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髪の雑学

黒髪、金髪…など人種や個人差で髪の色の違いがあるのはなぜ?

しかし、日本人のほとんどは黒髪。染めている以外で、生まれつき金髪の人って見かけませんよね。生まれつきの金髪は、外国人でも白人の方ばかりです。逆に白人で真っ黒な髪の方はさほど見かけない気がします。

白人は金髪や茶髪。アジア人や黒人は黒髪。人種により、髪や肌の色が違うのは不思議ですよね。また同じ人種でも、髪の色が濃かったり薄かったり、個人差があります。

この髪の色の違いは、なぜ起こるのでしょうか。今回はその謎を解明したいと思います。


髪の色の違いは、メラニン色素の違いで決まる!

まず知っておきたいのは、髪の色はもともと白色であり、メラニン色素により髪に色が与えられるということ。つまり、髪の色を決定づけるのは、メラニン色素の違いなのです。

メラニン色素には2つ種類があります。それが黒~茶褐色のユーメラニン(真性メラニン)と、赤褐色~黄色のフェオメラニン。

ユーメラニンが多いと髪の色が濃く黒っぽくなり、フェオメラニンが多いと、金髪や褐色など色が薄くなります。

アジア人や黒人はユーメラニンが多いので髪が黒っぽい人が多く、逆に白人はフェオメラニンが多いので、髪の色が薄くなるのです。

同じ人種でも、髪の色が薄かったり濃かったりするのはなぜ?

同じ日本人でも、髪が太く真っ黒な人もいれば、ハーフでもないのに髪が細く、茶色っぽい人もいますよね。これはなぜなのでしょうか?

実はユーメラニンとフェオメラニンの量のバランスは、人種だけでなく、個人差によっても変わってきます。髪の色の濃淡はユーメラニンの量によって決まり、黄色みや赤みはフェオメラニンの量に左右されます。

髪が濃い黒色の人はユーメラニンの含有量が多く、髪が褐色っぽい人はフェオメラニンの含有量が多くなるため、髪の色が違ってくるのです。

ちなみに、ユーメラニンとフェオメラニンの含有量のバランスは、両親の遺伝の影響を受けやすいと言われています。

明るい色でも黄色っぽい人と赤っぽい人がいるのはなぜ?

白人は髪の色が明るい人が多いですが、金髪の人もいれば赤毛、ブルネットなど色合いは様々。この色の違いが生まれるのはなぜなのでしょうか?

黄色人種に比べ、相対的にフェオメラニンが多めの白人。実は髪の色の赤みや黄みを決定づけているのは、このフェオメラニンの濃度なのです。

フェオメラニンはもとは赤褐色の色素。そのため、フェオメラニンの濃度が高いと赤みがかった髪色になり、濃度が低いと黄色や象牙色に近くなります。髪の色が違うと、別々の色素が存在するのかと思いがちですが、実は同一の色素による影響だったのです。

白人の金髪は、大人になるにつれて濃くなる場合も

映画などを観ていると、白人の多くが綺麗なブロンドヘアだと思いがちですが、地毛が金髪の人は非常に稀。世界の総人口の約2パーント程度にすぎません。

映画などで見かける有名人のブロンドは、実は染めていることが多いのです。

また子供の頃に綺麗な金髪だった人でも、成長するにつれて徐々に髪色が暗くなり、灰色っぽい金髪や、淡い茶色の髪に変わる場合もあります。

人種が違えば、髪色だけでなく、髪質も変わってくる

人種によって違いがあるのは、髪色だけではありません。実は髪の断面図を見ると髪の形にも違いがあり、それにより髪質も変わってきます。

日本人など黄色人種は円形が多く、白色人種は楕円形、黒色人種はさらに平べったいのが一般的です。髪の形が違うのは毛根の形が違うためで、楕円になるほど髪は縮れやすくなります。

また太さにも違いがあり、一番太いのは黄色人種、一番細いのが黒色人種、中間が白色人種となります。

これらの違いにより、黄色人種は直毛、黒色人種は縮れ毛、白色人種はゆるやかなウエーブが多いなど、髪質も変わってきます。

人種や個人で髪色は人それぞれ。自分らしい髪を好きになろう!

いかがでしたか?髪色を決めるメラニン色素の割合は、どうやら生まれつき決まっているようですね。人種により、これほど髪や肌の色に違いがあるなんて、何だか不思議ですね。

生まれつき決まっているのか、と少しがっかりする人もいるかもしれませんが、肌の色に合った自然な髪色は、どれも素敵だとわたしは思います。特に日本人は艶が出やすい髪色と髪質なのがいいですね。

もちろん、カラーリングなどで自分好みの色に染めてもいいと思います。自分らしい髪色を楽しみましょう!

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