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頭皮トラブル

頭皮にも角栓ができる!角栓詰まりを除去する方法と予防法

顔など見える部分をチェックすることが多いこともあり、角栓は鼻回りなど顔にできるものだと思っている人もいます。

しかし、角栓は全身のどこにでもできるものです。その中でも、特に注意したいのが頭皮の毛穴にできる角栓です。

頭皮にできる角栓は、頭皮環境を悪化させるだけではなく髪にも影響を与えます。

頭皮は顔のように細かくチェックすることが難しい場所です。この頭皮の角栓を除去する方法はあるのでしょうか。

また、角栓ができないようにする予防法はあるのでしょうか。


顔だけじゃない!古い角質や皮脂があると角栓はできる

角栓というと、顔にできるものというイメージがあります。しかし、角栓は次のようなものがあるところにはできます。

  • 古い角質が溜まりやすい部分
  • 皮脂分泌が多い部分
  • 汗をかきやすい部分

顔の場合、角栓チェックをしてすぐにケアをして取り除くことができますが、見えない部分は角栓ができているかチェックできないため、そのまま放置しているという人がほとんどです。

その中で特に多いのが頭皮です。頭皮は古い角質が溜まりやすい場所です。

角質が綺麗に取り除かれないとフケとして出てくることもあります。また汗もかきやすく皮脂分泌も多い場所です。

頭皮は顔よりも角質ができやすい場所でもあります。

毎日の生活に隠れている!?頭皮に角栓ができる原因

顔と同じように、毎日シャンプーをして生活に保っている頭皮なのに、なぜ角質ができるのでしょうか。

そこには、良かれと思ってやっていたことが原因になっているものもあります。

その1.1日に何度もシャンプーをしている

頭皮のベタつきやニオイが気になるからといって、1日に何度もシャンプーをしている人がいます。

頭皮を清潔に保っているのに角栓ができる?と思ってしまいますが、シャンプーのし過ぎは頭皮の乾燥に繋がります。

1日に何度もシャンプーをすると、頭皮に必要な皮脂も洗い落としてしまいます。

頭皮の皮脂を取り過ぎると乾燥してしまい、肌が皮脂不足と感じて皮脂を過剰分泌してしまいます。

皮脂が過剰分泌されると毛穴に皮脂が詰まり、角栓の原因となります。

その2.シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しがある

シャンプーの回数が少なくても、角栓はできます。それは、シャンプー後のすすぎが悪いことです。

シャンプーやコンディショナーの後、すすぎ残しがあると頭皮に石鹸カスやコンディショナーが残ります。

頭皮に石鹸カスなどが残ると、毛穴に詰まってしまいます。毛穴に詰まると皮脂汚れを落とすことができません。

また、長期間頭皮に石鹸カスが残っていると、雑菌の繁殖に繋がり、頭皮や毛穴の詰まりだけではなく炎症の原因にもなります。

その3.頭皮に合ったシャンプーを使っていない

シャンプーの仕方で角栓ができることもありますが、シャンプーが合わないことが原因で角質ができることもあります。

頭皮が脂っぽいのに洗浄力が弱く皮脂が取り除けていない場合は、毛穴や頭皮に余分な皮脂が残り酸化して角栓になります。

また、頭皮が乾燥しているのに洗浄力が強いシャンプーを使っていると頭皮が乾燥状態になり皮脂を過剰分泌させる原因になります。

よく髪質に合ったシャンプーを選びますが、自分の頭皮環境に合ったシャンプーを選ばないと角栓の原因となるので注意しましょう。

その4.食生活の乱れが皮脂の過剰分泌に繋がる

角栓の原因の1つに皮脂の過剰分泌があります。その原因として食生活の乱れが考えられます。

食生活が乱れているからといって、すぐに頭皮に角栓ができるというわけではありません。

しかし、食生活の乱れが原因で皮脂の過剰分泌が起こり、頭皮が角栓のできやすい環境になってしまいます。

  • 脂っこいもの
  • 甘いもの
  • ジャンクフード、スナック菓子

上記のようなものを過剰摂取していると、皮脂の過剰分泌に繋がります。

その5.ストレスが原因で頭皮トラブルや皮脂の過剰分泌になることも

ストレスも頭皮トラブルや皮脂の過剰分泌に繋がります。

疲れた時にニキビができやすくなりますが、頭皮にも同じようにトラブルが出てきます。

また、皮脂分泌が増えると角栓もできやすくなります。

