figure mask

パーマの知識

クリープパーマって何?知っておきたい施術方法や長所・短所

パーマにも様々な種類があり、ここ数年いろんな美容室が推しているのが「クリープパーマ」です。

美容室によっては、ホームページでクリープパーマについて特集をしていたり、雑誌などでも多く取り上げられています。

パーマは髪が傷むというイメージがありますが、クリープパーマは他のパーマと同じように髪を傷める可能性はあるのでしょうか。

また、どうして多くの美容室でクリープパーマを推しているのかなど調べました。

その他、クリープパーマをかける前に知っておきたい施術方法や料金についても紹介します。


普通のパーマとは違う!?クリープパーマと他のパーマの違い

ネットで美容室のホームページを調べていくと、多くヒットするのがクリープパーマです。

多くの美容室のホームページでクリープパーマについての説明をしています。また、雑誌などでも多く取り上げられています。

クリープパーマは普通のパーマと実は同じ!?

名前にもなっている「クリープ」ですが、これはクリープ現象というものから来ています。

クリープ現象とは、物体に力を加え変形させることを言います。

パーマ自体、ロッドを巻きパーマ液をかけて髪を変形させているのでクリープしていることになりますが、クリープパーマの場合は、そこにひと手間プラスされています。

また、よくパーマというとコールドパーマと比較されますが、クリープパーマコールドパーマの一種になります。

クリープパーマと一般のコールドパーマの違い

クリープパーマはコールドパーマの一種と言われていますが、どこが一般的なコールドパーマと違うのでしょうか。

一般のコールドパーマとクリープパーマの1番の違いは使うパーマ液の違いです。

一般のコールドパーマで使うパーマ液は、髪のコルテックスに強制的にウェーブなどのクセを付ける働きをします。

そのため、クセが付きづらい人はパーマをかけてもすぐに元に戻ったり、クセが付きやすい人は必要以上にカールが出てしまうことがあります。

クリープパーマで使うパーマ液は、コルテックスを変形させる働きがあります。

そのため、パーマがかかりにくい人も自然なウェーブが出たり、変形させることで一般的なコールドパーマよりも持ちが良いとも言われています。

実は普通のパーマと違いはない!?クリープパーマの工程

クリープパーマはコールドパーマの一種と言われています。そのため、工程もあまり変わらないのでは?と思われています。

クリープパーマの工程も美容室によって若干違ってきます。今回は、基本的なクリープパーマの工程を紹介します。

その1.髪の毛を濡らしてロッドを巻いていく

パーマをかける前に、髪を適度に濡らしていきます。

霧吹きで濡らしていくこともありますが、多くの美容室がパーマ前にシャンプーをするため、シャンプーで濡れた髪の水分を適度に落とす方法をとっています。

髪を濡らした後はブロッキングをして、パーマをかける部分にロッドを巻いていきます。

その2.パーマ液(1剤)や髪に必要な成分を塗布する

ロッドを巻き終わったら、パーマ液(1剤)を塗布していきます。この1剤では髪の結合を切断していくことで、形がつきやすい状態にしていきます。

また、美容室によっては髪が傷んでいたり水分量が少ない場合は、パーマ液を付ける前に髪が傷まないようにと付随する成分溶液を塗布することもあります。

その3.中間水洗をしてパーマ液を落とす

しばらく放置したら、パーマ液をぬるま湯で洗い流していきます。

この時、ロッドは巻いたままです。パーマ液を落とした後、美容室によってはたんぱく質などが配合された髪の栄養剤を塗布するところもあります。

その4.クリープ化させていく

水洗をした後、遠赤外線やドライヤーを当ててクリープ化させていきます。

この時、美容室によっては自然乾燥をさせるところもあります。この時間帯が一般のコールドパーマと違う点です。

その5.パーマ液(2剤)を塗布する

髪が乾燥したら、パーマ液(2剤)をたっぷりと塗布していきます。この2剤を付けることで、ロッドの形が髪に定着していきます。

パーマは1剤が大事と思われていますが、2剤によって形が定着するので、たっぷりと付けてパーマの持ちを良くしていきます。

その6.ロッドを外してパーマ液を洗い流す

時間が経過したら、ロッドを外してパーマ液(2剤)を洗い流していきます。2剤をしっかりと洗い流したらパーマは終了です。

この後、美容室によっては専用トリートメントを施術することもあります。

かける前に知っておきたい!クリープパーマのメリット・デメリット

美容室のホームページや美容特集を見ると、クリープパーマはメリットばかりといったイメージがあります。

しかし、髪質などによってはメリットだけではなくデメリットに感じる部分もあります。

クリープパーマを施術する前に、まずはメリットとデメリットをチェックしておきましょう。

メリット その1.カールの持ちが他のパーマよりもいい

クリープパーマの場合、コルテックスから形を変えていくので、一般のコールドパーマより持ちが良いのがメリットです。

一般的なコールドパーマの場合、長くて2~3ヶ月持ちますが、クリープパーマの場合は、3~4ヶ月パーマを持たせることができます。

  • パーマをかけてもシャンプーを数回するとカールが落ちる
  • 猫っ毛でパーマがかかりづらい
  • 髪が細い

上記のような一般のコールドパーマではあまり効果が期待できなかった人も、クリープパーマだとしっかりとしたカールをできやすいのもメリットです。

メリット その2.コルテックスの形を変えるのでいろんなパーマが楽しめる

クリープパーマの場合、ロッドの巻き方によっていろんなカールのパーマにすることができます。

今流行りのゆるふわ系はもちろん、カールの強いパーマにすることもできます。

また、上記でも説明しましたが、ゆるふわ系やカールの強いパーマでもコルテックスの形を変えていくパーマなので、カールが長持ちするため長期間楽しむことができます。

メリット その3.一般のコールドパーマより髪に優しい

一般のコールドパーマの場合、髪にロッドの形を無理につけるため、パーマ液(1剤)を付けておく時間が長時間になります。

しかし、クリープパーマの場合はクリープ化でカールを付けていくため、1剤を付けている時間は短くなります。

また、無理に髪に形を付けるわけではないので髪へのダメージは多少少なくなります。

メリット その4.カラーリングしている髪やダメージヘアでもパーマできる

美容室によっては、カラーリングをしている髪はパーマ自体を避けているところもあります。

また、カラーをしている場合は、数週間あけてからの施術しか受け付けないということもあります。

クリープパーマの場合、当日のパーマはできないこともありますが、一般のコールドパーマよりダメージが少ないので、カラーリングしている髪でもパーマをかけることができます。

