髪の悩み
ケラチンって何?髪に必要なのは海藻ではなくたんぱく質
いつまでも健康的で黒々とした髪でいたいと思い、昔からよく髪に良いと言われている海藻を一生懸命食べていたという人もいるのではないでしょうか。
しかし、海藻をたくさん食べたからといっていつまでも黒々とした健康的な髪を保てるわけではありません。
髪を健康的に保つためには、髪の主成分である「ケラチン」に注目してあげなくてはいけません。
髪の主成分である「ケラチン」とは、いったいどういった成分なのでしょうか。
また、ケラチンを作り出すためには、どういったことをすれば効果的なのかについて調べました。
Contents
髪の主成分である「ケラチン」はどんな成分なのか
そもそも、髪の主成分である「ケラチン」とは、どんなものなのでしょうか?
ケラチンとは、18種類のアミノ酸が結合したたんぱく質のことを言います。髪以外にも爪や肌など体のいろんな部分も構成しています。
【ケラチンに含まれるアミノ酸】
アミノ酸名 | アミノ酸名 | アミノ酸名 |
---|---|---|
シスチン | グルタミン酸 | フェニルアラニン |
アスパラギン酸 | アルギニン酸 | スレオニン |
メチオニン | セリン | アラニン |
ロイシン | トリプトファン | プロリン |
ヒドロキシプロリン | グリシン | チロシン |
バリン | リジン | ヒスチジン |
この中でも、シスチンは約15~18%と多くの割合を占めています。
髪の約90%がケラチンでできているため、海藻をたくさん食べてミネラルを豊富に補ってもたんぱく質が不足していると、髪を健やかに育てることはできません。
少なくなると大変!ケラチンは髪に様々な効果を与えている
髪の主成分はたんぱく質であるケラチンです。このケラチンには、髪に様々な効果を与えてくれます。
その1.髪を健やかに育ててくれる働きがある
よく「髪は死んだ細胞だからいろいろとケアをしても意味がない」と言います。
だからといって、ケラチン不足のままで髪が伸びていくと、細くて弱々しい髪しか生えて来なくなります。
また、髪が生えてきても抜けやすくなったりして薄毛や抜け毛の原因となります。
抜けにくく、健やかな髪に育てるためにはケラチンは欠かせない成分です。
その2.今、生えている髪を太くボリュームアップすることができる
髪のボリュームアップというと、ハリコシ成分のあるトリートメントやシャンプーを使うのが主流でした。
しかし、最近ではケラチンが配合されているシャンプーやトリートメントが販売されるようになりました。
このシャンプーやトリートメントを使うことによって髪にケラチンを補うことができるため、髪が太くボリュームアップしてきます。
その3.乾燥を予防し潤いのある髪にしてくれる
髪の悩みで多いのが、乾燥です。髪が乾燥することで、静電気が起こりやすくなり髪を傷めてしまいます。
ケラチンには髪に保湿効果もあるため、髪に適度に潤いを与えてくれるため髪の乾燥を予防してくれます。
食生活で変わる!?ケラチンは毎日の食事で補うことができる
髪に必要なケラチンですが、シャンプーやトリートメントで補うことで今の髪を健康に保つことはできます。
しかし、今から伸びてくる髪に必要なケラチンは、毎日の食事で必要なアミノ酸を補ってあげる必要があります。
ケラチンを構成するアミノ酸の中には、摂取したたんぱく質を分解して作ることができるものもあります。
しかし、中には体内で分解して作ることができないものもあります。そのため、ケラチンに含まれるアミノ酸を食事で摂取する必要があります。
ケラチンを補うためには、次のような食材を積極的に摂取するようにしましょう。
その1.大豆製品や豆類は豊富なアミノ酸が含まれている
大豆製品や豆類には、ケラチンに必要なアミノ酸が豊富に含まれています。特に、下記のアミノ酸が豊富に含まれています。
- シスチン
- グルタミン酸
- ロイシン
たんぱく質は動物性のものにも含まれていますが、動物性のものばかり摂取していると脂肪の過剰摂取に繋がる可能性もあります。
大豆製品や豆類は植物性たんぱく質のため、動物性脂質の過剰摂取を予防することもできます。
その2.魚介類や肉類はたんぱく質が豊富に含まれている
たんぱく質というと、魚介類や肉類が有名です。魚介類には、髪に必要なアミノ酸の1つであるグルタミン酸が豊富に含まれています。
また、肉類にもシスチンやロイシンが豊富に含まれています。
魚介類や肉類はタンパク質が豊富なため、たんぱく質補給のために肉をたくさん食べるという人もいますが、上記でも説明しましたが肉類ばかり食べていると動物性脂質の過剰摂取に繋がります。
大豆製品などの植物性のものとバランスよく食べることが大事です。
その3.卵には髪に必要な栄養素が豊富に含まれている
卵もたんぱく質が豊富に含まれています。その他、ミネラルも豊富に含まれています。
特に、髪に必要な亜鉛も含まれているため、卵はケラチン生成には欠かせない食材の1つです。
1日にたくさんの卵を摂取するのはあまりよくありませんが、適量を摂取することでケラチンの生成にも繋がります。
その4.手軽に摂取できる乳製品はアミノ酸の宝庫
ヨーグルトやチーズなど、手軽に摂取できる乳製品もケラチンを生成するアミノ酸が豊富に含まれています。
牛乳よりも、発酵することでアミノ酸が豊富になるので、乳製品の方がオススメです。
髪の主成分「ケラチン」を補えば健康的な髪を保つことができる
髪が傷むと、トリートメントやコンディショナーをたっぷりと使って髪を補修します。
もちろん外部からのケア大事ですが、髪がこれ以上傷まないように、また髪の主成分である「ケラチン」を補ってあげることで、今後生えてくる髪を健康的なものにすることができます。
最近は、トリートメントなどでケラチンを補うことができるようになりました。
しかし、これから生えてくる髪を健康に保つにはケラチンを生成するものを摂取する必要があります。
髪をいつまでも健康的に保ちたいという人は、ケラチンを生成するたんぱく質を摂取するようにしましょう。