その6.睡眠不足で頭皮の皮脂分泌が増える

睡眠不足が続くと、ホルモンバランスの乱れに繋がります。ホルモンバランスの乱れは皮脂の分泌をコントロールする働きにも影響を与えます。

そのため、皮脂の分泌が増えて角栓ができやすい環境になります。

また、睡眠不足になることで成長ホルモンの分泌も悪くなります。そうなると、肌の再生能力が落ちてしまうので、頭皮環境の悪化にも繋がります。

頭皮の角栓が原因で頭皮や髪に様々な悪影響が出てくる

頭皮の毛穴に角栓が増えた場合、頭皮や髪に様々な影響を与えます。

気になる症状の原因が角栓だったということもあるので、チェックしておきましょう。

その1.頭皮の常在菌が原因で起こる「脂漏性皮膚炎」

頭皮に角栓ができると、毛穴に詰まった皮脂が取り除けなくなります。

頭皮に過剰な皮脂が残っていると、カビの一種である常在菌のマラセチア菌が増殖していきます。

マラセチア菌が増殖すると脂漏性皮膚炎になり、頭皮に様々な症状を引き起こします。

  • 大きなフケの塊ができる
  • かゆみが出てくる
  • 炎症を起こしかさぶたができやすい状態になる
  • 常に頭皮にベタつきがある

頭皮を覆うようなフケや炎症が起こると、角栓を取り除くケアもできなくなるので注意が必要です。

その2.皮脂が酸化して頭皮からニオイが出てくる

頭皮の皮脂や古い角質が毛穴に詰まり、角栓となります。この皮脂が長時間詰まっていると酸化してニオイを発します。

加齢臭も皮脂の酸化が原因と言われていますが、若くても毛穴に角栓が詰まって皮脂が参加すると、加齢臭やそれに似た独特なニオイが頭皮からしてきます。

その3.毛穴のアクネ菌が増殖して頭皮にニキビができやすくなる

頭皮にはマセラチア菌だけではなく、アクネ菌も常在菌としてあります。このアクネ菌は空気に弱いため、毛穴の奥にあります。

エサはマセラチア菌と同じで、皮脂や古い角質です。そのため、角栓はアクネ菌にとっては格好のエサになります。

角栓ができて毛穴が詰まった状態が続くと、毛穴にいるアクネ菌が増殖しニキビになります。

頭皮にニキビができると薬も塗りにくいため、なかなか治らないこともあります。

その4.角栓が原因で髪が育たず薄毛や抜け毛に繋がることもある

角栓が詰まっていると生えてくる髪の毛を圧迫するため、うねりのある髪や細い髪しか生えてこなくなることもあります。

細い髪はしっかりと生育しないため、抜けやすいのも特徴です。

また、角栓が詰まっていると髪のために与えている栄養なども行き届かないため、髪が育たず抜けやすくなります。

髪が細くなることでボリュームが減り薄毛になったり、抜ける頻度が早くなるため抜け毛が急激に増えたように感じることもあります。

頭皮の角栓は正しいシャンプーで取り除くことができる

頭皮の角栓は、毎日のシャンプーで取り除くことができます。しかし、洗っただけでは角栓は落ちません。

正しいシャンプー方法をすることで、角栓は落としやすくなります。

角栓を落とすというと、よくスカルプシャンプーをしますが、スカルプシャンプーをしても毎日のシャンプーが間違っていると、またすぐに角栓ができてしまいます。

スカルプシャンプーだけではなく、毎日のシャンプーも正しく行って角栓を取り除くようにしましょう。

その1.シャンプー前にブラッシングをして汚れを落としやすくする

シャンプーをする前に必ずブラッシングをします。ブラッシングは髪のもつれをほぐす働きがありますが、頭皮の汚れを落としやすくする働きもあります。

特に、まだ毛穴に詰まっていない角栓などはブラッシングをすることで浮かび上がりやすくなるので、頭皮からしっかりとブラッシングをしてあげるようにしましょう。

その2.シャンプー前にぬるま湯でしっかり予洗いする

髪を濡らして、いきなりシャンプーをする人がいますが、必ず予洗いをするようにしましょう。

予洗いは、36~38度のぬるま湯で頭皮や髪を洗うだけなのですが、これで70~80%の汚れを落とすことができると言われています。

また、予洗いすることで頭皮が温まるので皮脂や角栓が落ちやすくなります。

頭皮や髪にお湯を当てるだけではなく、シャンプーの時のように頭皮をマッサージするようにしながら予洗いをするとさらに汚れも落ちやすくなります。

また、上記にも書きましたがお湯が熱いと頭皮に必要な皮脂も洗い流してしまうため、36~38度のぬるま湯が最適です。

その3.シャンプーは泡立ててから使う

