特に気になるのが、縮毛矯正をした日にシャンプーをすると、せっかくのストレートヘアが台無しになってしまうのでは？という点です。

しかし、夜は髪を洗わないと気になってしまうものです。美容師さんには、当日は髪を洗わない方がいいですよ、と言われても、できれば洗髪したいと思う人も多いでしょう。

縮毛矯正をした当日のシャンプーは本当にしない方がよいのでしょうか？また、シャンプーをする際の注意点についても紹介しましょう。

縮毛矯正当日のシャンプーをしてはいけない理由

縮毛矯正をした当日のシャンプーは避けた方がいいとされています。その理由について知っておきましょう。

薬剤の浸透に時間がかかるため

縮毛矯正をした当日のシャンプーは控えた方がいい、と言われるのは、シャンプーをすることで薬剤の効果が薄れてしまうからです。そのため、クセが出てきてしまう可能性があると考えられます。

縮毛矯正は1液で髪の繊維の結合を切り離しクセをまっすぐにした後、2液をつけて切断した繊維を再度結合させます。この薬剤をしっかり浸透させるには、24～48時間かかるとされているのです。

しかし、使用する薬剤や技術などによっては、当日にシャンプーをしても簡単に薬剤の効果がなくならないという声もあります。髪質やその時の髪のコンディションなどによっても異なるので、美容師さんによく聞いてみるといいでしょう。

心配であれば、当日のシャンプーは控えた方がいいでしょう。

髪へのダメージを与えやすくなる

当日のシャンプーはNGと言われる大きな理由の一つが、髪や頭皮へのダメージです。パーマやヘアカラーについても同じですが、縮毛矯正をすることで、頭皮や髪には負担がかかっています。

施術後は頭皮や髪が敏感な状態。そこに、シャンプーなどの成分が刺激となってしまうことがあり、頭皮環境を悪化させてしまう危険性があるのです。

特に濡れている状態の髪はダメージを受けやすく、シャンプーでこすることで普段よりも負担をかけてしまいます。

頭皮環境が悪化すれば、当然髪へのダメージも考えられます。結果、縮毛矯正をした髪もキレイなストレートが出なくなってしまう、ということもあるのです。

縮毛矯正後のシャンプーをする際の注意点

縮毛矯正をした当日、シャンプーをしても必ずしも矯正が取れてクセが出てしまう、ということはありませんが、シャンプーの方法やケアによっては、髪へのダメージにつながります。縮毛矯正をした当日のシャンプーの注意を抑えておきましょう。

頭皮や髪に刺激を与えないように髪を洗う

シャンプーをする際にはゴシゴシとこすらないようにしましょう。汗や汚れをサッと洗い流すだけにしておくことです。刺激の強い洗浄成分が配合されていないシャンプーを使うのもおススメです。やさしく、ていねいに洗うようにしましょう。

髪を濡れたままにしておくのはNG。しっかり乾かす

シャンプー後、髪を濡れたままにしておくのはいけません。ドライヤーでしっかりと乾かしましょう。ドライヤーの熱も負担になりますので、長時間かけないためにも、タオルドライで水分をしっかりと拭き取ってから、ドライヤーをかけるようにしましょう。

トリートメントをする際にはコームを使用する

縮毛矯正をした髪は傷みやすいので、トリートメントをすることもお勧めです。トリートメントを髪にもみこむように浸透させ、コームでていねいにとかします。コームを使うと手ぐしよりも、髪にトリートメント成分をしっかり浸透させることができます。

ブラッシングのやり過ぎはNG。適度に行う

クセが出るのを防ぎたくて、いつも以上に髪をとかしてしまう気持ちは分かります。適度にブラッシングをするのはよいのですが、過剰にしすぎると頭皮や髪を傷めてしまいます。

特に濡れている状態の髪は刺激を受けやすいので、ブラッシングは髪が乾いた状態で行いましょう。

縮毛矯正をした髪を長持ちさせるポイント

シャンプーの方法のほかにも、縮毛矯正をした後には注意したいことがあります。ストレートヘアを長持ちさせるためにも、次のような点には注意しましょう。

クセ毛用アイテムは使用しない

クセ毛を改善するクリームやシャンプーなど、さまざまなアイテムがありますが、基本的にはそういったアイテムは使用しない方がいいでしょう。使用すると、縮毛矯正が成分に反応して取れてしまったり、負担になったりすることがあります。

髪の毛にクセがつくヘアスタイルは避ける

縮毛矯正後、数日は状態が不安定です。その状態で髪を結んだり、ピンを使ったりすると、クセがつきやすくなる可能性があります。2～3日は髪にクセがつくヘアスタイルはしないようにしましょう。

ヘアアイロンやカラーリングは避ける

ヘアアイロンは髪に熱を与え、髪を傷めてしまいます。カラーリングも頭皮や髪の負担になります。頭皮か髪への負担になることは控えるようにしましょう。

縮毛矯正をした後はいつもより頭皮や髪にやさしくする

縮毛矯正をした当日にシャンプーをしたからといって、必ずクセが出てきてしまう、ということはありません。もし、クセが出てきてしまうようなら、薬剤がしっかりと効いていなかった、技術的に未熟だった、ということも考えられます。

縮毛矯正も美容師さんの技術は必要です。信頼できる美容室で行うことも必要ですね。

しかし、技術も高く、きちんと施術をしてもらっても、施術後のケアなどによっては、ストレートヘアが長持ちしない場合もあります。

縮毛矯正の後は髪や頭皮は刺激に敏感になっている状態です。それを忘れてはいけません。シャンプーやケアにはいつもより気を配ることが重要です。当日だけではなく、状態が安定した後も、頭皮や髪を傷めないよう注意しながらシャンプーやケアをしましょう。