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シャンプーの量は1回あたりどのくらい?適量が美髪づくりにもベスト

よくわからないから、これくらい!と大量にシャンプーを使っていませんか?

実はシャンプーは使いすぎることで、地肌トラブルや毛穴トラブル、乾燥やかゆみのもとになることがあります。お肌につけるものなので、適正使用量をきちんと守って使いたいところ。

では、一体どのくらいが「適量」の正解なのでしょうか?


シャンプー1回あたりの適量は髪の長さによって異なる

シャンプー剤の量は、その人の髪の長さと量によって適量が異なります。当然髪の長さや量が多い人のほうが使用量も多くなります。では具体的にその髪の長さについてチェックしてみましょう。

ロングヘアなら3〜3.5プッシュを2段階に分けて

標準より使用量が多くなるロングヘアの人は、ボトルタイプのシャンプーを3プッシュ程度使用します。更に髪が多い、という場合は半プッシュ上乗せして3.5プッシュ程度使えば十分とされています。

この時に注意したいのが、一度に出す量は1.5プッシュ程度にするというポイント。

一度に3プッシュ全量出してしまうと、泡だての際に手のひらからシャンプーがこぼれてしまい髪にうまく泡を乗せられないという事態が発生します。

特に女性は手のひらが小さい人も多いので、こぼれないようにとシャンプーを泡立てずそのまま髪につけてしまう人も多いのですが、これは髪にとってあまり良い付け方ではありません。

そこでオススメなのが「2段分けテク」です。

  1. 半量を手のひらに出して泡だて、耳周りや生え際、分け目など皮脂量が多いところに乗せましょう。
  2. さらに半量を泡立てたら、後頭部やうなじ、頭頂部などに乗せ、全体をシャンプーしましょう。

これなら泡立てにくさも半減しますし、シャンプーがこぼれてもったいない…という事態も防ぐことが出来ますよ。

肩くらいまでのミディアムヘアなら2プッシュ

ここ数年流行の勢いを落とすことがないミディアムヘア。

定義的には顎以上、肩ラインまでくらいの長さのヘアスタイルを総称して「ミディアム」としていますが、近年では肩よりも2〜3センチ下くらいまでをセミディ(セミロングミディアム)としている場合もあります。

このくらいの長さであれば、2プッシュで十分です。髪の量が平均的、あるいはそれ以下であれば1.5プッシュを目安にして下さい。

使用方法は基本的にロングと同じです。皮脂量が多い部分から泡を乗せて洗えば、毛先まで無理にシャンプーをつけようとしなくて大丈夫。

ゆすぐ際にシャンプーの泡が毛先の汚れを落としてくれますので、泡立てを念入りに行う方が大切です。

ショートヘア、メンズスタイルなら1プッシュ

ショートヘアの方や、男性、小さなお子さんなら1プッシュが目安です。これ以上だと流しにくくなりますので、適量を忘れずしっかりと泡立てて使用して下さい。

ショートヘアの場合、髪の毛と地肌の距離が近いためシャンプー剤が直に地肌に密着しやすくなります。

洗いやすくはあるのですが、シャンプー剤が地肌に残るとトラブルの元になりますのでゆすぎを念入りに行いましょう。

適量だと泡立たない!そんな人はひと手間プラスすれば大丈夫

実際にシャンプーを1プッシュ、2プッシュ、と出してみると思った以上に少ない…と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。

これだと十分に洗えないのでは?と思われる方は、是非「シャンプー以外の部分」に一手間を加えて下さい。洗浄効果が抜群にアップします。

ブラッシングと予洗いで洗浄効果は飛躍的にアップ

色々なメディアやサイトでも言われていることですが、髪の毛と地肌の表面的な汚れはシャンプーを使わなくてもそのほとんどが落ちると言われています。

  • シャンプー前の念入りブラッシングで5割
  • シャンプー前の丁寧な予洗いで更に2割

合計7割程度の汚れは、シャンプーをつける「前に」落としておくことが出来るのです。

またこのように事前の準備を怠らないことでシャンプーの泡立ちが2倍以上良くなりますので、結果的に指通りもなめらかになり、1本1本をきちんと洗い流しやすくなります。

事前準備で落とせなかった3割の汚れなら、適正使用量の泡で十分に洗浄可能。シャンプーの量より「下ごしらえ」が大切です。

泡立てが苦手な人は洗顔ネットを活用して

洗顔石鹸などと違って、重たい液体のシャンプーをモコモコに泡立てるのは実は結構難しいことです。

人によっては泡立てに苦手意識が強かったり、手早く済ませたいなどで原液をそのまま地肌にペタっとつけ、水を流しながら地肌と髪の摩擦で泡を立てているという方も少なくはありません。

