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白髪

白髪の原因は加齢?ストレス?考えられる6つの原因

日本人の髪は基本的に黒、または濃いこげ茶色ですので、白い毛は必要以上に目立ちます。またいつの頃からか「白髪=老けて見える」といった意識が定着しているため、一度でも気になると非常に神経質になったり、憂鬱になったりしてしまいますよね。

アンチエイジングという言葉が浸透している現代では、白髪をケアするための様々な商品の開発が行われ、その技術も日進月歩しています。だからこそ「白髪を根絶する」という美意識が働きやすいのかもしれません。

しかし、白髪はただの老化サインではなく、実は自分の体からのSOSなのかもしれないのです。白髪の根本的な原因を知り、自分の体に不調がないかを確かめてみませんか?


白髪=老化?実は原因はそれだけではない!

日本女性の場合、「白髪が気になる」という悩みをもつのは30代なかばくらいからの方が多く、40代前半になると大半の人が白髪が増えていると実感するようです。

同じくらいの年齢から、男性女性問わず基礎体力の低下など身体的な衰えを感じることもあり、白髪は年齢のサインと考える方がほとんどですよね。

しかし、実は白髪はただの加齢サインだけではありません。意外なほど身近な生活の中に、白髪になる原因は沢山隠れているのです。

1.加齢による白髪

白髪、と聞いて最も多くの人が連想するのが「加齢」です。

髪は生まれたての頃はどんな年齢の方でも白、無着色の透き通った銀色です。髪の色は毛根にあるメラノサイトが活発に働くことにより定着するもの。頭皮の毛穴から毛先が顔を出す頃までにじっくりと着色されていきます。

しかし、加齢とともにこうした新陳代謝が正常に活性化しにくくなると、メラノサイトの働きが弱くなり、十分に着色出来ないまま頭皮から生えてきてしまうのです。

これが加齢による白髪の根本的なメカニズムになります。

また、加齢による白髪の特徴は全体的にまばらに、しかし均等に白髪の量が増えていくこと。そのため一箇所に気がつくと、「こちらにも!あちらにも!」と芋づる式に気になってしまう方も多いようです。

2.ストレスによる白髪

加齢以外でも白髪が発生することはあります。

特にストレス性の白髪の場合、10代や20代でも発生するリスクは高いですし、近年では小学生くらいの子どもでも生じる場合もあります。

ストレスで白髪が発生する理由はいくつかの説があり、これらが複雑に絡み合っていると考えられています。

  1. 自律神経のバランスが乱れ、頭皮の血行不良が起きる
  2. 自律神経の乱れによって栄養吸収率が低下し、髪が栄養失調を起こす
  3. 髪や地肌の栄養不良によって、メラニン色素が不足する
  4. ストレスによって活性酸素が増加し、毛髪細胞の老化を促進する

ストレスによって超短期間で総白髪に…ということはあまり考えられませんが、新陳代謝のペースによっては数週間で周囲に驚かれるほど白髪が増えてしまうということは十分に起こり得ます。

ストレスによる白髪の場合、加齢による白髪とは対照的に【耳のまわりだけ】【頭頂部だけ】と生えてくる部分が限定的なものから始まることが多いようです。

周囲からも見えやすい部分だけに、人目を気にして余計にストレスを強くしてしまうという悪循環になってしまう人も非常に多くいます。

3.紫外線などのダメージによる白髪

適度な紫外線は新陳代謝を促進させる働きがありますが、過度な紫外線を浴び続けると、今度は逆にそれらが細胞にとって有害な働きをしてしまい、結果的に白髪や脱毛を起こすきっかけになることがあります。

メラニン色素細胞が破壊される
強すぎる紫外線や長時間に及ぶ照射によって、毛根にあるメラニン色素を作る細胞そのものが破壊されてしまうことがわかっています。

特に中波長紫外線(UV-B)は時間をかけてダメージを及ぼしますので、数年分の蓄積が突然白髪となって表に出てくる、といった例もあります。

活性酸素の増加で加齢現象が進む
強い紫外線は体内の活性酸素を増やします。この活性酸素は増えすぎることで細胞を攻撃し、傷を残してしまいます。この傷がいわゆるシミ、シワ、そして白髪の大元になりやすいと言われているのです。

顔や手足に対してこの活性酸素対策をしている人も、髪にまでは手が回っていない…ということも多く、お肌はツヤツヤなのに白髪が多いという人も増えています。

紫外線による細胞レベルでのダメージは解消が非常に難しく、出現し始めるととどまることを知らない、という事態に陥る人も少なくはありません。

また、薄毛や脱毛、パサツキやフケ症など白髪以外のトラブルが同時に起こる場合もあります。

4.遺伝による白髪

「子どもの頃から白髪がある」という方も多い理由のひとつに遺伝というものももちろん関係します。

両親ともに白髪が多く、かつ若いうちからあったという人で、特に体調不良などを感じていない場合はこの遺伝性白髪である可能性が高くなります。

両親及びその血糖から受け継がれるDNAの配列の中で色素を生成する機能が生まれつき発達していなかったり、衰えやすいDNAである場合、子どもだとしても早くから白髪が生じる場合があるためです。

