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くせ毛

前髪がはねる…厄介で頑固なはねの予防法や対処策を徹底攻略!

しかも面長であるため、前髪レスなヘアスタイルが似合わず、常にこの悩みを抱えながら前髪ありのスタイルを作っていました。

が、大人になってから美容師さんに目からウロコの一言を言われたのです。

「前髪だけ、クセが強いですね!」

そう、直毛だと思いこんでいたのですが、実は私は前髪にだけ強い「浮く」クセがあったのです。そのためうっかりすると前髪が直角に立ち上がってしまっていたのですね。

そうしたクセを理解してしまえば、対処も予防も実はとても簡単。実際に多くの美容師さんが実践し、顧客にもアドバイスしている方法をご紹介致します。


前髪がはねる!予防策はある?

髪は「対処」より「予防」をする方が楽ですよね。はねてしまった前髪を元に戻すより、前髪がはねないように先に手を打ってしまう習慣をつけてみましょう。

継続すると自然とはねにくい状態をキープすることも出来ますので、一石二鳥になりますよ。

髪は「熱」が「冷める」時の形状を記憶する

まずは予防策にも対策にも必要なひとつの大前提を覚えましょう。

髪は熱によって曲がり、冷えることで形状記憶される

髪の主成分はケラチンというタンパク質です。タンパク質は熱によって変形し、冷えることで凝固します。すなわち髪を思い通りの形にスタイリングしたいと思った場合、一度熱にさらし形を作った上で冷やす必要があるのです。

この大前提は予防の上でも非常に重要です。濡れた状態の髪をそのまま自然乾燥させたり、適当な状態にブローした髪がそのまま冷えたりするとその状態を形状記憶してしまいますから、まずはこの一番髪が言うことを聞きやすい状態の時にしっかりと「正しい形」を作ることが大切なのです。

まずは前髪の根元をチェック

きちんと乾かしているのにはねる、という人の場合、筆者と同じように根本に強いクセがある人が多いようです。

特に盲点になりやすいのが、左右に広がるクセではなく下から上に向かって立ち上がるクセ。鏡で正面から見てもわかりにくいため、ただの直毛によるはねだと勘違いしてしまうのです。

根本から立ち上がるクセは、真横から見るとよくわかります。軽く前髪を手で抑えてみて、浮いているような部分をみつけたらその部分の根本をチェックしてみましょう。

一部分だけ額から立ち上がった髪の束があれば、その部分がクセの強い部分です。

乾燥はハネを生む!しっかりと保湿ケア

もうひとつ盲点になりやすいこととして、実は乾燥が髪のはねやうねりを生み出すこともあります。

乾燥した髪は水分が抜けている状態、非常に軽く曲がりやすい状態なのです。髪に重みがないため、ちょっとしたクセでも大きく曲がってしまい、結果的に頑固なうねりやハネの原因になります。

髪の状態を自在にキープするには、ある程度の重さが必要です。

髪が自分の重さと重力によって均一方向に引っ張られればまとまりやすい真っ直ぐな状態を維持出来ますし、適度にうるおった髪は一度形状記憶をさせてしまえば長時間そのスタイルを維持する力も備わっているのです。

きれいにブローして整えた髪を長時間維持するには、しっかりとした保湿ケアも重要なのです。

過度な湿気はうねりの元!汗っかきさんは特に注意

暑い季節によく起こることですが、根本が過度に湿り気を帯びると髪がうねり出すことがあります。顔や首筋に汗をかきやすい人は特に注意が必要です。

とはいえ、汗をかくこと自体は自然現象ですし、かかねば体調を崩す可能性もあるくらい大事なことです。汗をかいたらすぐに乾かすのがベストです。

お出かけ先などですぐに汗を乾かせない時の対処法として、額にベビーパウダーや制汗剤を伸ばしておくという手もあります。かいた汗を吸収して凝結させてくれるので、髪がうねる前に水分を調節してくれます。

こうしたケアをした場合は、必ず丁寧に額や髪の生え際を洗うようにして下さい。制汗剤などの成分が肌にいつまでも残っていると、肌荒れや臭いの原因になることもあります。

定期的な縮毛矯正やカットで安定させる

いきなり極論のように感じられる方もいるかもしれませんが、実はこうした定期的なメンテナンスが最も効率の良い予防策になります。

はねる原因が根本にある場合は、毛穴が変形してしまっていることも多くセルフケアだけでは根本解決にならないことがあるためです。

縮毛矯正は薬剤を使いますので、髪ダメージに対するケアも入念にする必要がありますが、それは結果的に髪や頭皮の乾燥を防ぐなど、日頃のハネやうねりの予防にも繋がります。

ハネる度合いがそれほど大きくない、という方はカットで対処できるケースもあります。

はねる方向や毛流れを活かせば、今風のニュアンスカットを維持するのも簡単。美容師さんたちも常にそうした「クセ」を活かすための”似合わせカット”を研究しています。

土台をプロに作ってもらい、自分でそのスタイルをキープする、といった二段構えの対処が簡単に前髪のはねを予防するコツなのです。

今すぐなんとかしたい!はねる前髪をリセットする方法は?

