白髪
白髪の改善につながる12の方法!今日から出来る方法はどれ?
1,2本見つかっただけでも少し気持ちが憂鬱になる白髪。だというのにある日ふと見てみたらあちらにもこちらにも…!気になり始めるとプツンプツンと抜いてしまうという方も少なくはないのではないでしょうか。
では、白髪になったら諦めるしか無いのでしょうか?
いいえ、実は白髪を改善するために出来ることはあります。非常に地道で、かつ継続が必要なことでもありますが、実行すれば髪だけでなく肌や体そのものにとっても良いことばかり。
また、白髪を改善するといっても「高額な金銭が必要なこと」「始める前に膨大な準備が必要なこと」はあまりありません。今日から始められるような簡単なポイントばかりです。
- 生活習慣の見直し
- 髪と頭皮のダメージをケア
大きく分ければこの2つで白髪、抜け毛の改善に繋がります。
諦めてため息ばかりついてしまう毎日に、ほんの少し見直しの習慣をつけてみましょう。その努力はあらゆる面であなたの体をサポートしてくれるはずです。
頭皮環境からアプローチ!
髪も地肌も自分の体の一部です。足の疲れを癒せば足が軽くなるように、髪や地肌の疲れを癒せば髪もまた美しく艷やかな状態でいられる時間が増えていきます。逆に疲れを溜め込んでしまえば、必要な新陳代謝が滞り髪の元気も失われていきます。
まずは疲れを取り、必要な栄養を補給することを心がけましょう。お肌のツヤを守るのと同じように、髪も労ってあげることが必要なのです。
頭皮マッサージで血行促進
肩や首、腰と同じように地肌にもコリが溜まります。地肌には毛細血管が非常に多く集まっていて、この毛細血管を通じて髪の元になる毛根に酸素や栄養が供給されます。
このコリを解消するには
- 温めて血の巡りを促す
- 頭皮マッサージでコリをほぐす
というシンプルな方法が効果的です。
メンテナンスのベストタイミングはバスタイム。髪をしっかりと予洗いしたら、スカルプケアシャンプーなどを使ってじっくりと頭皮をほぐしましょう。
- 耳の上〜耳の後ろを、人差し指〜小指の4本を使ってじっくりと刺激。一箇所につき3秒〜5秒かけて小さな円を描くようにします。
- 耳の上〜頭頂部のつむじに向かって、同様に刺激します。
- 頭頂部、つむじのあたりを両手の人差し指でじんわりと押します。
- 次に後頭部の髪の生え際付近から、頭頂部に向かって刺激します。
- 頭頂部まで刺激したら、またつむじのあたりを両人差し指で刺激します。
出来そうなら首の後や、おでこも一緒に刺激してみましょう。顔全体のすっきり感も感じられますし、眼精疲労にも良い効果があります。
毎日行っても大丈夫ですが、冷えなどには注意しましょう。もし体が冷えてつらいという人は、湯船に浸かりながら手にヘアオイルを垂らし、お湯の中で頭皮マッサージをするのがおすすめです!
