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頭皮トラブル

頭皮にかさぶたができる原因は?自分でできる対処法

引っかいた覚えもないのに、かさぶたができていたら、もしかして皮膚の病気かも…?と心配になってしまいますよね。

実は頭皮が脂っぽかったり、不潔だったりすると、傷がなくてもかさぶたができる場合があります。

今回は頭皮にかさぶたができる原因と、その対処法についてご紹介します。


頭皮にかさぶたができる、主な原因とそれぞれの対処法

頭皮にかさぶたができる原因は様々。以下に詳しくご説明しますので、参考にしてくださいね。

皮脂の過剰分泌で、脂漏性皮膚炎を発症している

頭皮の皮脂が多量に分泌されると、皮脂を好むカビ菌の一種、マラセチア菌が異常繁殖し、皮脂を分解する過程で遊離脂肪酸という物質を分泌します。

それが分解されず酸化することにより、皮膚炎を引き起こしフケやかさぶたができてしまうのです。

もともと汗っかきで、Tゾーンが脂っぽく、炎症で赤くなっているような人は、脂漏性皮膚炎を疑ってみた方がいいかもしれません。

脂漏性皮膚炎の対策は、健康的な生活習慣が基本!

頭皮が脂っぽくなる原因は、以下のようなことが考えられます。

  • 睡眠不足
  • 油っぽい食事を好む
  • ビタミンBの不足
  • ストレス

主に生活習慣の乱れが原因となっていることが多いので、規則正しい睡眠や、栄養バランスの取れた食生活を心がけましょう。

ビタミンBはレバーや大豆、卵などに多く含まれていますが、食べ物で摂取しにくい場合は、サプリメントを活用しても構いません。

また、髪が濡れたまま寝ると、真菌が繁殖しやすくなりますので、髪はドライヤーでしっかり乾かしてから寝るようにしましょう。

生活習慣を見直しても症状が改善されない場合や、早く症状を緩和したい場合は、皮膚科を受診してマラセチア菌に効果のある抗真菌剤を処方してもらってもよいでしょう。

白癬菌というカビの一種による、皮膚の炎症

水虫の原因となる、カビの一種である白癬菌(はくせんきん)。それが皮膚に感染すると、頭皮がかゆくなったり、大量のフケが出たり、かさぶたができたりします。

もともと水虫を持っている人や、水虫の人の患部に触れるものを共用している人、白癬菌に感染したペットを飼っている人などは感染しやすくなります。

また、白癬菌は湿度が高く湿った状態を好むため、髪が濡れたまま寝てしまう人や、不規則な生活などで頭皮のバリア機能が乱れていても感染しやすくなります。

見分ける特徴としては

  • かゆみを従い、皮膚がポロポロ剥がれ落ちる
  • 患部に抜け毛や大量の脱毛がある
  • 薄いピンク~赤色の円形の紅斑がある

などが挙げられます。当てはまる人はすぐに皮膚科を受診しましょう。

白癬菌による炎症は、すみやかに皮膚科の受診を!

白癬菌に感染している場合、セルフケアでは症状は改善しません。すみやかに皮膚科を受診し、抗真菌剤を処方してもらいましょう。

白癬菌は放っておくと頭皮に広がり治療が難しくなるだけでなく、抜け毛や薄毛の原因にもなります。早期発見・早期治療が大切ですので、自己診断で症状を長引かせないようにしてください。

かゆみが強い場合は、皮脂欠乏性湿疹かも?

脂漏性皮膚炎とは逆に、皮脂が欠乏して乾燥してもかさぶたができる場合があります。

かゆみが強く、白くてカサカサした、フケ状のかさぶたができるのが特徴で、かさぶたの部分がひび割れたり、乾燥して剥がれた皮膚がくずのように細かく頭皮に付いているなどの症状が見られます。

かきむしると悪化して血が出たり、汁が出たりしますので、その前に適切な対処をすることが大切です。

皮脂欠乏性湿疹の対策は、保湿とバリア機能の回復!