シャンプーですが、原液を頭皮や髪につけて髪で泡立てている人もいます。しかし、これは髪に過度な摩擦を与えてしまうため、髪によくありません。

シャンプーをする時は洗顔同様、泡を作って洗うようにします。手のひらで適度な泡を作って洗うのもいいですが、洗顔用の泡立てネットを使って泡を作って洗うと簡単です。

泡は髪につけるのではなく、頭皮につけます。シャンプーは髪を洗うというより、頭皮を洗うことが大事です。

いくら髪を綺麗に洗っても頭皮が汚れていては角栓ができてしまいます。

フケができやすかったり、頭皮に炎症がある場合は、抗真菌剤配合のシャンプーを使うと菌の繁殖を抑えることができるので、炎症やフケの症状を緩和することもできます。

その4.頭皮をマッサージするような気分で洗う

シャンプーをする時、汚れをしっかりと落としたいからと指先でゴシゴシと洗う人がいますが、これでは頭皮を傷めてしまいます。

角栓を取り除く場合、頭皮をマッサージするように指の腹を使って洗うと皮脂や角栓を揉み出すことができます。

角栓を全部取り除きたいからといって長時間シャンプーをしていると、シャンプーの洗浄力で頭皮が乾燥してしまう可能性もあるので、注意が必要です。

その5.シャンプーは2倍の時間をかけてしっかりすすぐ

シャンプーをした後のすすぎも大事です。見た目で泡がないから、綺麗に洗い流せたというわけではありません。

シャンプーを洗い流す時は、洗っていた2倍の時間をかけてすすぐのを目安にしましょう。

この時、ただお湯をかけるのではなく頭皮をマッサージしながらすすぐと、シャンプーで落ちかけていた角栓も落とすことができます。

また、この後にコンディショナーやパックを使う場合は、頭皮や髪の根元にはつけないようにします。

頭皮や髪の根元につけると頭皮にコンディショナーやトリートメントが残り角栓になることもあるので、毛先を中心に使うようにしましょう。

シャンプーだけじゃ不安な時は、週1回の頭皮クレンジングで落とす

スカルプシャンプーを使って角栓を取り除くのもいいですが、顔と同じように頭皮をクレンジングしてあげると角栓も取れやすくなります。

頭皮のクレンジングは週1回程度で十分効果を発揮するので、角栓ができた人だけでなく角栓を予防したい人にもオススメです。

その1.シャンプー時同様、ブラッシングをしておく

シャンプーの時と同じように、まずはブラッシングをします。

髪が絡まっていると頭皮全体にオイルを付けるのが難しくなるので、根元からしっかりとブラッシングしておきましょう。

その2.オイルを頭皮全体につけてマッサージする

次にオイルを頭皮全体につけていきます。この時、500円玉程度のオイルを使います。

使うオイルは、天然のものがオススメです。

  • 椿オイル
  • 杏オイル
  • オリーブオイル

上記のようなものは、ドラッグストアでも購入できるのでおススメです。

このオイルを手のひらに取り、軽く手のひらで温めます。その後。指全体を使って頭皮につけていきます。

頭皮全体にオイルが行き渡ったら、指の腹を使ってマッサージをしていきます。頭皮の角栓を揉み出すようなイメージでマッサージをしていきます。

その3.蒸しタオルやシャワーキャップで5分程度パック

頭皮をマッサージした後、すぐに洗い流すのではなくオイルで角栓を浮かすためにしばらく放置します。

この時、蒸しタオルやシャワーキャップを使うと頭皮が適度に温まるのでさらに汚れが落ちやすくなります。

その4.ぬるま湯でオイルを洗い流す

5分程度したら、オイルを洗い落としていきます。この時、シャンプーの時のように頭皮をマッサージするように洗い流していきます。

また、お湯の温度も38度程度のぬるま湯がベストです。オイルは落ちにくいので、2~3分かけてしっかりと洗い落としましょう。

その後、普通にシャンプーをします。このシャンプーで頭皮や髪についてオイルを綺麗に洗い落としていきます。

シャンプー後のコンディショナーやトリートメントはオイルを使っているので必要ありません。

髪の絡まりがある場合は、毛先のみコンディショナーやトリートメントをしましょう。

毎日の生活で頭皮に角栓ができないようにする予防法

頭皮に角栓ができないようにするには、皮脂の過剰分泌を抑えることが1番大事です。

皮脂の過剰分泌は毎日の生活を見直すだけでも改善していきます。

特に、次のようなことに気を付けることで皮脂の過剰分泌を抑えることができるので、角栓の予防にも繋がります。