ですが、原液が地肌に付着するとゆすぎの水では落としきれず、部分的に地肌にシャンプー剤が残る可能性が非常に高くなります。

お風呂場の掃除後、乾燥させると石鹸カスでザラザラ、白く浮き出ているという状態を見たことはありませんか?あれと同じことが地肌の上でも起こりうるのです。

地肌に残った石鹸カスは、地肌に生息する常在菌と混ざり合ってかゆみや乾燥を引き起こすなどのトラブルになります。

どうしてもシャンプーを泡立てるのが苦手!という方は、洗顔用のネットを使いましょう。

ネットの表面に1プッシュずつ出し、モコモコと泡立てたら皮脂の多いところから乗せるだけ。小さなお子さんにも出来ますし、髪や地肌にも優しい方法ですので是非今日から実践してみて下さい。

リンスやトリートメントの適用量も基本はシャンプーと同じ

シャンプーのあと、リンスやトリートメントを使うという方も多いと思います。

基本的にはどちらもシャンプーと同じくらいの量を目安にすればOKです。

チューブタイプのトリートメントなど、シャンプーと出し方が異なる場合は次の量を目安にしてみて下さい。

  • ロングヘア…直径3センチくらいの円になるまでチューブを押す
  • ミディアムヘア…直径2センチ
  • ショートヘア…直径1センチ
適量を出したら、まず手のひらで温めるようにじんわりと伸ばします。そして、毛先からなじませるように伸ばしましょう。

しっとり感が足りない、きしむ、という人はトリートメントにヘアオイルを1プッシュプラスすると、保湿力も伸びも、髪馴染みも良くなりますよ。

ベタつきが気になる時は炭酸水ですすぐとスッキリ

適量で洗ってみたけど、どうもスッキリしない…という人は炭酸水ゆすぎがおすすめです。

ベタつきが気になる場合、皮脂量が多くなっていたり、地肌に油汚れが残っていたりする場合が考えられます。

炭酸水は水分に含まれる二酸化炭素が毛穴や地肌の油を浮かせ、乳化して押し流す作用がありますので、こうしたベタつきに非常に効果的。

更に皮脂の酸化した臭い、ヘアスタイリング剤などの洗い残しを予防する効果もありますのでスペシャルケアにもなります。

もちろんのことですが、無糖、無着色、無香料の炭酸水を使用するようにして下さいね。

シャンプー後のゆすぎ洗いのあと、炭酸水をたっぷりと地肌に通すようにかければOK。水と炭酸水のWゆすぎでびっくりするほど地肌がスッキリします。

シャンプーの使いすぎは毛穴トラブルの元になる

筆者は髪の量が多い上、シャンプーを泡立てて使うということを知らなかったため1度のシャンプーで5プッシュくらい使っていました。

思春期過ぎから匂い対策もしたくなり、香料が多いシャンプーを使っていたこともあるのですが、その頃からだんだんと髪に変なうねりが出てきたことがあります。

さらに、良い香りのシャンプーを使用しているにも関わらず出かけると匂い移りがひどく、夜にはもうすっかり嫌な匂い…ということに。

今考えてみると、シャンプーの量が多すぎたことで

  • 洗い残しのシャンプー剤が毛穴に詰まり、歪みを起こしてうねりを作っていた
  • 香料の多いシャンプーを大量に使うことで地肌が乾燥していた
  • 洗い残されたシャンプーカスに匂いが移りやすくなっていた

と、負の連鎖オンパレードとさえ言える状態だったのだと思います。

清潔にしたい、絶対に洗い残しをしたくないという日本人らしい衛生心が思わぬトラブルを起こすこともあります。是非一度、自分のシャンプーに対する思い込みをリセットしてみましょう。

ムダも無くなりますし、髪にも良い。適量を使うことで美髪づくりがもっと楽に、楽しくなります。

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