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ヘアオイル

髪のオイルパックって何?驚きの効果と簡単なやり方を紹介!

たっぷりの艷やかなオイルを肌に染み込ませてもみほぐすことで、お肌が内側から潤って柔らかくなり、その後しばらくは自然の潤いを保ちやすくなります。

インド、タイ、英国などでは古くからこのオイルを用いたケアが浸透しており、女性だけでなく男性も子供にも用いられます。ただのケアとしてだけではなく、医療行為としても馴染み深い方法なのです。

このオイルを髪にパックとして使うことで、実はびっくりするくらいのうるツヤ髪を目指すことが出来るのをご存知ですか?方法はとても簡単!ぜひお気に入りのオイルを見つけて、自分へのご褒美タイムとして髪のオイルパックをしてみて下さい。


オイルパックの効果をご存知ですか?

エステサロンの広告などで、背中にたっぷりとオイルをかけ流す写真などを見たことが在る方も多いと思います。ああいった「オイル美容」にはどんな効果があるかご存知ですか?

乾燥を防ぐ保湿効果

オイルといえば「保湿」、これはイメージしやすいと思います。

油膜は水分が蒸発するのを抑えるため、肌の奥の真皮層の水分を守り、バリア機能を高めてくれる働きがあります。このバリア機能が正常に働くことで、荒れや傷みなどの原因物質から身を保護できるのです。

このバリア機能、実は肌だけでなく頭皮や髪にも存在します。頭皮のバリア機能が衰えるとフケやかゆみの原因になったり、臭いの元になることもありますし、髪のバリア機能いわゆるキューティクルが衰えると枝毛や脱色などのダメージが起こります。

頭皮も髪も乾燥は大敵。肌と同じように、日常から保湿ケアを行いバリア機能を常に良い状態に保つことこそが美髪へのカギとなるのです。

皮脂汚れや角質汚れをオフ

私達は体の内側から、食物や光のエネルギーを使って皮脂を分泌しています。

この分泌された皮脂は適度であればバリア機能を高める材料ともなるのですが、過剰に分泌されすぎたり、いつまでも古い皮脂が残ってしまったりすると逆に肌トラブルや髪のトラブルの原因になります。

皮脂は油性ですから、汚れや大気中のゴミなどが付着するとそれを絡め取ります。汚れの付着した皮脂を常にリセットできれば問題はないですが、洗い残しや毛穴づまりを起こしてしまうと汚れを取り込んだまま皮脂は酸化していきます。これがトラブルの原因です。

オイルパックはこうした皮脂汚れ、角質汚れをオフするクレンジング効果があります。

油汚れは油で浮かしてから洗い流すとスッキリと落ちます。皮脂も同じで、肌なじみの良いオイルによって汚れが浮きやすくなり、お湯や水でするんと落とすことが出来るのです。

特に頭皮は皮脂分泌が盛んな箇所。であるにも関わらず、洗いのがしてしまう死角も多い部位ですので、定期的にオイルクレンジングを行ってあげる方が汚れを溜め込まず、新陳代謝を促す効果にも繋がるのです。

静電気予防

髪の静電気って嫌ですよね…服を脱ぎ着しただけでぶわっと広がってしまったり、うねってしまったり…それだけでも嫌なのに、ダメージにもなってしまうといいことがありません。

特に乾燥の厳しいシーズンに起こりやすい静電気ですが、オイルでしっかりと水分を保護していると髪や体内部の水分バランスが保持されるため、通電性が抑えられバチバチと広がってしまう静電気を未然に防ぐことにも繋がります。

バランスの取れた油分と水分は乾燥を押さえると同時にあらゆる髪ダメージの元を軽減してくれるというわけですね。

うねりやクセ、広がりを抑える

水分バランスが崩れた髪は内部のタンパク質が変性しやすく、変性したタンパク質は歪んだり曲がったりしてしまいます。規則正しい細胞がバランスよく配列されていれば、乾燥することによるうねりや広がりは最小限に押さえることができます。

元々の毛質や毛穴の歪みによるクセを矯正できるほどのハイパワーではありませんが、潤いを保つことにより髪質がまとまりやすい状態に改善する可能性は高いといえます。

オイルパックを続けることで髪質が改善されれば、新陳代謝によって生まれ変わる頭皮、細胞の形も整いやすく変化していきますので、長期戦にはなるかもしれませんが理想的な美髪への道に繋がることも大いに期待できます。

オイルパックのやり方はとても簡単!