予防に関しては結構こまめにやっている…という人も多いかもしれません。それでもはねてしまった、という場合はどのようにすれば素早く解消出来るのでしょうか?

次にはねてしまった前髪のリセット方法をご紹介致します。

ハネの原因は根本?髪?

先の予防法の項でも先述しましたが、まずははねているのは「どこからなのか」を見極めましょう。

浮き上がっている、立ち上がっている、うねっている
このような場合、根本は根本のクセや毛穴の歪みから生じている可能性が高くなります。そのため毛先や髪だけをリセットしようとしてもあまり効果がなく、時間もかかります。根本からしっかりリセットをするようにしましょう。
髪が折れている、毛先が広がっている
こうした場合は髪のブロー不足や乾燥によるものである場合が多くあります。また、髪のダメージがある人は大抵の場合根本のダメージも併発しているため、髪と根本両方からアプローチしなくてはならないケースが多いようです。

前髪がはねた!といって、慌てて対処してもあまり効果が得られず焦るばかりです。まずは原因を的確に見定め、効率的に対応しましょう。

基本は根本からしっかり濡らし毛穴を柔らかくする

「はねたら濡らす」…ということはほとんどの方はご存知ですよね。髪は濡らすと言うことを聞きやすい状態になりますので、この基本は守りましょう。

ただし、濡らすのは「根本から」です。

根本のクセや歪みを取らないと、髪が乾いたあとに再びハネやうねりが戻ってきてしまいます。最初にしっかりと水分と油分を補給し、歪んだ毛穴のケアを行います。
  1. 水(寝癖直しミストでもOK)、ヘアオイルを用意する
  2. 霧吹きに水を入れ、頭頂部から前髪の生え際付近の根本を湿らせる
  3. 手に薄くヘアオイルを伸ばし、指の腹で湿らせた部分を1分ほどマッサージする
  4. 髪の根元がしんなりしてきたらOK。時間に余裕があればホットタオルを乗せ、根本を1分ほど温める
時間がない!という時はやらなくても良いですが、髪にホットタオルを乗せると根本のクセが取れる上に血行促進にもなり、日中に生じやすい顔のむくみやクマにも効果があるのでとてもおすすめです。

ホットタオルは濡らしたタオルを電子レンジで2〜30秒温めればすぐに作れます。リラックス効果もあるので、ぜひお試しください。

はねた前髪はアイロンよりもドライヤーが相性良し

前髪の根本をミストとオイルでリセットしたら、次にいよいよドライに入ります。

ちなみにこのドライを「やらない」という人もいるのですが、髪が湿ったままだとうねりの原因になりますし、雑菌が繁殖しやすい状態になりますので必ずドライを行って下さい。

また、ドライをする時にヘアアイロンを使用するという方もいると思いますが、ヘアアイロンの場合根本を乾かすことが出来ません。

風によって地肌を乾かして初めて「頭皮部分のクセのリセット」が完了するので、ハネを直す場合はアイロンよりドライヤーのほうが便利です。

ヘアアイロンははねやうねりのリセットが完了してから、毛先の動きを出すヘアスタイリングに使用しましょう。

ドライヤーの「温風」と「冷風」を使いこなす

ドライヤーでクセのリセットを行う場合、「温風」と「冷風」を使い分けるとより時間を短縮した効率的なスタイリングが出来ます。

  1. 柔らかくなった前髪付近の頭皮に向けて上部からドライヤーの温風を当てる
  2. 指の腹で髪を少しずつジグザグに動かしかき分けながら、地肌を温めるように風を当てる
  3. 20秒に1度風を止め、手ぐしまたはブラシで整える。これをクセが目立たなくなるまで繰り返す
  4. ハネやクセが目立たなくなってきたら、最後に温めた地肌を冷やすようなイメージで冷風を当てる

3ステップ目で髪の形状が記憶されますので、もし斜めに流したい人やボリュームをつけたい人は、2ステップ目にマジックカーラーやコームを使うと楽にスタイリングできます。

