に向かって寄せます。むくんでいる場合、頭皮がぐにゃっと動き、手を離しても元に戻らない、弾力がない、ぷよぷよしているといった状態になります。
- 頭皮のむくみのチェック法 その②
- 頭頂部の頭皮を指の腹でつまみます。頭皮がぷにっとつまめたら頭皮がむくんでいる可能性があります。
日々の何気ない習慣が招いている可能性大!頭皮のむくみが起こる原因
それでは一体、何が原因で頭皮はむくんでしまうのでしょうか。頭皮のむくみを引き起こす原因についてまとめました。
頭皮が凝りやすい
普段、デスクワークが多い方、仕事でパソコンを使う機会が多い方、最近ではスマホの使用時間が長い方は頭皮が凝りやすい傾向にあります。
手を動かす以外はほとんど動きがないため、血液・リンパの流れが悪くなり、むくみやすくなるのです。
頭皮が凝ると血行不良となり、むくみやすくなります。
冷えやすい生活を送っている
これは特に夏にありがちなことですが、冷房のきいた部屋にいる時間が長い、さらには冷たいものをよく飲むといった、体を冷やしやすい習慣がある方も注意が必要です。
体が冷えると血流が悪くなりますので、こちらも頭皮のむくみの原因として挙げられます。
胃腸の調子が悪い
消化器官である胃腸が弱り、代謝機能が低下した状態だとむくみが出やすくなります。
また、頭皮のむくみの他にフケが多く出ている場合も同様に胃腸が弱っている可能性があります。
病気でむくむ場合もある
上記でご紹介した他に例外で病気でむくむ場合もあります。
この場合は頭皮の凝りやストレス等とは無関係ですので、これらに当てはまらないのにむくんだり、なかなか治らない、急に頭皮や顔がむくんだ等の普段とは違ったむくみの症状が現れた時は病院で診てもらった方が良いかもしれません。
放置は危険!頭皮のむくみを放っておくと現れる症状とは
健康な頭皮はハリと弾力を併せ持ち、ほど良い柔らかさがあるのが特徴です。
しかし、むくんだ頭皮は余分な水分や老廃物が溜まった状態ですので、頭皮や体に様々な悪影響を及ぼす恐れがあります。
ここでは頭皮のむくみが引き起こす症状について見ていきましょう。
顔がむくむ・目の下にクマが出来る
頭皮のむくみは美容の面でも悪影響を及ぼします。顔と頭皮は繋がっていますから頭皮の影響を受けやすいのです。
頭皮がぶよぶよでむくんだ状態だと顔の皮膚もむくみ、結果として顔が大きく見えてしまうことになります。
また、その他に、血行不良の影響で目の下にクマが出来てしまうこともあります。女性としてこれらは何としてでも避けたいですよね。
薄毛になる
頭皮がむくんでいるということは血行やリンパの流れが悪くなっている状態ですので、頭皮に充分な栄養が運ばれなくなります。
栄養不足に陥った頭皮は薄毛を引き起こしやすくなるのです。また、薄毛の他にも抜け毛や白髪といった髪のお悩みにも繋がる可能性があります。
その他に体に現れる不調
頭皮のむくみは顔のむくみや薄毛の他にも全身に様々な影響を及ぼします。以下の症状が現われたら、それはもしかしたら頭皮のむくみが原因かもしれません。
- 頭痛
- めまい
- 眼精疲労
- 睡眠障害
- 耳鳴り
- 顎関節症
このように頭皮のむくみは美容面でも健康面でも良くないことばかり!一刻も早く改善してあげることが大切なんです。
空いた時間を有効活用!頭皮のむくみを改善する方法
頭皮がむくんでいるとこれだけの症状が出てしまうなんてショックですよね。
一刻も早くむくみを解消するために、今すぐ出来る改善方法をいくつかご紹介します。ちょっとした時間に出来るものが多いので、ぜひ試してみてください。
頭皮マッサージをする
頭皮のむくみの代表的な改善方法として、頭皮マッサージが挙げられます。血行・リンパの流れを良くし、むくみを解消します。
いつ行なっても構いませんが、入浴中や入浴後の血行が良くなっている時がより効果的でしょう。
頭皮マッサージのやり方
- 生え際に親指以外の指の腹を当て、生え際から頭頂部まで指をクルクルと動かしながら押していきます。
- 指を閉じた状態で前頭部に当て、クルクルと円を描きます。頭頂部、後頭部と襟足部分の境目にある窪みも同様にマッサージしてください。
- 手全体を側頭部から頭頂部の間に当て、2~3回大きく円を描き、数秒圧迫を加えます。
