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ヘアカラー

ヘアカラーで髪がダメージを受けるのはなぜ?その原因と対策

カラーバリエーションも豊富で、染め方の種類も選べるようになったことから、ますますおしゃれの幅を広げてくれます。

しかし、ヘアカラーを何度も繰り返していると、枝毛や切れ毛、パサつきなどが目立ってくるようになるでしょう。それは、ヘアカラーが髪と頭皮に強い刺激となるからです。

今後もヘアカラーを楽しみたいのなら、ヘアカラーで髪がダメージを受ける理由や、その対策について理解しておく必要があります。

そこで、ヘアカラーがダメージを与える仕組みや対策について、紹介していきたいと思います。


ヘアカラーの種類とその特徴について

ヘアカラーと一口にいっても、その種類はさまざま。全てのヘアカラーが髪と頭皮に強いダメージを与えるわけではありません。

まずは、主なヘアカラーとその特徴についてまずは知っておきましょう!

主なヘアカラーの種類

美容院にもヘアカラーメニューがありますが、使用するヘアカラー剤を選べるようになっています。主なヘアカラーの種類について、みていきましょう。

アルカリカラー
一般的にヘアカラーといえばこのアルカリカラーを指すことがほとんど。染毛力に優れていて髪の内部からしっかりと色を付けてくれ、色持ちもいいです。

しかも、カラーバリエーションも豊富ですので、さまざまな髪色が作れます。

ヘアマニキュア
髪の表面に色を付けて髪色を付けてくれます。ただし、色持ちは悪くしかも、暗めの色を明るく染めるのは難しいです。
ヘナ
ヘナという植物を使って染めます。天然由来の成分を使っていますので、髪と頭皮に優しくしかも使い続けるうちに髪や頭皮が健康になってきます。

染毛力はヘアマニキュアよりも高いのですが、暗めの色を明るく染めることもできませんし、カラーバリエーションも少ないです。

塩基性カラー
近頃流行っているトリートメントタイプのヘアカラーです。

ヘアマニキュア同様に髪の表面に色を付けてくれ、さらには美髪成分も配合されていますので、使い続ける度に美しい髪に近づけてくれます。髪と頭皮に優しいですが、染毛力は弱く色落ちも早いです。

いろいろな種類がありますが、最も髪と頭皮に大きなダメージを与えるのが最初に紹介しアルカリカラーになります。

アルカリカラーが髪を染める仕組み

ヘアカラーといえばアルカリカラーで染める人がほとんどですが、染毛の仕組みについて紹介していきます。

2剤を混ぜ合わせる
アルカリ剤の特長は、2剤方式です。1剤は主に髪色の原料となるアルカリ剤が配合されており、2剤に酸化剤が配合されていて、使用前にその2つを混ぜ合わせて薬剤を作ります。
キューティクルを開く
髪に塗布すると、まずはアルカリ剤が髪をコーティングしているキューティクルを開き、染料を髪に内部に浸透しやすくします。
内部を脱色
きれいに髪色をつけるために、髪に色を付けているメラニン色素を脱色し、染料を発色させます。
髪色を定着
染料が発色すると膨らみ、キューティクルの隙間からでにくくなりますので、髪色が定着するようになるのです。

これが、アルカリカラーが髪色を染める仕組みです。

アルカリカラーで髪がダメージを受ける原因について

しっかり色を付けてくれるアルカリカラーですが、それが髪と頭皮のダメージを引き起こす原因について理解しておきましょう。

今後もアルカリカラーを使い続けるためにも、その対策について知っておくと役立ちますよ。

髪を保護するキューティクルを破壊

髪1本1本をコーティングして、髪を外部刺激から守り、髪の内部の栄養が外部に流出しないように包んでくれるのがキューティクルです。

それをアルカリカラーの成分が無理矢理こじ開けてしまいますので、髪がダメージを受けやすくなるのです。

さらに、キューティクルが開いた状態が長く続くと、どんどん髪内部の栄養が流れ出てしまいますので、ダメージも加速します。

しかも、一度こじ開けてしまったキューティクルは開きがちに。それが、さらにダメージを進行させてしまうのです。

髪のメラニンを破壊する

髪に色がついているのはメラニン色素が働いてくれているからです。このメラニン色素が何等かの原因で作られなくなってしまうと、白髪になってしまいます。

アルカリカラーは髪のメラニン色素を破壊して脱色してから、色を発色させます。その際に、CMCと呼ばれる髪に潤いを与えたり、髪内部のタンパク質や栄養をくっつけたりする成分までも取り除いてしまうのです。

それが、栄養流出や髪のパサつきにつながっていきます。

頭皮にも強いダメージが!