乾燥ダメージを根こそぎ防ぐといっても過言ではないオイルパックですが、実はやり方としては非常に簡単です。オイルさえ用意すれば、他に特別な器具も必要がないので、今日からでもすぐに始められるのも魅力的です。

湯シャンで髪を洗っておく

髪のオイルパックをする前に、まずは丁寧に下準備を行いましょう。美味しい料理には丁寧な下ごしらえが必要なのと同じことで、オイルパックの効果を十分に高めるために必要なことです。

とはいえ、その下準備もとても簡単。髪の表面についたホコリや荒い汚れをぬるま湯ですすぐ、いわゆる「湯シャン」のみです。

  1. ゆっくりとブラッシングし、髪のもつれやホコリを落としておく
  2. 37〜39℃前後のお湯で地肌からしっかりとお湯を通す
  3. シャワーでお湯をかけながら、指の腹でじっくりと頭皮をマッサージする
  4. 1〜2分マッサージしたら、またお湯をかけ流す

ショートヘアの人で5分〜7分、ミディアムやロングの人なら10分くらいかけて行うのが理想的です。ぬるま湯で行うので、風邪を引かないようお出かけ前などは避けたほうが無難。お休み前に、じっくりと時間をかけ体も一緒に温めながら行って下さい。

オイルを塗り込み蒸しタオルで温める

湯シャンした髪の水気を軽く切ったら、髪にオイルを塗り込みます。この時のポイントは3つです。

  • まずは毛先に揉み込み、塗る箇所をだんだん地肌に近づけていく
  • 地肌は500円玉の大きさのオイルが目安。指の肌を使って頭皮をほぐす
  • 全体に行き渡ったら、蒸しタオルで5分ほど保温する
オイルの量は髪の長さや量によっても変わりますが、髪にティースプーン3杯〜4杯、頭皮に500円玉程度の大きさです。

蒸しタオルは濡らしたタオルを電子レンジに入れて30秒ほど加熱すればすぐに作れますし、バスタイムに一緒にオイルパックを行うのであれば、少し熱めのお湯にひたして絞ったものでもOK。髪に巻いた時「あたたかい」と感じられる温度が理想です。

5分ほど置いたら、手ぐしで一度髪をとかしてオイルパックは終了!とても簡単に指通りの違いを感じられる方法ですよね。

オイルを流す時はトリートメントから始めよう!

やり方は簡単だけど、オイルがベタベタして洗い流すのが大変…
ベタつきを取りたくて何度もシャンプーしたくなる

このように、オイルパックをすると髪が潤うことよりもベタつきが気になる、という方には「トリートメントしてからシャンプー」という方法もオススメです。

トリートメントは指通りをよくするために少量の界面活性剤が入っているため、余分な油性のベタつきを素早く取り去ることが出来ます。

  1. 蒸しタオルを取り、手ぐしを通したらトリートメント剤をつけ軽く髪を揉む
  2. ぬるま湯を頭皮の間に通すように意識しながら洗い流す
  3. 通常通りシャンプーを使う

シャンプーは泡立てネットなどを使って先に泡立てた方が、全体をまんべんなく優しく洗浄する効果が高くなります。

オイルとトリートメントによって髪表面の保護膜は守られているので、シャンプー後のトリートメントは不要です。泡をよく流したら、柔らかい吸水性の高いタオルでしっかりとタオルドライして下さい。

頻度は週1回から2週に1回

乾燥が激しいからと、毎日オイルパックをするのはあまりおすすめできません。

人間は毎日少量ずつ皮脂を自ら分泌していますし、基本的には外部からの油分の補給はそれほど必要はないのです。

  • 毛穴が詰まり頭皮ニキビの原因になる
  • 過剰な油分で常在菌が活性化しすぎて臭いやかゆみが起こる
  • 頭皮や髪の皮脂膜が厚くなり、ベタついた印象を作る
  • 残留した油分に汚れや臭いがつきやすくなる

オイルパックをやりすぎるとこのようなデメリットが生じる可能性もあります。

理想的なオイルパックの頻度は週1回〜2週に1回。それに加え、日常的に洗い流さないトリートメントとしてオイルを少量、タオルドライ後に補給してあげれば十分と言えるでしょう。

髪のオイルパックにおすすめのオイルは?

簡単に自分で行える髪のオイルパックですが、オイルと一言で言っても様々な種類があります。どのようなオイルが適しているのか、自分に合ったオイルはどれなのか、オイルパックにおすすめのオイルの特徴をチェックしてみましょう。

椿オイルは少量でも保湿効果が高い

髪に良いと言われるオイルの中で、最も日本人に親しみ深いと言えるのが「椿油(椿オイル)」かもしれません。古くから一般的に利用されている椿オイルですが、海外でも「カメリアオイル」という名前で多くの支持を集めています。

<椿オイルの特徴>

  • 少量でよく伸びる
  • 粘性が高く保湿効果が高い
  • 天然の皮脂に近いオレイン酸が豊富
  • ほぼ無臭のため場所を選ばず使える
  • 酸化しにくく長期保存も出来る

少量でも十分に髪の保湿効果を感じられるため、特に髪の長い人や乾燥の激しい人におすすめです。また、コスト的にも1000円前後〜2500円前後ですので、長期間使える、保存も出来ることを考えると負担は大きくならないというのも魅力的です。

アンチエイジングもしたいならアルガンオイル

美容オイルと言えばアルガンオイル、という方も多いでしょう。

アルガンオイルは抗酸化力も高く、更にビタミン類も豊富であるためエイジングケアに最適なオイルと言われています。髪からエイジングサインが出やすい人にはアルガンオイルを使って皮脂や髪質の栄養補給をしてあげるのが効果的です。

