髪の臭い
シャンプーの香りを持続させる方法。洗い方やケアの仕方を見直そう
どこからともなくふんわりと香るシャンプーの香りにハッとしたことはありますか?
思わず「いい匂い!」と言ってしまうくらい魅力のある「香りのキープ力」、実はケアの仕方に大切なポイントが隠れているのです。
このポイントを間違ってしまうと、良い香りどころか悪臭の原因になってしまうことも…「いい匂い」をさせたいのに、それが「悪い臭い」を生み出していたらやはり悲しいですよね。
シャンプーの香りを維持するために大切なポイントをまとめてチェック!
「いい匂い」と言われる素敵女子を目指しましょう。
Contents
シャンプーの香りが長続きしないのはどうして?
洗って1〜2時間後の髪は非常にみずみずしいシャンプーの香りなのに、翌朝にはもう香りが感じられない…という経験をされていませんか?実は香りが長続きしないのには理由があります。
洗い方が間違っていると香りの持続力は半減
髪の臭いはその洗い方で大きく左右されます。
- 湿気が残っている
- 油分や汚れが残っている
- 肌質に合わないシャンプー類を使っている
とはいえ、これらの原因はシャンプーの仕方や選び方で解消されるもの。丁寧なシャンプーとドライを心がけるようにしましょう。
地肌の状態が悪くなっていると臭いが出やすい
先述した洗い方の間違いを含め、スタイリング剤や紫外線ダメージ、塩素やカラー剤などの刺激などによって地肌の状態、いわゆる「頭皮環境」が悪くなっている場合にも臭いが出やすく、シャンプーの香りが長続きしない状態になります。
地肌の状態が不安定な時は、スカルプケアを丁寧に行い根本的な臭いの元をリセットするようにしてあげることが大切です。
体調不良や疾患が隠れていることも
この他にも、実は体調が優れないことが頭皮や体臭の原因となっている場合があります。
- 脂漏性皮膚炎など皮膚疾患
- 自分が分泌する皮脂とカビ菌が反応し、かぶれやただれ、炎症が起きる皮膚の病気です。かゆみも起こりやすく、重症化すると膿などが出てしまいそこから悪臭が発生します。皮膚科での治療が必要となります。
- 糖尿病
- 成人病のひとつですが、糖尿病になると体内にケトンという臭いの元になる成分が多く作られてしまい、体臭が出やすくなります。皮脂や汗と混じり合うことで甘酸っぱい臭いを出すので、皮脂腺の多い頭皮から臭いが発生しやすくなります。
- 便秘や下痢
- 日常的に起こりやすい胃腸の不調によって頭皮の臭いがきつくなることもあります。特に便秘の場合、腸内で腐敗したガスが全身から体臭として臭ってしまうことが多く、皮脂腺や汗腺の多い頭皮の臭いが強くなる人も多いのです。
24時間香りをキープ!シャンプーの香りを維持するには?
色々な原因でシャンプーの香りが長続きしない場合がありますが、香りを維持するために外したくないポイントもあります。
是非自分の今のやり方と照らし合わせながらチェックしてみて下さい。
予洗いとゆすぎは丁寧にしっかりと行う
シャンプーをする前に、必ず丁寧にブラッシングと予洗いをしましょう。
- シャンプー前のブラッシングを丁寧に行う
- こうすることで、髪の表面についている汚れの7割は落ちると言われています。髪の臭いの原因に外的汚れもありますから、まずはこの汚れ臭いをしっかり落とします。
- 予洗いで髪に水分を吸収させる
- 予洗いは37〜38度のぬるま湯でたっぷり時間をかけて髪全体にお湯を含ませるように行います。頭皮にもしっかり水分を通しましょう。
こうすることで髪の汚れ臭いが落ちるだけでなく、水分を吸収した髪は柔らかくなるので、シャンプーの成分が程よく浸透しやすい状態を作ってくれます。
- ゆすぎも丁寧に行うのが大切
- ゆすぎ時間は予洗いの2〜3倍の時間を使うイメージをすると良いと思います。
香りを持続させるためにゆすぎはサッと…と思われる方もいますが、シャンプーやトリートメントに含まれている成分が過剰に髪に残っていると油分過多となり悪臭の原因になります。
つまり、シャンプーの量よりも水の量が大切です。しっかりと髪に水を通すことで、悪臭の原因を落とし良い香りの成分を維持しやすい状態を作れるのです。
ハーブやボタニカル系など酸化しにくいシャンプーをチョイス
頭皮から分泌される皮脂は外気に触れると酸化し臭いを出します。
この酸化を極力抑えることで、シャンプーの香りを邪魔する酸化臭をシャットアウトすることが出来ます。
色々な成分が入っているものより、シンプルかつ自然由来の成分で出来ているシャンプーの方が酸化しにくいものが多いです。
- ローズマリー…抗酸化作用と殺菌作用があります
- カモミール…紫外線ダメージや乾燥によるダメージを抑えます
- ゼラニウム…皮脂分泌のバランスを整え女性ホルモンの分泌を安定させます
天然ハーブの香りの効果は人体にとって非常に有効で、特にアンチエイジングや女性ホルモンバランスの安定には良い効果をもたらします。
シャンプー選びで困ったら、こうしたハーブを使っているものをチョイスしてみて下さい。
シャンプー、リンス、トリートメントはライン使いの方が香りが生きる
メーカーのほとんどが、「シャンプー」から「トリートメント」まで、シリーズを生産販売しています。
中には「シャンプーは◯◯メーカー、リンスは△△メーカー、トリートメントは□□メーカー」と好きな香りのアイテムをそれぞれ違うメーカーのものから選んでいるという方もいるのですが、よほどの理由がない限りはヘアケア製品は統一し、シリーズをライン使いした方が良いと考えられます。
肌の上で香水とフレグランススプレーが混じり合うと、強く香り過ぎたりおかしな匂いになったりするのと同じ理論です。
同一線上のアイテムであれば、ぶつかり合わないように、より引き立つように香り成分が調合されていますので、そういった心配が少なくて済みます。
吸水タオルとドライヤーを使ってしっかりと乾かす
しっとりさせていた方が髪に香りが残ると思ってしまっていませんか?
