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剛毛

剛毛の人こそワックスが向いている?選び方と付け方のコツをマスター

筆者も硬く太い髪なので、思春期の頃からかわいいヘアアレンジを目指しては失敗してきました。

そんな剛毛さん達を更に悩ませるのが、昨今のヘアアレンジの主流「ゆふるわ」、「流し毛先」「毛束感」ではないでしょうか。

どれも本当に可愛い、あるいはかっこいいスタイルなのですが、アレンジの仕方を見るとほとんどのスタイリング剤に「ワックスを使用」と書かれています。

剛毛さんにとって天敵のイメージがあるヘアワックスですので、非常に悩ましいところ…いえいえ、実は剛毛さんでも使い方をマスターすれば、ワックススタイリングを十分に活かすことが出来るのです。


剛毛にワックススタイリングは無理なの?

硬い髪にどれだけワックスをつけても、ぺとんとしてしまったり余計にゴワゴワ感が出てしまったりするのでは…と思いますよね。

もちろん、普通にワックスをベタベタとつければそうなります。が、逆を言えばコツをつかめば「剛毛✕ワックス」はむしろ相性が良いのです。

剛毛だからこそワックスが向いている

今や美容雑誌に載っているヘアアレンジのほとんどが、基本スタイリング剤にワックスを用いています。さらに美容室でも、仕上げにワックスを使う場合が多いのではないでしょうか。

粘着力が高くスタイリングをキープしやすいワックスですが、油分が多いため剛毛の人がつけるとゴワゴワとしてしまったり、ボリュームが無くなってしまう場合があります。

しかし、付け方次第では複数のメリットを生み出す効果があるのです。

  1. ボリュームを落としたいところ、ボリュームを出したいところでつけ分けが出来る
  2. ハリとツヤを出し、自然な空気感を生み出す
  3. 髪質に合わせて色々なタイプから選べる

特に剛毛の人にとってのメリットは「ボリュームのメリハリがつけやすい」というところにあります。

ムースやスプレーは髪全体に行き渡らせるスタイリング剤であるため、剛毛の人のように部位によってボリューム感が異なる人には実はあまり向いていません。

しかし、ワックスなら少量ずつ部位に合わせて量を調節出来るため、「トップのボリュームを出し、サイドを抑える」といったメリハリを簡単につけることが出来るのです。

ワックスは様々な種類の「剛毛」に対応出来る優れもの

剛毛と一言で言っても、その質は千差万別です。

  • 髪全体が硬く、太い
  • 全体的に硬いが、部位によって太さが違う
  • 硬い、太い、多い
  • 硬く太いが、うねりやクセがある
  • クセの出方や硬さ、量が部位によって違う

このように実は色々な種類の剛毛さんがいるのです。こうした細かな悩みの種類に対応出来るのは、少量ずつつけ分け、付け替えが出来るワックスしかないとさえ言えます。

さらに、実はワックスには色々な種類があります。

  • ドライタイプ
  • ファイバータイプ
  • クリームタイプ
  • ジェルタイプ
  • スプレータイプ
  • ムースタイプ

毛束感を出したい部分にはファイバー、うねりを調節したい時はクリームやジェル…と、部分によって少しずつ付ける部位と種類を変えれば非常に優秀なスタイリング剤になり得るのです。

どうやって使うの?ヘアスタイル別ワックスの付け方講座

付け方のコツさえつかめば…ということはすでに先述した通り。では、そのコツとはどんなものなのでしょうか?

ご安心下さい、誰にでもすぐに出来る、非常に簡単なワンポイントです。

ショートヘアで毛束感を出すには指先テク

よく美容師さんもやっているのが、ワックスを少量指の腹で伸ばして毛束を作るテクニック。

実はワックスを使うテクニックの中で、これが一番簡単かつ基本です。

粘りのいいワックスは毛髪同士の接着剤として非常に優秀であるため、毛先を少しずつくっつけて毛束感を出すのも他のスタイリング剤より簡単なのです。

<基本の指先ワックステク>

  1. ファイバー系ワックスをパール粒程度取り、手のひら全体で温めながら伸ばす
  2. 指先の腹に手のひらからワックスを伸ばし、ねじりながら毛先につける
  3. 毛束は2〜3本づつをまとめるようなイメージで少しずつ作る

この簡単な3ステップだけで、剛毛さんでもオシャレな束感を十分に演出できます。大きな毛束を作るのではなく、細かい束を作るように意識するとムラなく全体に毛束を作る事ができますよ。

ショートヘアやミディアムヘアのまとまり感を出すには薄付けテク

剛毛かつショートヘアや短めのミディアムヘアの場合、大半がまとまりにくくツンツン、ゴワゴワに悩みます。この状態でもワックスは実はお役立ちアイテム。

基本は上記の指先テクと同じですが、ショートでまとまり感を出したいのであればクリームやジェルなどやや粘度の弱いワックスを選びます。

クリームタイプなど粘度の弱いワックスは、その分水分と油分が多く、わかりやすく言えば「重い」性質があります。

この重い性質を薄付けすることで、剛毛さんに起きやすい「根本のボリューム、ゴワゴワ」をコントロールしやすくなります。

<クリームタイプワックスの薄付けテク>

  1. ベリーショートならパール粒程度、ミディアムショートであれば1円玉程度手のひらに取り、両手で一度温めながら伸ばす
  2. 襟足〜耳の後ろ〜後頭部の順に伸ばし、最後に手のひらに残ったワックスで毛先につける
  3. 頭頂部につけるとベタつき感が出やすくなるため、最後に指先に残った分だけで全体を整える