また、浮き癖の強い人は3ステップ目において、自分の手で軽く髪を抑えるようにして冷風を当てると根本の立ち上がりが落ち着きやすいですよ。

仕上げにヘアオイルで保湿を

ドライをした髪は水分が過剰に蒸発している状態です。この状態で放置してしまうと、どんどん髪の乾燥が進み、結果的にまたはね始めてしまいます。

ドライをし終えたら、また薄くヘアオイルを手に伸ばし、根本から5mm~1cmくらいのところの髪から毛先に向かって潤いを保護しましょう。

この時、地肌にもオイルをべったりつけてしまうと時間経過によってオイルが酸化し、臭いの元になったりベタついた髪の印象になります。

はねをリセットする時に地肌にはオイルをつけていますので、仕上げの時は髪のみ油分を補給してあげれば十分です。

外出先ではねる前髪を治す方法ってある?

ご自宅で予防も対策もしてきたのに、出先で前髪のはねやうねりに気がついた…!という時もあるかと思います。こんな時のために用意しておきたいものと、ささっと直すためのワンポイントテクニックをお教えしちゃいます!

持ち運び用のヘアミストとヘアオイルを用意

出先でのはねやうねりの直し方も、基本はご自宅での対策と同じく頭皮の癖や毛先の乾燥を整えること。

最近は持ち運びがしやすいサイズのヘアミストなども売っていますし、100円ショップにも手のひらに収まるサイズのミスト用容器が販売されています。そこに普段使っている寝癖直しミストを入れたり、水を少し入れておきましょう。

ヘアオイルも同じく小さな容器に詰め替えて持ち運ぶとベストです。

ちなみに、筆者は全身に使えるマッサージオイルを使用しています。髪にも肌にも使えるので、小さな小瓶に入れて持ち運ぶとはね対策にも、皮膚の乾燥部分にも使用できるので乾燥の季節に重宝しますよ!

根本を立ち上げ指の腹でマッサージ

大きく違うのは、お出かけ先にはドライヤーを持ち運べない、ということです。その分指をしっかりと動かし、地肌に残った水分を飛ばすように一手間をかけましょう。

  1. ハネやうねりの強い部分の根本をミストや水で軽く湿らせる
  2. 指先にヘアオイルを1滴たらし、癖の部分の根本に馴染ませ指の腹でマッサージ
  3. 髪を小刻みに動かし、地肌の熱と手の熱を加えて水分を飛ばす
  4. 目の細かいコームでとかしつける

ポイントとしては、最初にミストや水で湿らせる時に「濡らしすぎない」ということ。湿らせすぎると乾燥しにくくなるためうねる原因になりますから、ご自宅で使用する半分の水分でOKです。

湿らせすぎた場合は、タオルなどでかるく地肌を抑えてからうちわなどで風をあて地肌に空気を含ませましょう。

頑固なアホ毛はスプレーでカバー

髪や地肌が柔らかくなったら、仕上げにはまたオイルを使用すれば完了。もしこの時、頑固に残るアホ毛や浮きグセがあるようであれば、スタイリング用のヘアスプレーをふきかけます。

気になる部分から15cmほど離しヘアスプレーをふきかけたら、目の細かいコームでなでつけるようにときます。ミストとオイルで髪の根元が柔らかくなっているので、5〜6回なでつければおさまる場合がほとんどです。

ただし、ヘアスプレーをした場合は髪に汚れがつきやすい状態です。必ず夜は丁寧にゆすぎ洗いをし、髪をリセットして下さい。仕上げのブローではね予防をすることもお忘れなく。

自分のクセの位置は美容師さんが教えてくれる

前髪のはねやうねりは「根本の原因」を見極めることが非常に大切ですが、人によっては「どこが原因なのかわからない」「癖がどんなふうにあるのかわからない」という場合もあるかもしれません。

美容師さんは一般的にはあまり知られていない「髪の流れ方」や「毛穴の方向」「髪質」などを見極める技術を持っていますので、髪を切りに行ったらぜひ一度、自分の髪質やクセはどういうふうになっているかを聞いてみて下さい。
  • 乾燥タイプなのか、油性タイプなのか
  • 地肌の状態は健康か、疲れているか
  • クセがある部分はどこか、どんなクセなのか

この3点を聞いておくだけでも、ご自宅でのセルフケアはぐんと楽になります。美容師さんによっては、あなたにぴったりなクセ直しのテクニックを伝授してくれる場合もあるでしょう。

新しいヘアスタイルを楽しむのと合わせて、ぜひ日頃のケアの方法もマスターしてみて下さい。

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