油分と水分のバランスも大事
頭皮環境は油分と水分のバランスも重要になってきます。髪を洗った直後からなんとなくベタっとする人は皮脂が多すぎる状態ですし、髪を乾かすと細かい粉のようなフケが起きやすいという人は頭皮が乾燥している状態であることが考えられます。
脂質が多いと感じる場合はサッパリタイプのシャンプーを使用し、マッサージなどでオイルを使った場合はしっかりとお湯を使って髪を洗い流すように習慣づけましょう。
乾燥タイプの方はしっとりタイプのヘアケア剤を使います。美容オイルなどでマッサージを行ったら、少しぬるめのお湯を使って洗い流しましょう。お湯が熱すぎると乾燥の原因になりますので注意して下さい。
染毛期間に注意!髪や地肌のダメージを日常から減らす
白髪が増えてきたから…と定期的に白髪染めやカラーリングなどのセルフケアをしている方は多いと思います。人によっては2週間に1回はしないと…という人もいるのですが、この染毛という行為も髪や地肌にとってはダメージであるということは覚えておきましょう。
- 白髪の全体染めは1.5ヶ月に1回程度
- 根本が気になる時は部分用のヘアマニキュアなどで対処する
- 白髪染めをしたら通常のトリートメントだけではなく、アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメントやオイル)を2週間は継続する
最近ではマスカラのような部分白髪染めアイテムも増えてきており、数本の根本の白髪ならすぐにササッと隠してくれます。
こういったアイテムなら白髪染め自体の回数も減らせますし、シャンプーで落ちるため髪を傷めにくいのも魅力のひとつ。筆者もマストアイテムとして愛用しています。
参考…カラーオンリタッチ サロンド・プロSALONdePRO
白髪が気になるからと染毛期間を短くすると、まだ黒い髪の毛根にまでダメージを与えてしまいます。出来る限り日常から髪や地肌のダメージを減らすように工夫してみましょう。
体の内側を整えることが最重要
繰り返しになってしまいますが、髪は体の一部です。内側から生み出された髪にとっては、体の外側からのケアより体の内側からのケアの方が届きやすく、結果的に健やかな髪が生まれます。
では、体の内側からのケアとは具体的になんなのでしょうか。
色素細胞を活性化する栄養と食事
髪は元々、生まれたての時は真っ白、あるいは透き通った銀色です。ここに黒や茶などの色で着色するのが色素細胞(メラノサイト)です。
このメラノサイトを元気にする栄養素を積極的に摂取し、機能を活性化することで白髪の改善に役立ちます。
- 海産物に多く含まれるヨード
- ヨード(ヨウ素)には髪の細胞の成長促進効果だけではなく、毛根周囲にあるメラノサイトの活性化という効果があります。昆布やひじきなどの海藻類や、カツオやイワシなどの魚類に多く含まれています。
- アミノ酸の一種チロシンがメラニン色素の原材料
- まず、メラノサイトは着色工場、そしてメラニン色素が着色する絵の具だと考えて下さい。工場の設備がどれだけ整っていても、染料とも言える絵の具(メラニン色素)が少なければ十分に着色をすることができません。
このメラニン色素の原料がチロシンというアミノ酸の一種で、チロシナーゼという酵素とともにメラノサイト内で髪を染め上げてくれます。チロシンは主にチーズやヨーグルトなどの乳製品に含まれています。
- チロシナーゼを作り出すのがミネラルの銅
- メラノサイト内で着色をするために必要な要素として、チロシナーゼという酵素もあります。チロシナーゼはチロシンとともに着色過程において欠かせない酵素ですが、銅をエネルギー源として合成されるためどうしても不足しがちになるのです。
体内で自己生成できないミネラルですから、食事から摂取する必要があります。主に大豆や納豆、海老や蟹などの甲殻類、鳥や豚のレバーなどに多く含まれています。
ホルモンバランスを整える栄養と食事
毛髪の成長や美髪の維持を支えているのは女性ホルモンのエストロゲンです。このホルモンバランスを整えることが美髪への最初の一歩。
非常に繊細でちょっとしたことでも乱れやすいものですから、日頃から常に意識してホルモンバランスを整える栄養を摂取すると良いでしょう。
エストロゲン似たような働きをするとして、ここ10年くらいで一気に注目度が増したのが大豆製品です。
また、女性ホルモンの生成に必要なのは「タンパク質」と「脂質」です。このエネルギーがないと女性ホルモンを作ることができず、白髪や抜け毛の原因にもなります。
ダイエットの敵…!と思われがちな脂質ですが、アーモンドオイルやえごま油、オリーブオイルなどは糖質が少ないためダイエット中の調理でも安心して使うことが出来ます。
その他脂質やタンパク質をエネルギーに変換するためのビタミンE、抗酸化作用の高いビタミンCなども併せて摂取すると効率がアップしますよ。
白髪に効果的なサプリメントはある?
