白髪染め
ヘナを白髪染めに使う際の効果と注意点を押さえよう
しかし、ヘナは普通のカラーリング剤や白髪染めとは違い、効果の現れ方や使い方等、注意しなくてはならない点がいくつかあります。
ヘナを安全に白髪染めとして活用するには、ヘナの基本的な知識や、使用前に必要な準備の事、ヘナを利用する際の注意点をしっかり理解しなくてはなりません。
そこで、ヘナの基本的な知識と、白髪染めとしての効果、使用時に注意しなくてはならない点をご紹介します。ヘナを白髪染めとして利用したい時や、白髪染めを選ぶ時の参考にして下さい。
ヘナの基礎知識と、白髪に与える効果
ヘナはミソハギ科のハーブで、インドでは昔から薬草として使用されていたハーブです。髪の毛や肌を染める効果があり、インドでは入れ墨等にも活用されていました。
髪を染めるだけでなく、髪や地肌にも良い影響を与えてくれる為、最近では髪に優しいカラーリング剤として注目を集めています。ヘナの白髪への効果や仕組みをまとめると、この様になります。
ヘナで白髪染めは可能?
ヘナはカラーリング剤としてだけでなく、白髪染めとしても活用できます。最近では、ヘナやほかのハーブ類をブレンドして作られた白髪染め剤が販売されるようになりました。
ヘナにはローソニアという物質が含まれております。この物質はたんぱく質に絡みつき、発色する性質があります。人の髪の毛の場合は、キューティクルの中にヘナの成分が侵入し、髪の毛を作るケラチンと反応する事によって色が付きます。
白髪はあくまでも色素がないだけの髪の毛なので、このケラチンもちゃんと含まれています。その為、ヘナで白髪染めを行う事ができるのです。
ヘナは普通のカラーリング剤とは違い、脱色効果はありません。また、ただヘナだけ白髪を染めてしまうと、ヘナの色である明るいオレンジ色になってしまいます。その為、ヘナによる白髪染めには、ヘナだけでなく木藍(インディゴブルー)等のハーブが配合されている事もあります。
ヘナが白髪に与える効果
ヘナは髪の毛のケラチンに絡みつく事で色を付けますが、色を付けるだけでなく、髪や地肌に良い効果をもたらしてくれます。
- 髪の毛のダメージを補修する効果
- 髪の毛や頭皮の保水力を高める効果
- コシの無い髪の毛にハリを与える効果
- 頭皮の毛穴をきれいにする効果
これらの効果は、ヘナが髪の毛を染めるメカニズムが関係しています。ヘナは髪の毛の中にあるたんぱく質と絡み合って色が付きますが、このたんぱく質と結合する効果が、髪の毛のダメージを修復・補強し、保水力を高めてくれるのです。
髪の毛を補修してくれるので、細い髪やコシの無い髪にハリを与えてくれる効果や、くせ毛を押さえてくれる効果も期待できます。保水効果は髪の毛をまとめ、パサつきを改善してくれる効果があります。
この効果は髪だけでなく頭皮にも現れます。頭皮の汚れをすっきり落とし、うるおいを与えてくれるのです。
ヘナで白髪を染める方法
ヘナを使用する際は、ヘナ以外にも以下の物を用意する必要があります。
- ヘナを溶かすボール
- 泡だて器
- 計量カップ
- ゴム手袋
- ラップ
- ヘアバンド
これらの道具はヘナを溶かし、髪の毛につけるときに使っていきます。次にヘナの一般的な使い方を紹介します。
- まず、ボールにヘナを入れ、ヘナの量と同じ量のお湯を用意します。図り終えたらボールの中に半分の量のお湯を入れ、かき混ぜます。
- ヘナをお湯でとくとボテッとした状態になります。この状態のまま、3~5分程放置して下さい。これにより、ヘナの色がより強く出るようになります。
- 時間がたったら、残りのお湯を入れてかき混ぜます。かき混ぜるとマヨネーズよりも少し固めの固さになります。できるだけ、ダマを作らないように混ぜて下さい。
- 混ぜ終わったらゴム手袋をはめてヘナを手に取り、髪の毛に塗っていきます。ヘナは髪だけでなく肌や爪、洋服も染まってしまいますので、髪以外の場所につかないように注意して下さい。
- 髪と頭皮全体にヘナを塗ったら、ラップを巻いてヘナを浸透させます。この時、生え際を特に浸透させ、ラップを安定させる為に、ヘアバンドを巻いておくといいでしょう。この状態で1時間放置します。
- 1時間後に髪を洗い、ヘナを落としたら完了です。
ヘナを白髪染めとして使う時の注意点
髪に良い効果がたくさんあるヘナですが、使用時に注意しなくてはならない点がいくつかあります。ヘナを購入する前に、これらの注意点をしっかり頭に入れておくようにして下さい。
髪の色や量によって使用するヘナの種類や量に注意
ヘナは髪の毛の色や量によって、使用するヘナの色や量に違いが出ます。ヘナを取り扱っているお店では、髪色や髪の毛の長さに合わせたヘナの色や量の目安を紹介しています。
ヘナを購入する前に、自分の髪の毛に合ったヘナの色や量を確認しておくようにしましょう。
また、ヘナは使用後2~3日はヘナ本来の色が強く出てしまいます。場合によっては緑色に髪の毛が染まってしまったように見える事もありますが、数日たてば黒や茶色になりますので安心して下さい。
ヘナを取り扱うお店では、髪の毛の色や量に関する相談も受け付けてくれていますので、心配な場合は事前に相談する事をおすすめします。
アレルギーが発生する可能性を考慮する
ヘナを使った白髪染めは、ヘナをはじめとした天然のハーブを多数使用している物がほとんどです。その為、人によっては
- アレルギー
- かぶれ
- 肌が赤く変色する
といった症状が出てしまう事があります。
ヘナを始めて使用する場合は、パッチテストを行ってから使用するようにして下さい。パッチテストをして、かゆみや赤みといった症状が出る場合は、使用しないようにして下さい。
パーマ等ができない場合がある事にも注意
ヘナは髪の毛を補強し、ハリの強い髪の毛へ導く効果があります。その為、
- パーマをかけた後にヘナを使うとパーマの効果が弱くなる
- パーマがかかりにくくなる
等、パーマに良くない影響を与える場合があります。ヘナを使いながらパーマをかけたい場合、
- パーマをいつもよりも強めにかけてもらう
- ヘナを使用した後1週間はパーマをかけない
といった工夫が必要になるのです。ヘナを使う時期とパーマをかける時期が被らないように気を付けて下さい。
人によっては、パーマをかけるにはヘナを利用しない方が良い場合もあります。心配な場合は、事前に美容院で相談しておくと安心です。
ヘナを上手に使って、若々しい髪を手に入れよう
ヘナには白髪を染めるだけでなく、ハリとうるおいを与え、若々しい髪の毛と頭皮を作り出す効果があります。髪の毛と頭皮のアンチエイジングに興味がある方は、ぜひ一度ヘナに挑戦してみて下さい。