髪のダメージ、髪の傷み
ヘアアイロンのダメージを軽減する方法。使用前のひと手間がカギ!
思い立った時に手軽に使えるため、よく活用している方も多いのではないでしょうか。
ただ、ここで気になるのがヘアアイロンを使うことによって生じる髪へのダメージですよね。
熱により髪にクセ付けをするわけですから、当然髪は傷みやすくなります。
しかし、ほんの少し工夫するだけでダメージを減らすことが可能なんですよ。
今回はヘアアイロンのダメージを軽減する方法についてご紹介します。
ヘアアイロンを使う機会が多い方も、また、これからヘアアイロンを使ってみたいという方もぜひ参考にしてみてください。
少しの工夫で傷みのない髪へ。ヘアアイロンによるダメージを軽減する方法
そもそもどうしてヘアアイロンを使うと髪は傷んでしまうのでしょうか。それは熱による髪のタンパク質の熱変性が起きるからと言えます。
髪の主な成分であるタンパク質は熱に非常に弱いという性質を持っています。
熱変性が起きると髪を保護する役割のあるキューティクルは剥がれ、また、髪の内部も空洞化しスカスカの状態となります。
これを放置していると枝毛や切れ毛といった髪の傷みの原因となってしまうのです。
そうならないために、ヘアアイロンによる髪へのダメージを少しでも防ぐ方法をご紹介していきます。
乾いた髪に使う
髪が濡れた状態でヘアアイロンを使うとジュッと音がして髪の表面の水分の蒸発とともに髪の内部の水分までもが奪われてしまいます。
この現象は水蒸気爆発と呼ばれていて、髪へのダメージも相当なものになります。
そのため、髪が濡れている場合はしっかりとドライヤーで乾かしてからアイロンを使用するようにしましょう。
ブラッシングを行なってから使用する
ほんのひと手間ですが、アイロン使用前にブラッシングで髪の流れを整えておくと必要以上のダメージを防ぐことが出来ます。
髪が絡まった状態の髪にアイロンを使うと熱が均一に当たらず、部分によっては大きなダメージを受ける恐れがあるのです。
ダメージを軽減し、熱を均一に当てるためにもアイロン使用前にはブラッシングを忘れずに行うようにしましょう。
熱が均一に当たるので、綺麗な仕上がりにもなります。
洗い流さないトリートメントを付ける
トリートメントには洗い流すタイプと洗い流さないタイプがあります。
中でも洗い流さないトリートメントには外部からのダメージを防ぐ働きがあるため、ぜひ使って欲しいアイテムです。
いつ使っても構いませんが、特に洗髪後は洗い流さないトリートメントを欠かさず付けるようにしましょう。
洗い流さないトリートメントにも様々な種類がありますが、特におススメなのがオイルタイプのトリートメントです。
熱から髪を守る効果が他のタイプに比べて高いので、ヘアアイロンを使う機会が多い方に適したトリートメントと言えるでしょう。
ヘアアイロン用のスタイリング剤を付ける
少しでもダメージを軽減するために、ヘアアイロンを使う前には髪にスタイリング剤を付けるようにしましょう。
スタイリング剤には
- 髪へのダメージを防ぐ
- ヘアスタイルをキープする
といった役割があります。そのため、1つはヘアアイロン用のスタイリング剤を持っておくのが望ましいですね。
適切な温度で使用する
熱によって髪を自由にスタイリング出来るヘアアイロン。ですが、言い換えれば髪はそれだけ熱に弱いものと言えます。
アイロンの種類によって最適な温度がありますので、以下を参考にしてみてください。
ストレートアイロン
170℃以下の温度が適しています。一ヶ所に熱を当てる目安としては170℃に対して2~3秒が望ましいです。
180℃以上の温度で同じ箇所に何回も当てたり、長時間当てすぎてしまうと髪のダメージの原因となります。
カールアイロン
140℃以下の温度が適しています。こちらは一ヶ所に熱を当てる目安として140℃に対し、5秒前後となります。
150℃以上の温度で同じ箇所に何回も当てたり、長時間当てすぎると髪の傷みはもちろん、カールが付きにくくなる原因ともなりますので注意しましょう。
何度も同じ場所に当てない
ヘアアイロン後の状態を長時間キープさせるために何度も同じ部分にヘアアイロンを当てる方もいますが、ダメージの観点から言うと実はNGです。
これを防ぐ方法としてブロッキングがあります。
あらかじめヘアピンやヘアクリップを使って数ヶ所をブロッキングしておけばアイロンを使う際、髪を少量ずつ挟めるので、熱伝導が良くなります。
それにより、必要以上に同じ場所に当てるのを防ぐことが出来るんですよ。
ブロッキングのやり方
- 左右に分け、前髪、サイド、後ろ髪とブロッキングしていきます。
- まずは後ろ髪から、次にサイドの髪…というように3分の1ずつピンやクリップから外してアイロンを当てていきます。
