ヘアオイル
シアバターの髪への効果と使い方。優れた保湿力でサラサラヘアに!
ですが、シアバターはその特性からヘアケアにも様々な嬉しい効果をもたらしてくれるんですよ。
また、低刺激で安全性が高いことから肌が弱い方や敏感肌の方でも安心して使えるのも特徴です。
今回はシアバターの髪への効果とその使い方についてご紹介します。ぜひヘアケアにもシアバターを取り入れてみてください。
Contents
みるみる髪や頭皮が元気に!シアバターの髪への効果
シアバターとはアフリカのサバンナに自生するシアの木の実から抽出される植物性油脂のことを指します。
植物性油脂ではあるのですが、常温ではバター状であるため、オイルとは呼ばず、名前に「バター」が付きます。
主な成分は抗酸化作用のあるステアリン酸、乾燥から肌を守ってくれるオレイン酸で、他にもいくつもの脂肪酸を含んでいます。
これらの脂肪酸は人間の皮膚の成分と非常に近いんですね。
そのため、馴染みが良くスキンケアやヘアケアと多方面に渡って活用することが出来るのです。
そんなシアバターは髪にどんな効果をもたらしてくれるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
優れた保湿効果を持つ
シアバターは人間の皮脂とよく似た性質を持つため、肌馴染みが良く、潤いを補う働きがあります。
髪がパサつく原因にはカラーリングやパーマ、ヘアアイロンといったダメージにより傷んだ髪から水分が抜けてしまうことが考えられます。
シアバターの持つ高い保湿効果は髪から水分が抜けてしまうのを防ぐ働きがあるんですよ。
また、シアバターは蒸発しにくい不乾性油ですので、髪を油膜で包み、乾燥から守る働きもあります。
ダメージから髪を守る
ヘアアイロンやドライヤーの熱、さらにはカラーリングやパーマによってダメージは蓄積されます。
シアバターにはそんなダメージから髪を守る働きもあるんですよ。
また、シアバターは熱に対する耐性も強いので、ドライヤーやヘアアイロンの前に使えば仕上がりが変わってきます。
紫外線から髪や頭皮を守る
髪のダメージの主な原因には紫外線もあります。
顔と違ってあまり紫外線対策のされない髪ですが、頭は体の中でも太陽に近い位置にあるため、実は紫外線の影響を受けやすいパーツなんです。
シアバターは高い抗酸化作用を持つので、ある程度紫外線から髪を守ってくれる働きもあります。外出前に塗るだけで紫外線をカットしてくれますよ。
毛穴に詰まった汚れを落としやすくする
シアバターは頭皮ケアにも最適なアイテムです。頭皮マッサージの際に使用すれば毛穴の奥に詰まった皮脂や汚れを浮かせ、落としやすくしてくれます。
シアバターに含まれる成分は人間の皮脂と同じですから、毛穴に詰まった皮脂ととても馴染むんです。まさにシアバターの特性を活かしたケアと言えるでしょう。
頭皮が元気になればフケやかゆみといったトラブルも防ぐことが出来ますよ。
1つで様々なヘアケアが出来る万能クリーム。シアバターの使い方
シアバターは髪への使い方だけでもたくさんのものがあるんです。どれも簡単に出来るものですので、普段のケアにぜひ取り入れてみてください。
シアバターの基本的な使い方
髪への使い方の前に、まずはシアバターの基本的な使い方についてご紹介します。ケア前に確認しておきましょう。
使い方ですが、シアバターを手のひらに取り、手を合わせてゆっくりとシアバターを温めてください。
そうすることでシアバターが体温で溶けるので、ケアしたい箇所に塗りやすくなります。
また、シアバターは伸びが良いので、そういった意味でもまずは少量から試してみてください。
ヘアパックに使う
シアバターの保湿効果を存分に活かせる方法がヘアパックです。乾燥がひどい時や週に1度のスペシャルケアとして行うのがおススメです。
- やり方
- お風呂前の乾いた髪にシアバターを馴染ませます。
- 30分程度置きます。
- ぬるま湯でよく洗い流し、普段と同じようにシャンプーします。
頭皮マッサージに使う
シアバターを使った頭皮マッサージで、シャンプーでは落としきれない頭皮の汚れを落ちやすくすることが出来ます。
また、汚れ落としの他に乾燥ケアやフケの予防、頭皮の血行促進といった嬉しい効果もあります。
- やり方
- シャンプー前に両手で温めたシアバターを頭皮に馴染ませます。
- 指の腹を使って優しく揉みこむようにマッサージしていきます。
- シアバターをお湯でしっかりとすすぎます。
- いつも通りにシャンプーとトリートメントをします。
地肌を傷つけないように指の腹を使ってマッサージするのがコツです。
頭皮には多くの皮脂線がありますので、シアバターの付けすぎにはくれぐれも気を付けてください。
シャンプーに混ぜる
髪の乾燥やパサつきを手軽にケア出来る方法です。
洗浄力が強いシャンプーを使っていると必要以上に皮脂を落としてしまい、髪の乾燥やパサつきを招く恐れがあります。
シャンプーに混ぜることで失われた油分を補うことが出来るので、髪に潤いを与えます。
