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髪の悩み

健康的な頭皮の色とは?肌の色と地肌の色、実は「真逆」が正解

きっと多くの人は、物心付いた時から「顔色が良くないね」「顔色がとてもいいね」という言葉を耳にしているでしょうし、潜在的に「肌の色で健康チェックが出来る」ということも理解していて、無意識でも日常的に行っているのではないでしょうか。

ところで、健康的な「頭皮の色」は何色かご存知ですか?

「頭皮と顔は繋がっているし、同じく血色のいい赤やピンクじゃないの?」

いいえ、実は健康的な頭皮の色と、健康的なお顔の色は一致しないのが正解なんです。


顔色と頭皮の色が同じ?それは要注意信号!

頭皮の色とお顔の色は実は全く違う色をしています。とはいえ頭皮の色を毎日チェックしているという人は少ないでしょうし、正解の状態を知っているという人も多くはありません。

まずは「健康的な頭皮の色」と、簡単なセルフチェック方法をご紹介致します。

健康的な頭皮の色は”青白い”が正解

お顔の色は頬のあたりや目の周囲、耳の付け根周囲がほんのりと赤みがかったピンク色が理想的です。

頭部の動脈は目の周囲や耳の付け根あたりに張り巡らされているため、血行が良いお顔はこの部分がほんのりと赤みがかるのです。逆に、この部分の色味がない場合は体調不良などで血行が悪くなっているということになり、いわゆる「顔色が悪い」状態となります。

頭皮の場合、まずこの動脈がお顔周囲ほど多くはありません。また、皮膚の質も脂質に傾いており、やや半透明の状態が「正常」です。このため毛根がうっすらと透けて見えるのが理想的な状態ということになります。

すなわち毛髪の黒いアジア系の人は、黒い毛根が透けて青白い半透明な状態になっているのが健康的な頭皮状態ということになるのです。

頭皮の色のセルフチェック方法

頭皮の色は髪の毛に埋もれているため、意識しないと確認出来ません。とはいえそれほど難しいことではないので、できれば毎日の習慣に取り入れていただきたいものです。

  1. 自然光に近い光のそばの鏡で、まずは額生え際あたりの地肌をチェック
  2. 分け目を変え、普段は日光に当たらない部位の頭皮をチェック
  3. 耳の上、首との境目(襟足)は合わせ鏡でチェック

また、もっとしっかり頭皮を確認したい!という人はプロが使うような頭皮用のマイクロスコープを購入するのもいいかもしれません。ネット通販で簡単に注文出来るので、最近ではそうしたグッズを利用する人も増えているようです。

こんな頭皮の色には要注意!あなたの地肌はどんな色?

セルフチェックをしてみたら自分の地肌の色が赤かった、白かった、という人も多いかもしれません。

青白い状態でなければ、それは何らかの体からのSOS信号である可能性も高くなります。ご自身の頭皮の色と照らし合わせてみて下さい。

女性に多い!赤やピンクの地肌

お顔であれば、赤みやピンク色の肌はとても健康的な状態を示しています。しかし、頭皮の赤みは「何らかの炎症反応」を示している可能性があります。

  • シャンプーや整髪料などが肌にあっていない
  • シャンプーのしすぎ、あるいは洗い残しにより雑菌が繁殖
  • 紫外線や花粉などのアレルギー反応

このような炎症反応の多くは、痒みを伴います。部分的に痒みがある場合は整髪料など髪や頭皮につけるものを見直したり、アレルゲン検査を受け治療を行うようにして下さい。

かゆみを伴わない場合もあります。これは慢性的な肩コリや首コリによって頭皮の血行不良が起きている状態が考えられます。

通常「血行不良」といえば、赤みを帯びず肌が黒や白、青白い状態に変色するようなイメージがありますが、頭皮の場合はコリによって血行が阻害されると、その部分で血流がせき止められうっ血したような赤黒い状態になります。