皮脂欠乏性湿疹の主な原因は、頭皮のバリア機能の低下です。バリア機能が低下すると、外部刺激に弱くなり炎症が起こりやすくなるため、対策としては過剰に皮脂を落とさないようにすることが重要です。

皮脂を過剰に落とさないためには、以下のようなことを実践するとよいでしょう。

  • 頭皮の保湿
  • 洗浄力がマイルドなシャンプーを使う
  • 洗髪の際はぬるま湯(40度以下)を使用する

洗浄力の強いシャンプーや、熱いお湯を使っての洗髪は、皮脂を落としすぎてしまうおそれがあります。

頭皮の保湿の仕方は、加湿器などで部屋の湿度を50~60%程度に保つか、美容液などを患部に塗って、うるおいを補給してもよいでしょう。

かぶれてかさぶたができているのは、接触性皮膚炎かも

接触性皮膚炎とは、いわゆる「かぶれ」のこと。シャンプーやスタイリング剤など、特定の物質が頭皮に触れた刺激により起こります。

強いかゆみに加え出血を従うこともあり、赤み程度の発疹から、ひどい場合は大きな水ぶくれになる場合もあります。

血が固まったかさぶたや、水泡が破れて固まった白いかさぶたなどがある場合は、接触性皮膚炎が疑われます。

接触性皮膚炎は、原因の除去が一番の特効薬!

接触性皮膚炎は、特定の物質が皮膚に触れ、刺激することで起こります。そのため、原因となっている物質を皮膚に触れないようにすることが一番の特効薬となります。

原因となるものはシャンプーやコンディショナー、スタイリング剤や香水、日焼け止めやスプレー、帽子に使われている繊維や金属など、多岐にわたります。

原因として思い当るものがあれば、それを使わないようにしましょう。もし思い当るものを除去しても症状が変わらない場合は、皮膚科を受診しましょう。

接触性皮膚炎を発症している時は、頭皮が刺激に敏感になっているため、シャンプーの際もぬるま湯か水だけで洗うようにした方がいいかもしれません。

また、患部が狭い場合は、冷たい水に浸したガーゼを1日に数回、1回1時間程度患部に貼っておくと、かゆみなどの症状が軽減する場合があります。

アレルギー体質の人は、アトピー性皮膚炎の可能性も

アトピー性皮膚炎の方の頭皮は乾燥しているため、刺激を受けると皮膚が剥離し、フケやかさぶたとしてポロポロと落ちる場合があります。

強いかゆみを従うため、かきむしると出血することがあり、その場合は血液と滲出液が混ざった厚く固いかさぶたができます。

もともとアトピー性皮膚炎を持っていたり、アレルギー体質の人は、頭皮のアトピー性皮膚炎を疑ってみてもいいかもしれません。

アトピー性皮膚炎の場合は、すみやかに皮膚科を受診!

アトピー性皮膚炎は専門の治療が必要な病気です。個人の判断で対処せず、すみやかに皮膚科を受診するようにしましょう。

治療はステロイド剤などの外用薬が中心となることが多いようです。

ごくまれに重大な病気が潜んでいる可能性も!

ごくまれにですが、乾癬や全身性エリトマトーデス、基底細胞癌、伝染性膿痂疹(とびひ)など、重大な疾患が原因でかさぶたができる場合があります。

激しいかゆみや痛みを従ったり、かさぶたが広範囲に広がっている、なかなか治癒しない、膿んで熱を持っている、黒ずみがあるなどの症状が見られた場合は、自己診断に頼らず、すみやかに皮膚科を受診することをおすすめします。

かさぶたができる原因は様々。原因に合った対策を!

いかがでしたか?同じかさぶたでも、できる原因は様々。原因に合わない対策を行うと、かえって症状を悪化させる場合もあるので、注意が必要です。

症状によっては、セルフケアで治せないこともありますので、長引く場合は一度皮膚科を受診するようにしましょう。

また、かさぶた予防の意味でも、充分な睡眠とバランスの取れた食生活、ストレス発散など、健康的な生活習慣を心がけることは大切です。

あとは、お風呂の後は髪をしっかりドライヤーで乾かすこと。濡れたまま寝るのは、かさぶただけでなく、抜け毛や薄毛の原因にもなりますので、気を付けてくださいね。

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