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抜け毛

ドライヤーで抜け毛が増えるのは使い方に問題あり!?

「髪は女性の命」と言われているくらい、髪の毛のことには敏感になってしまうのが女性です。

ちょっとでも抜け毛が多いと、「ドライヤーを使うから髪や頭皮にダメージを与えているのでは?」と考えてしまいます。

ドライヤーを使った後、どうして抜け毛が増えたように感じるのでしょうか。

抜け毛はドライヤーが原因で増えているのか、ドライヤーが頭皮や髪の毛に与える影響、そして抜け毛の原因や抜け毛の量について調べてみました。


「ドライヤー=抜け毛」は間違い!?まずは抜け毛について知ることが大事

ドライヤーを使うから抜け毛が増えると思っている人がいますが、これは間違いです。

抜け毛の原因のすべてがドライヤーというわけではありません。

洗面台の抜けた髪の毛の量を見て、「ドライヤーが悪い」と決めつける前に、まずは抜け毛の原因や1日に抜ける髪の毛の本数について知りましょう。

抜け毛の原因はドライヤーの熱が全てではない

ドライヤーを使った後に髪の毛がたくさん抜けていると、頭皮や髪の毛にドライヤーの熱が悪影響を与えていると思ってしまいます。

しかし、抜け毛の原因はそれが全てではありません。

抜け毛の原因としてよく挙げられているのが、次のようなものです。

  • 血行不良
  • 髪へ必要な栄養素が行き届いていない
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 加齢

上記のような原因が重なり、髪の毛のサイクルが乱れて髪の毛が育って留まる時間が短くなり、すぐに抜けてしまうと抜け毛が増えてきます。

また、抜けた後に髪の毛が育たないと、薄毛の原因になります。

髪の毛は、自然に抜けていくものがあります。目にした抜け毛の本数が多いと、「これが原因で抜け毛になっている」と思い込んでしまう人も多いようです。

そんなに抜けている!?1日に抜ける髪の毛の本数

日本人は平均で、約10万本の髪の毛があるとされています。その中で、髪の毛は1日約70~100本が抜けると言われています。

これは、髪の毛のサイクルで平均的に抜ける本数です。抜け毛が酷い場合は、1日に100本以上抜けることもあります。

ドライヤーを使った時、洗面台に抜けている髪の毛を見て「いっぱい抜けている!」と感じる人もいますが、これはたまたま目に見えるから多く感じるだけであり、シャンプーをした時はもっと抜けていることもあります。