息を長時間止めると顔が真っ赤になりますね。それと同じことが、頭皮上で起こっているとお考えいただければと思います。

特に女性は筋肉量が少なく血管も細いため、慢性コリになってしまっている人が多く、頭皮の赤みが出ている人も増えています。

かゆみを伴わない頭皮の赤みがある人は、慢性的な肩コリ、首コリの解消が解決への近道となります。

日焼け?茶色の頭皮

分け目が茶色くなっているのであれば、日常紫外線による日焼けである可能性もあります。

しかし頭皮が全体的に茶色い場合、「赤みやピンク色」と同じく血行不良が起こっており、かつそのために新陳代謝が滞り老廃物が溜まっている状態です。

頭皮は皮脂分泌が盛んで、お顔や体の皮膚よりも新陳代謝(ターンオーバー)のサイクルが早く進むところです。しかし血流が悪くなると細胞の生まれ変わりがうまく行かず、古い皮脂や皮膚を溜め込んでしまいます。

溜め込まれた皮脂や皮膚は時間が経過するとともに酸化し変色をしていきます。この変色した色が茶色、黒っぽい頭皮を生んでしまうのです。

新陳代謝の滞った頭皮は色だけでなく臭いも出やすくなります。指の腹を使って頭頂部や耳のまわりの頭皮を2〜3回もんでみましょう。指が油っぽい臭いになったら、頭皮の新陳代謝の滞りがあるかもしれません。

ヘッドスパやヘッドマッサージで頭皮の血行促進とターンオーバーの促進を意識がけてみて下さいね。

白い頭皮の人が急増中

近年は老若男女問わず、この「白い頭皮」の人が増えていると言われています。白い頭皮の正体は「乾燥」。潤いのないカサカサの頭皮です。

健康的な頭皮の色は、水分と脂質をたっぷりと含んだ青白い半透明の状態です。

透け感がある白さであれば問題はありませんが、乾燥頭皮の場合この透け感がありません。毛根はまったく見えず、粉を吹いたような白さが髪の根元を埋め尽くします。

頭皮の乾燥は日常田滴な様々な要因で起こります。

  • 日常紫外線や大気の低湿度による乾燥
  • 髪の洗いすぎ、ドライヤーの使いすぎによる乾燥
  • 睡眠不足、栄養不足による乾燥
  • ホルモン分泌低下による乾燥

加齢など体質の変化によっても起こりやすい乾燥ですが、人によってはフケが出てしまったり、強いかゆみを生じたりすることもあります。

頭皮用のオイルや保湿クリームを使ってマッサージする、というケアを習慣化させましょう。早ければ2〜3週間で頭皮に潤いが戻ってきます。

黄色は皮膚疾患や内臓疾患の危険も

みかんを食べ過ぎると手が黄色くなる、という経験をされたことはありますか?実は頭皮も、体の状態によっては黄色く変色する場合があります。

大抵の場合は茶変色と同じく、皮脂の酸化や過剰分泌が原因ですが、頭皮そのものが全体的に黄色くなっている場合、内臓疾患や皮膚疾患が原因である可能性も考えられます。

  • 免疫力の低下
  • 肝臓や腎臓などの障害や疾患
  • 脂漏性皮膚炎などの炎症反応や化膿
  • リンパの流れが悪い、むくみによるうっ血状態

黄色人種である日本人の場合、うっすらと黄色い程度ではなかなか見分けがつきにくいということもあるのですが、黄色の変色を見つけたらまずは体調をしっかり確認し、気になることがあれば医師に相談するほうが安全です。

特に肝臓や腎臓などデトックスをするための臓器ダメージが原因である場合、症状が急速に進むこともあります。頭皮からのSOSを受け止め放置しないということが大切なのです。

すぐにスタート!健康的な頭皮の色を取り戻すセルフケア

頭皮の健康的な色、要注意な色が判別出来たら、健康な色にするためのセルフケアを習慣づけてみて下さい。

先述した通り頭皮は新陳代謝も活発な部位ですので、早ければ2〜3週間で効果が感じられるはずです。

血行不良には炭酸シャンプーとヘッドマッサージ

頭皮の血行不良は放置すると薄毛や抜け毛、白髪の原因にもなります。また、眼精疲労や頭痛などのつらい症状を緩和させる効果もあるので、2日に1回くらいのペースで「頭の疲れ」を取り除くことが理想です。

頭皮の血行促進におすすめなのが炭酸を使ったスカルプ&ヘアケア。最近では炭酸入りシャンプーといった商品も多く販売されていますが、市販されている炭酸でもOKです。

  1. 炭酸水(無糖、無香料)を1リットル〜2リットル準備します。
  2. ペットボトルに炭酸水とシャンプーをワンプッシュ入れ、泡立てます。
  3. 2の炭酸シャンプーを髪と頭皮にまんべんなくかけ、じっくりとマッサージしながら洗います。
  4. 炭酸水でしっかりとゆすぎます。
炭酸は余分な油や汚れを除去し、血行を促進させる効果があります。そのため赤やピンクの頭皮はもちろん、茶色や黄色に変色した頭皮の改善にも期待が出来ます。