その1.規則正しい生活を送り睡眠不足を解消する

睡眠不足になると、皮脂の過剰分泌に繋がり角栓ができやすくなります。

そうならないためにも、規則正しい生活を送り、睡眠不足にならないようにすることが大事です。

特に、成長ホルモンの分泌が活発になる22~2時に睡眠を取るのが理想です。この時間、ずっと寝る必要はなく、この時間帯に1~2時間睡眠を入れるだけで効果は得られます。

また、ただ眠ればいいというものではありません。ぐっすりと眠る質の良い睡眠が取れるようにしてあげることが大事です。

  • 眠る1時間前からパソコンやスマホは見ない
  • 眠る時は電気を消す
  • 深い眠りに入れるように体を温める

上記のようなことを心がけると、質の良い深い睡眠を得ることができます。

その2.ストレスを溜めないように解消法を見つける

ストレスが溜まるとホルモンバランスが乱れるため、皮脂の過剰分泌に繋がります。そのため、ストレスを溜めないようにすることも大事です。

自分が熱中できるものや、心がリラックスできるものを見つけるようにしましょう。

趣味がない人や、どうやったらストレスが発散できるか分からないという人は、次のようなものがオススメです。

  • 適度な運動(散歩やウォーキング)
  • 入浴
  • 太陽の光を浴びる

この中で、心が休まるなというものを実践してみましょう。

その3.皮脂の分泌を抑える食生活にする

毎日の食生活が原因で、皮脂が過剰分泌してしまうこともあります。食事を見直すだけで皮脂の分泌も抑えられ、角栓ができにくくなることもあります。

しかし、無理な食生活ではストレスに繋がるので、ストレスにならないような食生活にすることも大事です。

皮脂の分泌が多い場合、次のようなものは量を減らしたり控えるようにしましょう。

  • 揚げ物などの脂っこいもの
  • 加工食品、ジャンクフード、スナック菓子
  • アルコール
  • 辛いもの、刺激の強いもの
  • 甘いもの

脂っこいものは皮脂に繋がるイメージがありますが、スナック菓子や加工食品もよくありません。特に、カップ麺などは脂質が多いので注意しましょう。

また、皮脂の過剰分泌を抑えるためには、次のようなものを積極的に取り入れるといいと言われています。

ビタミンB群(B2、B6)
ビタミンB群には、皮脂分泌の抑制だけでなく肌荒れ予防の働きもあります。皮脂が過剰分泌されて角栓ができると炎症を起こすため、重要な栄養素です。

【主な食材】

  • 緑黄色野菜
  • レバー
  • カツオ
ビタミンC
ビタミンCには、抗酸化作用や抗炎症作用、また皮脂の過剰分泌抑制作用があります。また、ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持に必要な亜鉛やミネラルの吸収を良くする働きもあります。

【主な食材】

  • 赤ピーマン
  • レモン
オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸は、中性脂肪やコレステロール値を下げる働きがあります。中性脂肪やコレステロール値が高いと皮脂の分泌が増えるため、注意が必要です。
オメガ3脂肪酸には、次のようなものがあります。

  • DHA
  • EPA
  • αリノレン酸

青魚であるイワシやサバにはDHAやEPAが豊富に含まれています。また、話題の亜麻仁油やえごま油にはαリノレン酸が豊富に含まれています。

上記の栄養素だけを過剰に摂取するのではなく、バランスの良い食事を心がけることが大事です。

和食は最も栄養バランスが良いと言われています。なるべく和食を食べるようにするだけで栄養バランスが格段に良くなります。

頭皮の角栓は髪や頭皮にも影響を与える

頭皮の角栓は、ニオイやべたつきだけではなく頭皮や髪に様々な影響を与えます。

そのため、角栓ができないように予防をしたり、できても取り除いてあげる必要があります。

毎日のシャンプーに気を付けたり、顔のようにクレンジングをしてあげるだけでも角栓を取り除くことができます。

また、食事や睡眠などを見直すだけで角栓を予防することもできます。

顔のスキンケアと同じように、頭皮も角栓ができないようにケアしてあげることが大事です。

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