- ゆっくり圧迫を緩め、今度はこめかみに手のひらを当てます。手を開いた状態で、手のひらのみを当ててください。こちらも同様に2~3回大きく円を描き、数秒圧迫して下さい。
- 圧迫を緩め、後頭部と襟足部分の境目にある窪みに親指を当て2~3回円を描き、数秒圧迫を加えます。
- 仕上げに生え際を軽く指圧し、なぞりながら下に下して終了です。
円を描く際は頭皮を内側に寄せるように回していきましょう。
また、上でご紹介したマッサージの他に、
- シリコン製の突起が付いたクレンジングブラシを使用して洗髪する
- シャンプーやトリートメントの際に頭皮マッサージを行う
- 朝と夜の1日2回、先端が硬すぎないブラシを用いて頭皮をブラッシングする
等しても頭皮のむくみを解消し、血行を促進することが出来ます。
それほど時間をかけずに出来るので、頭皮マッサージをしている時間がない!という方にはこちらの方が良いかもしれませんね。
ストレッチをする
デスクワーク等でずっと同じ姿勢でいる時間が長い方はこまめにストレッチを取り入れてみてください。
頭皮マッサージと併せることでより高い効果を得られますよ。
ツボ押しでむくみ解消
むくみを解消するために、頭皮の血流を良くする2つのツボをご紹介しますね。
ツボ押しはちょっとした空き時間に出来るので、忙しくてなかなか時間が取れないという方にもおススメですよ。
- 翳風(えいふう)
- 耳たぶの後ろにある大きいくぼみです。人差し指または中指を使って左右同時に押します。深呼吸をしながら10回ほど行ってください。
- 百会(ひゃくえ)
- 頭頂部のセンターにあります。眉間から頭頂部を結んだところと左右の耳から頭頂部にかけて交わるところにあります。押すと軽い痛みを伴います。両手の中指を当て、息を吐きながら10~20回ほど押します。
血流が良くなるだけでなく、脱毛症、冷え、めまい、さらには疲労回復、ストレス解消といった嬉しい効果もあります。
ツボ押しの際は指の腹を使って押すようにしましょう。爪を立てると肌を傷つけてしまう恐れがあります。
体を冷やさない
頭皮が血行不良になる原因として頭部の冷えがあります。特に夏場はクーラーのきいた部屋にいる時間が長くなるため、注意が必要です。
知らず知らずのうちに頭部を冷やし、血行不良を招いている可能性大ですから、クーラーの設定温度を上げるなどしてみましょう。
オフィスなど、勝手に設定温度を変えられない場合は膝かけや腹巻、保温効果のあるハイソックス、レッグウォーマー等を身に付けるという方法があります。
なるべく体を冷やさない生活を心掛けていきましょう。
食生活を見直す
頭皮がむくむ方は利尿作用のあるカリウムを多く含んだ食品を積極的に食事に取り入れましょう。主に
- バナナ
- メロン
- アボカド
- ほうれん草
- きゅうり
- さつまいも
等の野菜や果物に多く含まれています。
また、この他に体を温める効果のある食品を取り入れても良いですね。
- 生姜
- ネギ
- にんにく
- 玉ねぎ
- カボチャ
- チーズ
- 唐辛子
- こしょう
等には体を温める効果がありますから、こちらも積極的に摂取したい食品です。
体を冷やすのを避けるために、冷たい飲み物を控えることも大事です。
ストレスを溜めこまない
血行不良を引き起こす原因にストレスがあります。本当はストレスとは無縁な生活が望ましいですが、日々の生活の中でどうしてもストレスは溜まりますよね。
そのため、溜めないのではなく、溜まってしまっても上手に発散するようにしましょう。
- 趣味の時間を作る
- 家族や友人に話を聞いてもらう
- ゆっくりと湯船に浸かる
- カラオケに行く
- 運動を取り入れる
等、自分なりのストレス発散法を取り入れてみてください。
日々の生活を見直してすっきり頭皮を目指そう
頭皮のむくみは生活習慣による血流の滞りが原因です。そのため、日々の生活の中で無意識に行っていることがむくみに繋がっている可能性が非常に高いのです。
頭皮がむくんでいるということは体からの何かしらのサイン。
頭皮は自分からは見えないですし、変化に気付きにくい場所ではありますが、定期的にチェックしてみましょう。
また、デスクワークが多い方やスマホを長時間使用する方などは休憩中に頭皮をほぐすなど、日々のちょっとした時間を頭皮ケアに充ててみてください。