さらにはアルカリカラーの2剤に含まれている過酸化水素水も、頭皮と髪に強いダメージを与えます。

  • カラーの退色をすすめる
  • 薄毛・抜け毛を促進
  • 白髪を増やす

など、髪と頭皮のトラブルをすすめる原因になってしまうのです。

ダメージを抑えるにはどうするべき?ヘアカラー対策

髪や頭皮がダメージを受けるのは困りますが、だからといってヘアカラーを全くできないと髪のおしゃれが楽しめなくなってしまいます。そこで、ヘアカラーのダメージを抑える方法について、紹介していきます。

アルカリ剤を取り除くこと

髪や肌のPHについて調べてみると、健康状態を保てるのは弱酸性。そのため、アルカリカラーによって髪がアルカリ性に傾いてしまうと、さまざまなトラブルを引き起こしてしまうのです。

また、アルカリ剤でこじ開けてしまったキューティクルも、アルカリ性になると開きやすく、酸性に傾くと閉じやすくなるという性質があります。

そこで、アルカリ性に傾いてしまった頭皮を、できるだけ早く弱酸性に戻してあげることが重要になります。その具体的な方法は以下の通りです。

酸性トリートメントを使う
カラー直後に使用する酸性カラートリートメントを使って、髪と頭皮を弱酸性に近づけましょう。

酸性トリートメントでキューティクルを閉じると、カラーの流出も抑えられて色持ちもよくなります。

クエン酸リンスを使う
石鹸シャンプーとセットで使われることが多いクエン酸リンスも、頭皮や髪を弱酸性に整えるのに効果的です。

ただし、石鹸シャンプーはアルカリ性ですので、カラー時は使用を控えてくださいね。

酸性のもの(酢やレモン)などを使っても効果が期待できますが、逆に酸性に傾きすぎてしまうのも髪や頭皮には悪影響ですので、専用の商品を使うのが安心です。

過酸化水素水を除去する

アルカリカラーの2剤に含まれている過酸化水素水も、1剤と反応せずに残っていると頭皮と髪に強い負担になりますので、除去します。

美容院では専用の処理剤を使ってくれますが、市販のカラーリング剤を使ってセルフカラーをした場合は、過酸化水素水が残りやすくなってしまいます。

そこで、使用したいのが「ヘマチン」という成分が配合されたヘアケア製品です。ヘマチンが配合されたシャンプーや、サロン用の製品もネットなどから入手できます。

ヘマチンは髪や頭皮に残った過酸化水素水と反応して、除去してくれるだけでなく、以下のような美髪効果も期待できます。

  • 髪を修復
  • 白髪の減少
  • 抜け毛の予防

など、アルカリカラーによるダメージの軽減にも働いてくれますよ。

カラー後のアフターケア

どんなに気を付けていても、ヘアカラーによって少なからず髪と頭皮はダメージを受けていますので、そのダメージをケアすることが、重要なポイントになってきます。

近頃は市販のカラー剤にもヘアカラー後に使用できるヘアトリートメントが付属してある製品がみられ、そのトリートメントを使用すると、髪がツヤツヤになりまとまりもよくなります。

しかし、それらのトリートメントの中には、シリコンで髪をコーティングしてあるだけで、実際のダメージを修復できないものが少なくありません。

そのようなトリートメントで髪をケアしても、しばらく経つと髪のダメージが目立つようになってくるでしょう。そこで、ダメージを補うケアが必要なのです。
サロントリートメントを受ける
ヘアカラーによってダメージを受けた髪に、内部の栄養補給とキューティクル補修を行うことが重要になってきます。

トリートメントでセルフケアしてもいいのですが、より高い効果を求めるならサロントリートメントを受けてみましょう。

ホームケアでは難しい段階的なケアが可能になりますので、トリートメントの浸透と効果がアップします。

しかもカラー直後の髪が不安定な状態で行うのが最も効果的ですので、美容院でヘアカラーをしてもらうときは、併せてトリートメントもお願いするのがおすすめです。

アミノ酸シャンプーを使用する
カラーリング後の髪の毛は、内部の主成分であるタンパク質が不足気味です。そこで、失われたタンパク質を補うために、アミノ酸シャンプーを使いましょう。

アミノ酸シャンプーは洗浄力がマイルドで低刺激ですので、ヘアカラーでダメージを受けている髪の毛にも安心して使えます。

他にも先ほど触れたヘマチンが配合されたシャンプーや、栄養がたっぷりと含まれたシャンプーを使うと、ダメージを食い止め、カラーの退色も起こりにくくなるでしょう。

ヘアカラーのダメージを抑えながら、髪のおしゃれを楽しもう!

ヘアカラーの中でもアルカリカラーを使用するときは、そのダメージを防ぐ対策をとることが美しい髪と髪色を保つためには欠かせないことを覚えておきましょう。

また、ヘアカラーを頻繁に繰り返してしまうとダメージも蓄積されてしまいますので、2か月から3か月の間隔をあけるなど、カラーの頻度も注意するようにしてください。

ダメージが抑えられれば、安心して髪色のおしゃれを楽しめるようになりますよ。

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