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髪染め

市販と美容院のカラーの違い、仕上がりやダメージの差は?

美容院でカラーリングしてもらうと、染め上がりもきれいですし面倒な準備や手間もかかりません。

一方、自宅で市販のカラーを遣えば好きな時に染められますし、美容院で染めるよりも半額以下の値段でカラーリングができてしまいます。

美容院も市販のカラーもそれぞれメリット、デメリットがありどちらを選ぶかで迷うことがあるでしょう。

両者の違いについて知っておくとカラーリングをするときに役立ちますよ。


同じだと思っている人も多いかも!実はこんなにある両者の違い

「市販のカラーも美容院のカラーも使っているものはほぼ同じ。」と聞いたことがありませんか?確かに両者とも髪の毛を染める仕組みについてはほぼ同じです。

それを聞くと、どうせ同じ物で染めるなら自宅でカラーをしたほうがコスパもいいという考えにたどり着いてしまいますよね。

実は美容院で使用しているカラーと市販のものとでは違いがいくつもあるのです。その違いについて詳しくみていきましょう。

染めやすさよりも仕上り重視!種類の違い

市販のカラーリングにはい主に2つのタイプがありますよね。

  • クリーム

です。

一方、美容院で使われているカラーはクリームタイプがほとんどです。それは市販のカラー剤はセルフでも簡単に染められるように改良されているからです。

自分でカラー剤を塗るときはクリームよりも泡タイプのほうが塗りやすいため、市販のカラー剤は泡タイプが多くみられます。

ところが泡カラーはほとんどの美容室で使われていません。

  • 髪を傷める
  • 塗りムラができる
  • 塗り分けに適さない

といった理由があるからです。

髪をいたわるトリートメント成分の違い

市販のカラーも美容院のカラーも、髪をコーティングしているキューティクルを剥がして内部に色をつけることで髪色を変えていきます。

キューティクルは一度開くと簡単には閉じないため、それが頭皮と髪の毛を傷める原因になってしまいます。

ダメージを軽減する目的で、市販のカラーにもトリートメント成分が配合されているものが多いですよね。

ところがそのトリートメント成分にも大きな違いがあるのです。市販のカラー剤に配合されているのは手触りをよくするための一時的な効果しかないのに対して、美容室のものは傷んだ髪を補修する効果が高いと言われています。

一般的にセルフで染めるよりも美容室で染めたほうが、ダメージも少ないと言われています。

それだけでなくトリートメント成分の違いもダメージと大きく関係しているわけですね。

資格の有無で制限あり!成分自体が異なる!

美容室で髪を染めてくれるのは美容師免許を持っている美容師さんですよね。実は美容師免許を持っている人だけが扱える薬剤があります。

そのため美容師免許を持っていない一般人が使用するような市販のカラー剤には、美容室で使われているカラー剤と同じ成分や薬剤が使えないことがあるのです。

過酸化水素水の濃度の違い

美容室でも市販のカラーでも、カラーリングする直前に2つの液を混ぜ合わせてカラー剤を作ります。2つの液を混ぜ合わせた時に発生するのが過酸化水素水です。

過酸化水素水とはキューティクルを開く作用を持ち合わせており、その濃度が高いほどキューティクルを開き髪の内部まで色を届ける作用が強いのです。

この過酸化水素水の濃度を「オキシ」と呼び、日本では最大で6%しか配合できないことになっています。

濃度が高くなればなるほど染毛力は強くなるのですが、その分髪や頭皮へのダメージも強くなるというわけです。

美容室ではカラー剤の濃度を使い分けて使用できるのですが、市販のカラー剤は濃度の選択肢がなく、最も高い6%のものしかないのです。

市販のカラーのオキシ濃度が高いのは、素人でもカラーリングできるようにするためです。多少の塗りムラがあっても色を出すためには、濃度が高いことが重要なのです。

違いは成分だけじゃない!ダメージや仕上りにも違い

市販と美容室のカラーとでは、成分だけではなくダメージ度合いや仕上りに関しても違いがみられます。

美容師と素人の塗り方の違い

市販のカラー剤を使って均一にカラー材を塗布できたと思っても、実際は染まり方にムラができるということがありますよね。

これは美容師と素人の塗り方に違いがあるからです。髪の毛には染まりやすい部分と染まりにくい部分がありますが、素人はその知識に乏しいです。

染まりやすい生え際や根本
よくあるのが根本や生え際が明るく染まることです。それは温度と関係しているからです。

カラーリングの時は温めると染まりがよくなると言われていますよね。美容室でもカラー剤を塗布した後に、頭全体を温めて染まりをよくすることがあります。

生え際や根本は皮膚と近いため毛先や中間と比べると温度が高く、カラー剤が浸透しやすいのです。

また塗布してからすぐに発色しはじめますので、全体を塗り終えるまで時間がかかると仕上りにもムラができやすくなります。

染まりにくい後頭部
逆に染まりにくい部分が後頭部です。襟足の部分は他の箇所と比べても髪の毛が太くコシもあるため、カラー剤が浸透しづらくなっているのです。

美容師は染まりにくい部分と染まりやすい部分をよく理解し、カラー剤を塗る順番や塗布時間を調整することで色ムラを少なく仕上げることができるのです。

カラーリング後のダメージの違い

美容室でも市販の薬剤でも髪色をつけるときは薬剤の力でキューティクルを剥がして髪の内側に色をつけます。

この薬剤が長時間頭皮や髪に残っていると、キューティクルが閉じなくなりどんどんダメージが重なっていきます。

美容室で使われているカラー剤の成分は揮発性であり、髪にカラー剤を塗布した後から空気中に成分が逃げていくのです。一方で市販のカラー剤には揮発成分が使われていません。

カラー剤塗布後のシャンプーである程度落とすことができるのですが、完全に落とし切るまで数日かかることがほとんどです。

ダメージを与える成分が長くとどまってしまう分、市販のカラーのほうがダメージも大きいのです。

加えてキューティクルが閉じないと、せっかく髪の内部に付けた色が流出し色持ちも悪くなってしまうのです。

使える色のバリーエーションが異なる

よく見てみると人間の髪の毛の色は部分的に異なります。色の異なる箇所を同じ色で染めると、仕上がりの色も違いが出てきてしまうのです。

市販のカラー剤では1色しか使用できないことがほとんどですが、美容室では複数の色を用意してそれぞれの箇所に合わせて塗布する色を変えることができます。それが仕上りの色にも影響してくるわけです。

違いをよく理解して、染める方法を選んで!

同じように見えて実は異なる美容室と市販のカラー剤。市販のカラー剤も種類が豊富で、髪や頭皮へのダメージが少なそうな商品も見られますよね。

髪や頭皮のダメージ、仕上がりの違いなどをよく理解して、セルフカラーリングするのか、美容室で染めてもらうのかをその都度よく考えるようにするといいですよ。

▼市販のヘアカラーでも綺麗に仕上げるコツはコチラを参考にしてください!

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