1度、ドライヤーを使った後に洗面台に抜けている髪の毛の本数を数えてみましょう。多くの人が20本以内だと言われています。

女性の場合、髪の毛が長いため20本以下でもたくさん髪の毛が抜けているように見えることもあり、不安に感じる人が多いようです。

抜け毛にも関係している?ドライヤーが頭皮や髪の毛に与えるダメージ

ドライヤーがまったく頭皮や髪の毛に悪影響を与えないというわけではありません。しかし、ドライヤーだけが抜け毛の原因になるということはありません。

では、ドライヤーが頭皮や髪に与えるダメージにはどういうものがあるのでしょうか。

その1.ドライヤーの熱で頭皮が乾燥する

ドライヤーで抜け毛が増える原因として1番に考えられるのが、頭皮の乾燥です。

ドライヤーの熱はかなり高いため、長時間頭皮に熱風が当たると頭皮が乾燥してしまいます。

頭皮が乾燥すると頭皮の皮が剥がれるだけではなく、乾燥を緩和させようと頭皮が皮脂を過剰分泌させ、毛穴に皮脂が詰まることがあります。

毛穴に余分な皮脂が詰まると、髪の毛が成長しにくくなり、抜け毛の原因となります。

その2.髪の毛同士の摩擦で髪の毛が抜けやすくなる

髪の毛を乾かす時、ゴシゴシと頭皮や髪の毛を指で擦りながらドライヤーを当てる人がいます。

この方が頭皮や髪の毛にまんべんなく風が行き渡り早く乾きそうな感じですが、指でゴシゴシとすると頭皮や髪の毛にかなりの摩擦が起こります。

摩擦が起こりすぎると、髪の毛は抜けやすくなります。

その3.乾燥による肌の炎症によって髪の毛が抜けやすくなる

その1でも説明しましたが、ドライヤーの熱風を長時間頭皮に当てていると頭皮が乾燥してしまいます。

乾燥すると皮脂分泌が増えるだけではなく、乾燥からくるかゆみが発生することもあります。

頭皮がかゆくなり、かいているとその部分から雑菌などが入り、頭皮が炎症を起こす可能性があります。また、乾燥が原因で吹き出物ができることもあります。

炎症が悪化すると、その部分が脱毛したりすることもあるため、抜け毛にも繋がります。

ドライヤーを使わないのNG!自然乾燥がダメな理由

ドライヤーの熱風が頭皮や髪に悪く、抜け毛に繋がるなら自然乾燥がいいのでは?と思うことがあります。

しかし、自然乾燥の場合はさらに抜け毛に繋がる可能性があります。

頭皮が長時間濡れていたり、生乾きの状態が続くと頭皮に雑菌が繁殖しやすい環境になります。

雑菌が繁殖すると、頭皮の状態が悪くなり抜け毛だけではなくニオイなどの原因にも繋がります。

抜け毛を予防する正しいドライヤーを使った髪の乾かし方

ドライヤーを使って髪を乾かす時、抜け毛を予防するためには正しい髪の乾かし方やポイントを押さえると、抜け毛を減らすことができます。

この方法は、抜け毛の予防だけではなく髪の毛を綺麗にしてくれる効果があるので、女性には覚えておいて欲しい方法です。

ちょっとしたポイントを押さえるだけなので、難しいことは全くありません。

その1.ドライヤーで全て乾かすのではなくタオルドライをしっかりとする

シャンプー後、いきなりドライヤーで髪の毛を乾かしていませんか?

髪の毛がたっぷりと水分を含んでいると、ドライヤーを使っても乾かすのにかなりの時間がかかります。

そのため、頭皮や髪の毛に長時間ドライヤーの熱風を当てることになります。

そうならないために、ドライヤーを使う前に大事なのが「タオルドライ」です。

タオルドライといっても、タオルで髪や頭皮をゴシゴシと拭けばいいというものではありません。

この方法でタオルドライをすると、せっかく水分をとっても髪や頭皮に摩擦を与えてしまい、髪の毛が抜けやすくなります。

タオルドライをする時は、次のような方法で行います。

【タオルドライの方法】

  1. 髪から水がぽたぽたと落ちないようにタオルで髪の表面を押さえる
  2. タオルで頭全体を覆い、指の腹を使って頭皮をマッサージするようにして頭皮と髪の根元の水分を取り除く
  3. タオルで中間部分(耳のあたり)の髪の毛を挟む
  4. 髪を挟んだタオルを軽く手のひらでプレスするようにパンパンとする
  5. 毛先部分の髪の毛をタオルに挟み、タオルを軽く手のひらでプレスしてパンパンとする
  6. タオルドライが終わったらブラッシングをする