<アルガンオイルの特徴>

  • 不飽和脂肪酸やビタミンが豊富
  • ビタミンEによる血行促進、代謝促進効果
  • 低刺激で肌質を選ばない
  • 光毒性が少なく日焼けダメージにも使える

アルガンオイルはビタミンE、トコフェロールという成分が他のオイルと比べても非常に高く、トコフェロールは血行促進効果があるとして医療機関でも使用される成分です。

血行促進=新陳代謝の活性化ですから、アンチエイジングにも効果が期待できるというわけです。

また、アルガンオイルは強い日光紫外線の降り注ぐモロッコで古くから愛用されてきたオイルですので光による酸化や性質の変性も少ないと考えられています。紫外線ダメージが気になる人にもうってつけの美容オイルといえます。

ナイーブ肌の人や初心者さんはホホバオイル

アルガンオイルと同じくらい有名なのがホホバオイル。アルガンオイルと特徴は似ていますが、その成分によって更に肌なじみが良いとも言われています。

<ホホバオイルの特徴>

  • ワックスエステルという植物成分が天然皮脂と同じ働きをする
  • 角質を柔らかくし、トリートメント成分の浸透率を高める
  • 敏感肌でも利用出来る
  • 薄毛を促進する5α−リダクターゼを抑制する可能性がある
  • 高温には強いが低温だと固まる性質がある
ホホバオイルに含まれるワックスエステルという植物エキスは、天然皮脂と同じく「栄養素を吸収しやすくするためのブースター」としての役割があります。そのためトリートメントの効果を高めたり、肌のバリア機能を活性化させる作用があります。

また、アルガンオイルに比べるとやや流通しやすい傾向にあるため、低価格でピュアオイルが購入できるというメリットもあります。オイルパック初心者の方、スペシャルケアの頻度を多くしたいという方にオススメです。

オリーブオイルでも頭皮のケアが出来る

調理用油としてのイメージが強いオリーブオイルですが、実は美容効果もあります。アルガンオイルと同じくビタミンEが豊富である上、さらっとしている性質なのでベタつきが気になる人にもおすすめできます。

<オリーブオイルの特徴>

  • オレイン酸が豊富で馴染みやすい
  • 軽い油分であるためベタつきが残りにくい
  • 油膜が強いためツヤ出しにも効果的
  • やや酸化しやすく、においが出やすい
  • スキンケアに使えるオリーブオイルはやや高値

オリーブオイルといえばスーパーでも買えるからお手軽…という印象を持ちやすいのですが、調理用のオリーブオイルは酸化防止剤などの成分が配合されているものが多く、それらが髪や肌に負担をかけてしまう可能性もあります。

髪のオイルパックを始め、スキンケアに使用するのであればエクストラヴァージンオリーブオイルが理想的ですが、希少価値が高いため他の美容オイルと比べるとやや高値になってしまうことも考えられます。

髪が短い人やそれほど量を必要としていない場合に、スペシャルケアとして用いるのがベストかもしれません。

ゆず油はアロマ効果にも期待できる

ゆずの種から取れる非常に希少なオイルをご存知でしょうか?

近年の研究によって、柑橘系果実の種子の周囲に高い保湿成分が認められ、その中でもゆずの種には高い脂肪酸(保湿成分)が含まれていることがわかったのです。

<ゆず油の特徴>

  • 抗菌作用の高いリモノイドが圧倒的に豊富
  • 抗酸化力がグレープフルーツオイルの2倍
  • 生成過程でゆず精油を加えるため香りが高い
  • アルカリ性に偏った髪のpHを弱酸性に整える
冬至にゆず油に浸かると一年風邪を引かない…と古くからの伝統が残っている理由が、ゆずのもつ「リモノイド」の効果です。リモノイドは高い殺菌力、抗菌力、抗ウイルス力があり、昔の人達は生活の知恵の中でそれを知っていたのかもしれません。

また、柑橘系の果実に含まれる酸が髪質を弱酸性に戻してくれるため、カラーリングや白髪染め、パーマなどによってアルカリ性に偏った髪を正常な弱酸性にしてサラサラの状態を作ってくれます。

精製の過程で採取され加えられるゆず精油は、アロマ効果も高くリフレッシュしたい時にもぴったりですので、自分へのご褒美ケアとしてオイルパックをしたい人には非常におすすめです。

オイルを味方につければ乾燥は怖くない

肌だけでなく、頭皮や髪にも使えるオイルは今や日本女性の中でもメジャーな美容アイテムになりつつあります。

考えてみれば、先人たちも怪我をしたり火傷をしたり、軽い病気を治す際にも椿油、馬油、鯨油などを用いていたのですから、現代のオイル美容の流行は「再ブーム」と言っても良いものなのかもしれません。

紀元前から美容、治療に用いられたオイル。

その特徴や効果、効能を知り、自分にぴったりのオイルを見つけて味方に出来れば、乾燥に怯えることはなくなるかもしれませんね。

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