高温でクセを付けたら、時間を置かずにすぐにスッと抜いてください。
いくらアイロンの温度を低くしても、何度も同じ場所に熱を当てれば元も子もありません。一度でしっかりクセを付けることを心掛けましょう。
正しい方法で使う
簡単にスタイリングを叶えてくれる便利なヘアアイロンですが、知らず知らずのうちに間違った使い方をしてはいませんか。
毛先から使い始めるとキューティクルが傷む原因となりますので、注意しましょう。
また、特にストレートアイロンを使う場合に注意して欲しいのですが、髪の毛を挟んだまま引っ張るのは髪にとっては良くありません。
必ず一回一回、挟んだら離す、を繰り返してセットしていってください。
ヘアアイロン後は保湿をする
ヘアアイロンをした後は髪にツヤが出て、ダメージをほとんど受けていないように感じられますが、実は髪の内部は乾燥した状態となっています。
アイロン後はヘアオイルやヘアミルク、トリートメント、ワックス等で失われた水分を補ってあげることが大切です。
たまにはいつもと異なるスタイリングをする
いつも同じ巻き方をしていると同じ場所に熱を当てることになるため、髪が傷む原因となります。
たまには分け目や巻き方を変えて、同じ場所に負担がかかるのを避けるようにしましょう。
ヘアアイロンを使わない日を作る
便利なヘアアイロンですが、毎日使えばやはりそれだけ髪の負担も大きくなってしまいます。
そのため、最低でも週に何回かはヘアアイロンを使わない日を決めておくことをおススメします。
定期的にお手入れをする
ヘアアイロンの使用にはスタイリング剤等が欠かせませんが、これによりプレートには汚れが溜まりやすくなります。
そしてそれを放置したまま髪に使用すると、キューティクルが傷む恐れがあるんです。
回避するためにも定期的にお手入れをして、綺麗な状態を保ちましょう。
お手入れ法
- 洗面器などの容器に水を張り、中性洗剤または固形石鹸を溶かします。
- 柔らかめのふきんを浸し、しっかりと絞ります。
- あとはふきんでアイロンを拭いていくだけです。
お手入れは必ずアイロンが冷めた状態で行ってください。
頻繁に行うのもアイロンの傷みの原因となりますので、毎日使う人であれば10日に1度くらいのペースで良いでしょう。
髪の変質を防ぐシャンプーを使う
最近では髪のタンパク質を補うシャンプーや髪の変性を防ぐシャンプーが発売されています。
ヘアアイロンを使う機会が多い方はダメージを極力抑えるためにもシャンプーから見直してみるのもおススメです。
髪が傷みにくいアイロンを選ぶことでもダメージは抑えられる!
ヘアアイロンと一言に言ってもその種類は非常に豊富です。そのため、髪に優しいヘアアイロンもあれば逆に髪にダメージを与えやすいヘアアイロンもあるのです。
様々なダメージ軽減法を試してみたけれどどうもダメージを防ぐことが出来ない…という方はヘアアイロン自体が髪に合っていないのかもしれません。
そこで髪のダメージに優しいヘアアイロンの選び方についていくつかご紹介しますね。
高い温度設定が出来るものを選ぶ
低めの温度で何度もアイロンをかけるよりもある程度の高温で一気に熱を加えてしまった方が髪へのダメージは少なくなります。
そのため、高い温度に設定出来るヘアアイロンを使うようにしましょう。
設定出来る温度が高ければ高いものほど値段は上がりますが、髪のためを思うなら高い温度設定が出来るものの方が適しているのです。
チタンやセラミックなどのプレート素材を選ぶ
ヘアアイロンは種類が豊富なゆえ、値段もピンからキリまでです。
安物のヘアアイロンの中には表面だけが加工されたただの金属プレートで出来ているものも少なくありません。
対してチタンやセラミックなどの素材から出来たプレートになると値段も高くなる傾向にあります。
少々お値段は張りますが、これらの素材は熱伝導が良く、髪も傷みにくいという特徴を持っています。
様々な方法を試してみたけれど、どうも髪の傷みが気になる…という方は思い切ってヘアアイロンを変えてみることでダメージ軽減に繋がるかもしれません。
ダメージを極力抑えて様々なヘアアレンジを楽しもう
ヘアアイロンによる髪へのダメージは熱が原因です。ヘアアイロンを使う以上、完全に髪へのダメージをなくすことは出来ません。
ですが、ほんのひと手間でいくらでも軽減することは可能です。少しでも髪のために出来ることをしていきましょう。
また、ヘアアイロンを使う際だけでなく、日頃のケアも大事です。
- アミノ酸シャンプーを使う
- トリートメントをする
など、傷みが酷くならないよう、ケアも忘れずに行うようにしましょう。
髪のダメージが気になってオシャレを楽しめない…なんてことのないように、少しでも髪をいたわってあげて下さいね。