髪が長かったり、毛量が多いとタオルが1枚では足りないことがあります。

タオルドライをする時は、常に乾いたタオルで行う方が効率的なので2~3枚の乾いたタオルを用意しておくと便利です。

また、水分の吸収の良いタオルを使うのも効果的です。

  • ファイバー製のタオル
  • 綿100%のタオル

上記のようなものは、水分の吸収が良いのでタオルドライに最適です。また、タオルドライ専用タオルなどを使うのもオススメです。

その2.髪の毛は乾かす順番に気を付ける

髪の毛を乾かす時、少しでもドライヤーを使う時間を短くするためには、乾かす順番も大事です。

よく、髪の毛の中間部分から乾かしている人がいますが、これでは髪の毛を乾かすのにかなりの時間がかかります。

髪の毛を乾かす時は、次のような順番で乾かすとドライヤーを使う時間も短縮できます。

【ドライヤーを使って髪を乾かす順番】

  1. 頭皮や髪の根元を重点的に髪を乾かす
  2. 根元部分が乾いた中間部分(耳のあたり)を乾かす
  3. 毛先を乾かす

髪の毛は、上から下に向かって乾かすのがポイントです。この方法で乾かすと、キューティクルも整うので順番を守って乾かすようにしましょう。

また、この時に100%乾かさなくても、余熱で乾くことも考慮して80%の乾かし方で十分です。

その3.ドライヤーは頭皮や髪に近づけ過ぎない

髪の毛を乾かす時、少しでも早く乾かしたいからといってドライヤーを髪や頭皮に近づけすぎている人がいます。

ドライヤーの熱は高温なので、頭皮や髪に近づけすぎるとダメージを与えてしまいます。

ドライヤーを使う時は、頭皮や髪からドライヤーを20センチ離すようにします。

「20センチで乾くの?」と思ってしまいますが、20センチでもかなりの熱風が当たるようになっています。

また、ドライヤーの熱は1カ所に長時間当てるのも危険です。同じ場所に3秒以上ドライヤーを当てると、髪や頭皮がかなり熱くなってしまいます。

これではかなりのダメージを与えてしまうので、同じ場所に当てすぎないようにすることも大事です。

その4.ドライヤーで乾かした後は髪と頭皮に冷風を当てる

温風で乾かした後、髪の毛のキューティクルはまだ開いた状態になっています。

髪が80%程度乾いた後、髪と頭皮に冷風を当てます。当てる時間は、熱風のように長くありません。

髪や頭皮の熱がなくなれば、それで十分です。だいたい1分程度で熱は冷めます。

冷風を当てることで開いたキューティクルが引き締まります。そのため、髪のツヤも良くなりダメージも軽減できます。

また、頭皮の毛穴も引き締まるので余分な皮脂分泌を抑えることもできます。

その5.髪を乾かす時はブラシを使わない

ドライヤーで髪を乾かす時、一緒にブラシを使っている人がいます。

早く髪が乾きそうですが、髪が濡れているとキューティクルが開いているのでブラシを使うと剥がれたり傷んだりする可能性があります。

髪を乾かす時、ブラシを使うのは厳禁です。ブラッシングは乾かしている途中に使うのではなく、次のような時に使います。

  • タオルドライが終わった後
  • ドライヤーで髪を乾かし冷風を当てた後

髪を乾かしながらセットをしたいという人もいるかもしれませんが、80%程度乾いてからでもセットは綺麗にできます。

その6.早く乾かしたい場合は熱ではなく風量を重視する

ドライヤーで髪を早く乾かすために、ドライヤーを頭皮や髪に近づける人がいます。これは髪や頭皮を傷めてしまうだけです。

髪は熱を与えるだけでは早く乾きません。髪を早く乾かすためには熱ではなく風量が重要となってきます。

しかし、髪をセットするには風量ではなく熱が必要となります。最近のドライヤーは、いくつかのモードに切り替えができるものが多く出ています。

  • 髪を乾かすための風量を重視したモード
  • 髪をセットするために高熱が出るモード

こういった切り替えができるドライヤーを使うと、1つで乾かすだけではなくセットもすることができます。

また、「とにかく早く乾かすためのドライヤーが欲しい」という人は、風量の多いドライヤーを選びましょう。

少し値段が高くなりますが、掃除機で有名なメーカーから出ているドライヤーはかなりの風量ですが、髪の吸い込みがないので乾かすのにはとても便利と人気があります。

こういったものを使えば、短時間で髪を乾かすことができます。

正しい使い方をすればドライヤーで抜け毛は増えない!

ドライヤーを使う時、どうしても洗面台に落ちる髪の毛が気になり、「抜け毛が増えた」と思い込んでしまいます。

しかし、ドライヤーだけで抜け毛が極端に増えるということはありません。

髪の毛は、ドライヤーを使っている時以外でも抜けているので、あまり神経質になるのもよくありません。

しかし、ドライヤーの使い方を間違えると頭皮や髪の毛にダメージを与えて抜け毛に繋がることもあります。

ドライヤーは正しい使い方をすれば抜け毛は増えません。ドライヤーを使う時だけ極端に抜け毛が多い人は、もしかするとドライヤーの使い方が間違っているのかもしれません。

「ドライヤーを使う時だけ抜け毛が多いな」と感じた時は、まずはドライヤーの使い方や髪の乾かし方を見直してみましょう。

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