毎食の食事に白髪対策のものを織り込むのは難しい…という方にとって強い味方になるのが白髪対策用サプリメント。
チロシンやタンパク質であるコラーゲン、亜鉛や銅、黒ゴマオイルなど、メラノサイトを活性化させホルモンバランスも整える栄養素をブレンドしているものが多く、飲み続けることで白髪が減ってきたという口コミも多く寄せられています。
そういう意味では、最初からブレンドされたマルチサポートタイプのほうが効率的ですし、経済的にも良いかもしれません。
成長ホルモンの分泌を促せば髪そのものが元気に
ホルモンには「男性ホルモン」「女性ホルモン」「成長ホルモン」があります。どのホルモンも肉体の維持には欠かせないものであると同時に、肉体の衰えとともに分泌量が減少してしまうものでもあります。
成長ホルモンを分泌させるには適度な空腹感や運動による軽度の疲労感が良いとされています。空腹感や疲労感を感じた脳は、そのダメージを軽減させようとして成長ホルモンを分泌させ、それが結果的に新陳代謝の元になるのです。
間食などをやめ、軽く心拍数が上がるようなウォーキングなどを行ってみると体全体の代謝力向上にもなります。白髪対策の一環としてぜひ取り入れてみて下さい。
心の元気が髪の元気につながる!
「過度の心労で一夜にして髪が真っ白に…」かの有名なマリー・アントワネット女王の伝記に登場する一説ですが、表現としてはやや大げさではあるものの「ストレスによって白髪が増える」ということは事実として起こることです。
要因が精神面である場合には他にも様々な疾病を起こしかねません。白髪が増えてきたな、と感じたらまずは自分の気持ちに目を向けてみるべきです。
睡眠不足は心にも体にも髪にも悪い
睡眠は非常に大切な生命活動の要素です。睡眠の量や質が低下すると自律神経のバランスが乱れ、それがホルモンのバランスにも影響し、かつ代謝力が落ちるため細胞分裂が停滞し白髪の量を増やしてしまうのです。
また質の良くない睡眠というのは体や脳を休ませる事ができず、疲労を回復させる効果が半減してしまいます。
活性酸素が増加した、疲労が取れない、自律神経のバランスが悪い、これらの要因は白髪だけではなく鬱や心臓疾患、脳疾患など重大な疾病のリスク要因になってしまうのです。
情緒不安定になるほどのストレスは早めに解消を
突然気持ちが落ち込んでしまう、イライラする、動悸を感じるほど気分の波が起こるなどの様々な感情的異変を情緒不安定といいます。
リラックスする時間をあえて長めに取る、睡眠時間を多く取る、好きなこと、ストレス解消になるような事に没頭する時間を作る、といった「自分リセット」の時間を持つように意識してみて下さい。
こうした時間を持つことで、自律神経がなだめられ女性ホルモンが分泌されやすい環境を作ることが出来ますよ。
ストレスが溜まる生活習慣をやめる
ストレスといっても、そのすべてが「悪」ではありません。人間は適度なストレス(◯時までに△△を終わらせる、など)があることで交感神経が刺激され、物事を円滑に進めようとする意識が働きます。
しかし、終わりのないストレス習慣は先述したような様々な悪循環を引き起こします。ストレスはなるべく短時間で終了させるべきものだとも言い換えられますね。
強くない、好きではないのにお酒を飲んでいませんか?喉に違和感を感じながら煙草を吸っていないでしょうか。
起き抜けに体の強張りを感じるようなベッドで寝てたり、流行だからとそれほど好まないジャンルの音楽を毎日かけていたり…それらはすべて「終わりなきストレス」なのです。
すべてを一度に開始する必要はなし!やれることからコツコツ
白髪対策を簡潔にまとめると、その内容は非常にシンプルなのがお分かりいただけたと思います。
- 頭皮ケアをこまめに行う
- 髪に良い食事を摂る
- ホルモンバランスを整える
- ストレスを溜めすぎない
非常にシンプルですが、人の体のケアに携わる仕事をしている人間だからこそ断言出来ます。シンプルだからこそ非常に難しいことばかりです。
ここに記したことを全部やれないとしても、たったひとつでも構いません。できそうなことをまずひとつだけスタートしてみましょう。その一つの努力だけで、数十本の白髪は減るでしょうし、それをきっかけに体や心が元気になって更に白髪の数は減るかもしれません。
あなたが今日、すぐに出来そうなことは何でしょうか?大豆製品を食べること、早くおうちに帰ってゆっくりとお風呂に入って頭皮マッサージをすること、いつもよりちょっと早めに眠ること…出来そうなことだけでOKです。
あなたが選んだ「出来そうなこと」、それがあなたの体が一番欲していることなのです。