ただし、この遺伝性の因果関係はまだはっきりと解明されたわけではありません。親が白髪体質であったとしても、遺伝しない子どもも沢山存在します。

白髪が生えてきた理由をすべて「遺伝」で片付けてしまうと体からのSOSを見逃してしまうきっかけにもなりますので、遺伝要因は他に何も原因が見当たらなかった場合の「最終的な可能性」として考えるほうが良いでしょう。

5.生活習慣の乱れによる白髪

近年【加齢】という原因に次ぐ勢いで増えているのが、この「生活習慣の乱れ」による白髪や脱毛の増加です。20代から急速に増加傾向にあるとされ、将来的な影響も懸念されている問題のひとつです。

過度なダイエットによる栄養欠乏
「細い=美」という概念が根強い日本では、過激な食事規制や過剰な運動による適切ではないダイエットが毎日のようにインターネット上で報告されています。

絶食やバランスを考えない食事制限などによって、細胞に栄養が行き届かなくなることで髪に色素が定着しにくくなり、結果的に若白髪や薄毛を呼び起こします。

また、これらの過激なダイエットの流行は長期的かつ将来的に見た場合、骨粗鬆症、心臓疾患などの原因になりうるとして各医療機関が注意喚起をしています。

慢性的な睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ
日本人の睡眠時間は年々減少傾向にあると言われています。もちろん適切な睡眠時間というのには個人差がありますが、最低でも5〜6時間は「熟睡」した方が新陳代謝が活発になり、疲労も取れやすくなります。

逆に睡眠時間が足りない場合、体内の活性酸素が除去しきれなかったり、ホルモンの分泌バランスが崩れて髪を生成するのに必要な機能が不具合を起こしたりする可能性が高くなります。

運動不足がエネルギー供給を滞らせる
運動不足気味になっている人は全身の血行不良を起こしやすいと言われています。結果的に低体温になり免疫力が衰え、体内に不要な毒素も溜まりやすくなります。

これらはすべて体にとっての”ストレス”。ストレスが長期間解消されないと体への負担は増えていき、正常な新陳代謝、ターンオーバーが出来ない上、丈夫な細胞を作るためのエネルギー消費も苦手になっていきます。

結果的に髪を作るための機能、栄養吸収力も落ちるためにつややかな黒髪を作り出すことが難しくなります。

6.病気や薬の副作用による白髪

白髪が体からのSOSである場合、最も注意したいのが「病気による白髪」です。白髪になった、というだけでは命に関わることはほとんどありません。しかしその白髪を呼んでいる病気が命に関わる可能性は大いに有り得ることなのです。

白斑症
体内の色素細胞に異常が起き、皮膚の色素がまだら模様、あるいは広範囲に及んで欠乏(脱色)してしまう皮膚疾患です。この白斑症が頭皮に起こった場合は毛根部のメラニン色素にまで影響を及ぼすことがあり、結果的に一部分だけが脱色したような白髪になることがあります。
甲状腺機能障害(亢進症または低下症)
甲状腺はホルモンを分泌するための重要な器官ですが、この甲状腺が異常に働きすぎてしまう(亢進症)あるいは働きが弱くなってしまう(低下症)という病気が複数あります。ホルモンの供給バランスが乱れてしまうことで髪の生成に必要な代謝が行われず、全体的かつ急速に白髪が増えてしまうことがあります。
貧血症
良性・悪性を問わず、貧血症状の悪化とともに白髪が増える場合があります。血液が足りないと毛細血管を通じての栄養供給が停滞し、髪に着色するだけのエネルギーが不足し白髪が爆発的に増えてしまいます。特に悪性貧血の場合は放置すると命に関わる場合もあり、医師の治療が必要になります。
胃腸疾患
慢性的な胃炎や腸炎などの疾患がある場合、正常に栄養吸収が出来ない、免疫力の衰えなどによって白髪が増える傾向にあります。腸は第2の脳とさえ言われる場所。機能が低下することで白髪以外にも鬱症状や皮膚疾患など様々な症状を呼ぶことがあります。
フォークト・小柳・原田病などの自己免疫疾患
自分の免疫が自分の正常な細胞を攻撃してしまうのが自己免疫疾患です。髪や髪の色素を作る細胞が免疫に攻撃され破壊された場合、急速に白髪症状などが起こることがあります。

また、自己免疫疾患は多くが全身性の症状を伴うため体の痛み、発熱、皮膚症状などが多発することがあります。代表的な病名としてはフォークト・小柳・原田病(原田病)などがありますが、全身性エリテマトーデスなどの膠原病でも白髪が増えたという患者さんもいます。

急激に白髪が増えた…と感じたら体調をチェック

人生においては、「 白髪が生えた」その事実だけを切り取ればそう大した問題ではありません。

全く生えない、という人のほうがむしろちょっとめずらしい現象ですし、忌み嫌うような老化現象とも言えません。事実白髪をアイデンティティとして、とても個性的、かつ魅力的にアピールしている方もたくさんいます。

が、それはそもそも健やかであることの延長線上にある”加齢”という自然現象にともなったものだからである、という大前提を見失わないようにして頂きたいのです。

病気や生活習慣の乱れから起こるものが原因である場合はその根本を正すための手段が必要ですし、根本を正すことがより美しく健康的でいるための秘訣でもあります。

体からのSOSであるのか、それとも個性のひとつとして捉えるべき自然現象であるのか、きちんと自分の体と向き合ってみることも大切な美意識のひとつです。

▼白髪を改善する方法はコチラを参考にしてください!

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