また、ダメージヘアでパーマができないと言われている人でも、一般のコールドパーマよりダメージが少ないため、美容師さんのチェックを受けてOKがでれば施術を受けることができます。

デメリット その1.一般のコールドパーマより金額が高い

クリープパーマの場合、一般のコールドパーマと違うパーマ液を使ったり、髪に栄養成分を塗布することもあるので、金額が高くなります。

詳しい金額については、後ほど説明をいたしますが、美容室によって金額が違うのでチェックが必要です。

デメリット その2.一般のコールドパーマより工程が多いため時間がかかる

一般のパーマの場合、だいたい1~1時間30分程度で施術が終わります。

しかし、コールドパーマの場合は途中で水洗や乾燥(遠赤外線照射やドライヤー)があるため、工程が増えてきます。

その分、施術時間も長くなるため場合によっては1日美容室のために時間が必要ということもあります。

デメリット その3.デジタルパーマや縮毛矯正後はカールが出ない

クリープパーマは髪に優しいですが、全ての状態に対応しているわけではありません。

  • 縮毛矯正
  • デジタルパーマ

上記のようなものを施術した髪の場合、他のパーマと同様にクリープパーマも施術はできません。

美容室によっても違うので注意!クリープパーマの金額と施術時間

パーマ自体、美容室によって使う工具や薬剤によって値段が違ってきます。

特にクリープパーマの場合、一般のコールドパーマとパーマ液が違うため、美容室によってかなり値段が違ってきます。

クリープパーマの場合、一般のコールドパーマよりも2000~3000円高いのが相場です。金額だと、10000~15000円で施術を行っている美容室が多くなっています。

ただし、髪質によってパーマ液の量が変わったりすることもあるので、予約をする時などに金額は確認しておきましょう。

施術時間も、通常のパーマより時間がかかります。スチームや温熱を当てたり、乾燥する時間がプラスされるため、通常のパーマより30~1時間長くなることもあります。

クリープパーマの場合、平均で2時間30分~3時間程度の施術時間となっています。

いつものパーマの感覚で美容室に行くと、思ったより時間がかかったなんてこともあるので、どのくらいの施術時間がかかるのかも必ずチェックしておきましょう。

クリープパーマをかける時、かけた後の注意点

クリープパーマをかける時、かけた後に「イメージと違った」とならないためにも、注意点を知っておくことが大事です。

特に、雑誌などを見て「こんなふうになりたい!」とクリープパーマをかけて違ったという人も多いので注意しましょう。

その1.雑誌などの写真はセットが終わったものを掲載している

雑誌やHPを見て「このヘアスタイル素敵だな」と美容室でクリープパーマをかけることがあります。

もちろん、そのヘアスタイルにするためにクリープパーマは必要なことかもしれません。

しかし、雑誌などに掲載されているヘアスタイルはパーマだけではなくコテやドライヤーを使って完璧にヘアスタイルを作ったものが掲載されています。

クリープパーマをかけただけで同じようなヘアスタイルにすることはできません。

もし、雑誌などと同じヘアスタイルにしたい場合は、必ずセット方法までを美容師さんに教えてもらう必要があります。

その2.イメージと違うなど気になる時は1週間以内に美容室へ連絡

パーマをかけた後、美容室では綺麗にカールが出て仕上がりもよかったけれど、翌日シャンプーをしてセットをしたらウェーブが取れかけてたり、反対にカールがかかりすぎているということもあります。

お願いしたのと違うと感じた時は、1週間以内に美容室に連絡をしてみてもらうようにしましょう。

美容室によっては、1週間以内であればパーマのかけ直しや、カットでもっとセットしやすいようにしてくれることもあります。

その3.パーマの持ちがいいからと雑に扱うとすぐにカールが落ちる

クリープパーマは一般のコールドパーマより持ちが良いと言われています。

そのため、多少、手荒にしても大丈夫だろうとお手入れが雑になってしまうことがあります。

クリープパーマは持ちが良いといっても、あくまでも平均的なもので髪質やお手入れ方法によっては一般のパーマよりも持ちが悪くなることもあります。

「長持ちする=全員長持ちする」というわけではないので、カールを長持ちさせたい場合は、しっかりとケアをしてあげることが大事です。

クリープパーマのメリット・デメリットを知ってヘアスタイルを楽しむ

クリープパーマは、雑誌などで良いところがたくさん紹介されています。

パーマの持ちが長かったり、パーマがかかりにくい髪でも綺麗にカールが出るのはとても嬉しい点です。

しかし、美容室で受けている施術などによってはクリープパーマをかけることができなかったり、効果が変わることもあります。

特に、クリープパーマは長持ちと思って適当なケアをしているとすぐにカールが落ちてしまうこともあります。

クリープパーマもパーマです。なので、適当なケアや雑なスタイリングをしているとすぐにカールが落ちてしまいます。

クリープパーマをかける前にメリット・デメリットを知っていろんなヘアスタイルを楽しみましょう。

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