洗濯物を風当たりや日当たりの悪いところに密集させて干していると、生乾きの嫌な匂いが生まれます。
あれは繊維上に残っている雑菌やカビが繁殖してしまった匂いなのですが、髪と頭皮にも全く同じことが起こるのです。
さらにそこに皮脂や汗、シャンプーの匂いが混じり合うと、お世辞にも「良い匂い」とは言えない状態になってしまいます。
地肌の乾燥にも注意が必要!
しっかり乾燥させることが大切!と先述しましたが、地肌の乾燥し過ぎにも注意が必要です。
このバリア機能がなくなると汚れや臭いが付きやすくなりますし、傷んだ髪はタンパク質が漏れ出てしまい頭皮の老化を促進させます。
ヘアオイルやミストなどを使って乾燥し過ぎをきちんと防ぐ習慣をつけるようにして下さい。
日中でもお化粧直しの際などに行うようにすると、髪に香りが残りやすくなるだけでなくダメージヘアの改善にも繋がります。
1〜2週間に一度地肌のスペシャルケアで更に香り持続
シャンプーの香りを持続させるために出来る日常ケアに併せて、スペシャルケアも取り入れましょう!こうすることで日々のお手入れの効果も倍増し、香りもキープしやすくなります。頭皮の臭いにお悩みの方にもオススメです。
地肌の汚れをクレンジングすれば臭い対策になる
頭皮の臭いを緩和し、シャンプーの香りを活かすためのスペシャルケアはズバリ「スカルプ(頭皮)クレンジング」です。
頭皮クレンジングには臭い対策以外にも様々な良い効果が期待出来ます。
- 血液循環が良くなり、代謝が向上
- ターンオーバーを整え加齢臭にも効果
- 酸化皮脂をオフ出来るので頭皮のエイジングケアにもなる
お家でも頭皮クレンジングは行なえます。是非1〜2週間に1度、スペシャルケアとして取り入れてみて下さい。
炭酸クレンジングで頭皮の汚れも臭いもリセット
シャンプーの香りを残す、という目的で手段を選ぶのであれば「炭酸頭皮クレンジング」がオススメです。
美容室などでも炭酸ヘッドスパメニューを取り入れているところも多いのが嬉しいところ。
ですが、行く時間がない!という忙しい方は薬局などで売られている炭酸水(無糖のもの)で予洗いとマッサージをするだけでも効果は期待出来ます。
最近は高濃度炭酸を配合した炭酸シャンプーなども販売されていますので、そういったアイテムを使うのも気軽に出来るので良いかもしれませんね。
乾燥がひどい場合はオイルクレンジングも有効
オイルクレンジングは頭皮にヘアオイルを馴染ませ、洗い流すだけという手軽さですので誰にでも出来ますし、無添加のオイルを使えば肌荒れの心配も減ります。
保湿効果と同時に血行促進、抗酸化対策にもなるオイルが多いのも魅力的です。
オイルの場合つけすぎると髪にベタつきが残り、かえって雑菌が増えてしまうこともありますので、2〜3週間に1度のケアを目安にして定期的に行うようにしてみて下さい。
乾燥が取れるだけでシャンプーの香りが引き立つようになる場合も多いので、まずは乾燥肌の改善を目指しましょう!
香料が強いシャンプー≠香りの持続!勘違いは厳禁
「シャンプーの香りを残したいなら、香りがしっかりしているものを選べばいいんでしょ?」…筆者もずっと勘違いしていたことです。
香料が強いものほど香りの持続力が高いのだと思っていたのですが、実はこれは大きな間違いです。
つまり、香料が強い=香りの持続力が高いのではなく、色味の発色と同じ「拡散力が高い」というイメージに近いと思って下さい。
広がる匂いは強いですが、長時間その香りがとどまり続けるわけではないのです。
瑞々しいシャンプーの香りを可能な限りフレッシュな状態で維持するには、それをつける土台となる「髪と地肌」の状態から整える必要があるのです。