ショートヘアの人の場合、自分の本来の皮脂が毛先まで浸透しやすい状態であるため、頭頂部など皮脂腺が多いところには整髪料はほとんど必要ありません。

後頭部、毛先などにつけてから、必要があればつける程度のイメージでワックスの量をコントロールして下さい。

長めのミディアム、ロングヘアの人は”内側につける”が正解

剛毛ミディアム、剛毛ロングの場合もワックスは有効。

流行りの「ゆるふわ」スタイルを作る場合、ムースタイプなどソフトワックスを使うのがベターです。

この時の最大のポイントは、「内側につける」ということ。髪の表面にワックスがついてしまうと、粘りと重たさによってペタリとした質感のヘアスタイルになってしまいます。

<内側にワックスを伸ばすゆるふわ仕上げテク>

  1. 最初にコテなどで全体にカールをつける
  2. 耳の中間を境に、髪を上部と下部にブロッキングする
  3. ムースタイプならピンポン玉サイズを手に取り、泡を手のひらに伸ばす
  4. 下部の髪を、下から上に持ち上げるように内側に泡を少量ずつつける
  5. 手のひらに残ったワックスで毛先をつまむ

カールが潰れてしまうので、あくまでもゆるふわ仕上げの時は「髪の内側」と「毛先」のみにワックスをつけます。

こうすることで内側のボリュームは抑えられ、髪の表面の空気感とのメリハリが生まれるため自然なゆるふわ感が生まれます。

更に毛束感が欲しい場合は、ファイバータイプのワックスを少量だけ毛先につけてねじっていくだけでOKです。

何を選べばいい?剛毛タイプにオススメのワックスとは

では最後に、数種類あるワックスについてその特徴と人気のあるワックスを併せてご紹介いたします。

何度もお伝えしたように、ワックスは「付け方」と「選び方」がポイント!
ぜひお気に入りのワックスを見つけてみて下さい。

剛毛さんの髪にはツヤ有り・固めタイプがぴったり

ワックスで全体のまとまりをつけたいのであれば、オーソドックスなファイバータイプがオススメです。

また、ファイバータイプの中でもややツヤ感や光沢感を出せるタイプのものが剛毛の「ゴワゴワ感」を打ち消してくれます。薄付け、毛先のみなど付け方の変化にも対応しやすいので、ひとつ持っておくと便利です!

<剛毛さんにオススメのファイバーワックス>

  • ミルボン プレジュームワックス
  • アリミノ ピースハードワックス
  • ナカノ スタイリングワックス

比較的手に入りやすく、男女兼用でもOKのワックスです。香りの好みなどで選ぶのも良いかもしれませんね。

ミディアム・ロングならソフトワックスでもOK

内側に薄付けしたい場合、ムースタイプが手軽でオススメです。

最近はフォームになっているムースワックスも各メーカーから出ていますし、質感やツヤ感などにも特徴をもたせたバリエーション豊かな部分も人気です。

<剛毛さんにオススメのムースタイプワックス>

  • アリミノ ピースライトワックスホイップ
  • 資生堂 マシェリ グロススフレワックス
  • シュワルツコフ シルエットムースワックス

アリミノのライトワックスは筆者も実際に使用しています。ミディアムのデジタルパーマヘアでも、重くなりすぎず弾むようなカール感をキープしやすく、時間が経っても重たい質感が出てきづらいのもオススメのポイントです。

マットワックスはショートの毛束感と相性◎

ショートヘアや、ヘアスタイルの毛束感を演出したい人はツヤ感を抑え、マットな質感を演出しながら粘着性も高いマットタイプやクレイタイプもオススメです。

ファイバー入りクレイタイプというものもあり、硬くてコントロールしにくいメンズの剛毛さんにも人気があります。

<剛毛さんにオススメのクレイタイプワックス>

  • 資生堂 プロフェッショナルステージワークス(トゥルーエフェクター)
  • ナカノ モデニカスモーキーマット
  • ミルボン ニゼルスモーキードライクリーム

部分的に髪が硬いというお悩みがあるのであれば、キープ力に「馴染みやすさ」をプラスしたクリームタイプのマットワックスが相性◎。

濡れたような質感だとベタベタして見える…という人も、マットタイプを使うとさらっとした毛束を作ることが出来ます。

ワックスを使用したらヘアクレンジングも念入りに

剛毛の人にこそワックススタイリングはオススメ…とはいえ、粘着力の高い整髪料を使ったらきちんと丁寧に洗い流し、保湿を行うことを怠らない用にして下さい。

特に剛毛の髪質の場合、粘着性のあるワックスなどの整髪料が髪に残っていると塵や埃、有害物質などが髪や地肌に付着しやすいので放置しているとダメージが進み、余計に「ゴワゴワ」「パサパサ」な手触りの剛毛を作ってしまいます。

1〜2週に1度はオイルクレンジングや炭酸クレンジングで、髪や地肌に残る整髪料や汚れをリセットする習慣をつけましょう。

継続することで地肌や毛穴を整え「クセのないコシのある髪」を生み出しやすくなり、しなやかな髪が育ちやすくなりますよ。

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