figure mask

髪の雑学

フランス人は毎日シャンプーしない!その背景にある理由とは?

しかし、フランスの女性には、清潔感のあるイメージにそぐわない一面も。意外にも、毎日シャンプーをする人は少なく、中には週に一回程度という人もいるそうなのです。

ほとんどの女性が毎日シャンプーをする日本人からすれば、ちょっと驚きの事実。でもそこには、フランスならではのお国事情もあるよう。今回は、フランス人が毎日シャンプーしない理由について、考えてみたいと思います。


フランス人は家ではなく、美容院でシャンプーする!?

フランスの女性は30代ぐらいになると、自宅ではなく美容院に行ってシャンプーする人も多いよう。美容室もカットより、シャンプー・ブローが主流のところもあるようです。

30代になるとある程度お金に余裕があるとはいえ、美容室に行くのはせいぜい週に1回程度。中には月に1度、美容室に行った時しかシャンプーしない人もいるのだとか。さすがにそこまで来ると、日本人との意識の違いにびっくりしてしまいますね。

フランス人が毎日シャンプーしない6つの理由

さて、なぜフランス人は日本人のように毎日シャンプーしないのでしょうか。理由が気になるところですよね。背景には日本人からは想像できない、お国ならではの事情もあるようです。以下にまとめました。

フランスは硬水のため、髪が傷みやすいから

フランス人になぜ毎日シャンプーをしないか尋ねると、最もよく返ってくる答えが「髪が傷むから」なのだそう。実は日本とフランスでは、水道水の水質が違います。

日本の水道水はカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンが少ない軟水であるのに対し、フランスの水道水は金属イオンの含有量が多い硬水。

硬水で髪を洗うとギシギシした質感になったり、ごわついてボリュームが出たりするので、毎日だと確かに髪が傷んでしまいます。それに皮膚や頭皮にもよくないのだとか。シャンプーの頻度が少ないのには、相応の理由があったのですね。

気候が乾燥しているため、毎日洗わなくてもべとつかない

フランスと日本の気候の違いも関係があります。日本はどちらかというと湿気が多くジメジメしていますが、フランスの気候はとても乾燥してしまいます。

そのため、毎日髪を洗うと潤いがなくなってパサパサになってしまいますし、頭皮の脂肪が過剰に落ちてフケも増えてしまいます。

また、乾燥気候だとさほど頭皮に脂が浮いてこず、べとついたりしないのも、毎日洗わない理由の一つと言えるでしょう。

日本人とフランス人では、髪質が違うから

日本人とフランス人の髪質の違いもあります。日本人を含む東洋人の髪質は太くしっかりしているのに対し、フランス人など欧米の女性は柔らかい髪質の人が多いです。

柔らかい髪質はスタイリングしやすいのがメリットですが、髪内部のたんぱく質が少ないため、傷みやすいというデメリットもあります。フランス人の髪質で毎日シャンプーをすると、傷む可能性が高いため、頻繁には行いわないというのもあるのでしょう。

周囲へのエチケットの観念が、日本人と違う

また、フランス人と日本人のエチケット観の違いも、原因の一つに挙げられます。

日本人は自分の体臭で周囲に迷惑をかけたり、眉をひそめられることを嫌うもの。そのため、毎日入浴してできるだけ体臭をなくそうとする人が多いです。

一方、欧米ではそもそも体臭についてネガティブに捉える傾向が少ないように思います。本人も周囲も体臭はあって当然という感覚なので、さほど体臭について敏感にならないのかもしれません。

衛生観念が日本人は厳しく、フランス人は緩い

日本人は飲食店や公衆トイレを見ても分かるように、非常に高い衛生観念を持っています。

外出して家に帰ったら、手洗いうがいの習慣を身に着けるよう、子供の頃から言い聞かせられますが、フランス人は外から帰っても手を洗わなかったり、中にはトイレから出て手を洗わない人もいるとか。

もしかしたらシャンプーの頻度が少なくても、不潔であるという感覚はそんなにないのかもしれません。

水道代が高いこととエコの観点から、節水意識が強い

欧米は日本に比べ、水道の料金が高めに設定されています。フランスも例に洩れず、日本の約2倍の水道料金がかかります。この料金なら、家で水を使うのをできるだけ控えたくなるのも分かる気がします。

また、ヨーロッパの国々はエコ意識が高い傾向があります。毎日シャンプーしないのも、エコロジー的な観点で節水したいからという人もいるようです。

周囲の人間への配慮を重視する日本人と、地球環境を意識するフランス人、国民性の違いがこんなところにも表れているのですね。

海外セレブの間では、週に2回しか髪を洗わないのが主流!

ところで、ツヤツヤのロングヘアで日本人女性からも羨望の眼差しを集める海外セレブですが、意外にも彼女たちは週に2回程度しかシャンプーしないのだそうです。

その理由もやはり、「髪が傷むのを防ぐため」。シャンプーを毎日使用するのは、髪に刺激を与えすぎると考えているのですね。確かに頭皮は、洗いすぎると脂が浮きやすくなるのも事実。

それだけでなく、肌に使うものは徹底的にマイルドなものにこだわっている人が多いのだとか。彼女たちの健康でツヤのある髪は、徹底した頭皮へのいたわりのたまものなのかもしれませんね。

結論!シャンプーしない理由は、髪をいたわるためだった!

いかがでしたか?色々調べていくと、フランスの女性が髪を頻繁にシャンプーしたがらないのは、傷むのを避けたいからという理由が一番大きいようです。

水質や髪質の違いもあるので、そのまま日本人に当てはめることはできませんが、髪をいたわる姿勢は見習ってもいいのではないでしょうか。

さすがに周囲への配慮から、シャンプーの頻度を少なくするのはおすすめできませんが、刺激の少ないマイルドなスタイリング剤を選ぶなど、髪に優しいケアを心がけたいものですね。

Comment

ページトップへ