頭皮の保湿ケアで潤いのある地肌へ

白頭皮、すなわち乾燥頭皮のケアは保湿が第一です。

アミノ酸系シャンプーで洗いすぎ防止
丁寧にシャンプーをするということももちろん大切なのですが、強すぎる洗浄力があるシャンプーは肌の乾燥の原因になりますので、「洗いすぎない」アミノ酸系シャンプーを使いましょう。
タオルドライ後に保湿剤を
頭皮にシャンプーが残らないようしっかりと洗い流したら、吸水性の高いタオルでしっかりと地肌の余分な水分をふきとります。その後、頭皮用の化粧水や保湿ミルクをつけてマッサージをし、地肌を温めるようにドライヤーをあてます。
ドライヤーで乾かしすぎないように注意
ドライヤーはあてすぎると頭皮の乾燥、髪のダメージになります。地肌に残った余分な水分を飛ばすだけ、というイメージで行って下さい。耳周りに水分を感じなくなれば6〜7割完了しています。

ただし、かゆみが酷い場合には頭皮が何らかの皮膚トラブルを起こしている可能性もあるため自己判断はせず、一度皮膚科医に相談しケア方法を決めましょう。

頭皮もお肌の一部!規則正しい食事と睡眠

お顔の色が良くない時、「疲れているのかな」と食生活を見直したり睡眠リズムを整えたりされる方はとても多いでしょう。同じことが「頭皮の色が良くない時」にも言えるのです。

疲労を回復させ、活性酸素を減らし、血行を良くするのに一番重要なのが「睡眠」です。

睡眠の量や質が良くないと人は体の中の疲労物質を除去できず、疲れを感じた体は活性酸素を増やし、ホルモンの分泌を狂わせ皮脂量を増やしてしまいます。

また、栄養バランスが偏っていても細胞のエネルギーに過不足が生まれ、新陳代謝を滞らせたり細胞寿命を縮めたりしてしまいます。

毛髪や頭皮の発育に良い栄養素を意識して摂取するようにしましょう。

  • タンパク質
  • ビタミンB群
  • ビタミンE群
  • 亜鉛

これ以外にも、毛髪に関わる女性ホルモンの分泌を調整する大豆イソフラボン、コラーゲンなどを摂取するのもおすすめです。

頭皮もお肌も欲する栄養素に大差はありませんので、バランス良く摂取できれば美肌も美髪も両方手にすることも夢ではありません。

たまにはプロのハンドテクでご褒美を

セルフケアはもちろん大切ですが、どうしても自分だけでは行き届かないものです。

特に毛根にまで届くような力強いマッサージケアや、専門的なアイテムを使ったスカルプケアなどは定期的にプロにお願いした方が効率もコスパも良いものですよね。

1ヶ月〜2ヶ月に一度のペースでも、やるとやらないでは大きな差が出ると言われているのがヘッドスパです。毛穴の奥に溜まった皮脂や汚れを取り除きながら、自分ではやりにくい後頭部や頭頂部の血行促進まで行うことが出来ます。

美容院によってはスカルプチェックなどと合わせてヘッドスパのメニューを取り入れているところも多いですので、普段のセルフケアの効果を確かめることも出来ます。

時には自分へのご褒美として、熟練されたプロのハンドケアを実施するのも効果的ですよ。

見落としがちな地肌のチェックは習慣づけを

日頃あまり意識しない頭皮の状態ですが、放置し続ければダメージも蓄積されていきます。

そして年齢を重ねてから、「もっと早くから頭皮ケアをしていれば良かった」と後悔してしまう方も少なくはありません。

日常的に自分の頭皮をチェックすることは、お顔の肌状態やお体の状態をチェックするのとまったく同じこと。

その時に皮膚から読み取れるSOSに柔軟に対応することで、細胞寿命を延ばし健康的で美しい皮膚を保つことが出来ます。

頭皮のチェックもそれと同様、ぜひ日常生活の中のチェック項目のひとつとして実践してみて下さい。

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