また、この方法はシアバターのベタつきが気になる方にもおススメの方法です。
- やり方
- シアバターをオイル状になるまで溶かします。
- シャンプーに混ぜます。
- いつも通りにシャンプーしていきます。
シアバターがしっかりと溶けていないとシャンプーと上手く混ざらないので、手でよく温めてから混ぜるようにしましょう。
洗い流さないトリートメントとして使う
シアバターは熱に対する耐性が強いので、ドライヤーの前に塗ることでダメージを防いだり、ツヤのある髪へと導いてくれます。
シャンプー後は髪の毛の油分が減り、切れ毛や抜け毛の原因になることがあります。シアバターで健やかな髪を保ちましょう。
- やり方
- 洗髪後の髪をタオルドライします。
- シアバターを手で温めて、毛先やダメージが気になる所に塗っていきます。
- ドライヤーで乾かして終了です。
ロングヘアの方は毛先10cm、ミディアムヘアの方は3~5cmを目安に塗ると良いですよ。
タオルドライ後だけでなく、日中髪のパサつきが気になる場合に塗ることでも効果を実感出来ます。
スタイリング剤として使う
自分好みのヘアスタイルを作りたい時にもシアバターは便利です。
市販のワックスよりも軽い使い心地ですし、何より自然素材ですから髪にも優しく、ダメージを与えません。
- やり方
- シアバターを手に取ります。市販のワックスよりも少ない量で充分です。
- 手で溶かしていきます。
- 髪全体に伸ばします。
根元近くに付けたり、付けすぎはベタつくので量には気を付けて使うようにして下さい。
ウェットヘアを作れる
ツヤ感をアップさせ、ナチュラルな束感を出してくれるウェットヘア。塗れ髪のような色っぽさが出るとしても人気のスタイリングです。
乾燥する季節はもちろん、湿気が多い季節にもウェットヘアにすれば髪の広がりを抑えてくれる効果があるんですよ。
- やり方
- 髪が乾いた状態で行ってください。
- シアバターを手の平でよく伸ばし、髪の中間から毛先にかけて馴染ませます。毛束をまとめるように付けていくと良いですよ。
直径1cm大ぐらいの量をまず付け、足りないなと思ったら徐々に足していってください。こうすることでムラなく塗ることが出来ます。
始めは慣れないかもしれませんが、何回か行なっていくうちに自分の髪に合った量を見つけられるでしょう。
毛染め前の保護に使う
美容院同様、自宅でカラーリングしている方も大変多いですよね。
ですが、市販の染髪料は刺激が強く、肌にダメージを与えてしまうことがあります。
毛染め前に生え際にシアバターを塗れば肌を染髪料のダメージから保護してくれますよ。
日焼け止め対策として
頭は体の中でも紫外線によるダメージを受けやすいパーツでもあります。お出かけ前に塗って紫外線対策に役立てましょう。
シアバターはオイルと違ってそれほどベタつき感がないので、塗りすぎなければべたべたすることもありません。オイルが苦手な方でも安心して使えます。
頭皮の炎症や乾燥対策として
毎日シャンプーをしているのに頭がかゆいという時は頭皮が乾燥しているか炎症を起こしているかもしれません。
シアバターには保湿効果と抗炎症作用がありますので、頭皮のトラブルを感じた時に塗ればかゆみを和らげてくれますよ。
シアバターを使う上での注意点
どんな方の肌質にも合いそうなシアバターですが、気を付けるべき点もあります。
使う際に知っておきたいポイントについてまとめましたので、参考にしてみてください。
使用期限は約1年
シアバターは油脂ですので、酸化していくと劣化してしまいます。使用期限としては開封後半年~1年以内に使い切るようにしましょう。
また、開封直後と比べ、色と香りが著しく変化し始めたら、劣化している証拠ですので、その場合は使用するのは控えてください。
パッチテストをする
肌への刺激が弱く、赤ちゃんや敏感肌の方でも安心して使えるシアバターですが、植物性のものですから、必ずしもアレルギー反応が出ないとも言えません。
また、アレルギーの他にも使用されている保存料などにより、肌に異常が現れる場合もあります。
中には肌が赤くなったり、かゆみが生じることもありますから使用前にはしっかりとパッチテストを行うようにしましょう。
パッチテストは二の腕などで試してみることをおススメします。
シアバターには精製と未精製のものがある
シアバターと一言に言っても一種類のみではありません。シアバターにも他のオイルと同じく精製されたものと未精製のものがあります。
精製シアバターと未精製シアバターの違いについてまとめてみましたので参考にしてみてください。
- 精製シアバター
- 不純物を取り除くため、加工が施されている。
- 無臭で白色。
- 品質が安定しやすいので、市販されているシアバターのほとんどが精製されたもの。
- 融点が未精製のものより2~3度高く、35度ぐらいなので夏場でもめったに溶けない。
- 未精製のものと比べると肌に乗せた時に溶けにくい。
- 不純物が入っていないため、刺激や匂いが少なく、人を選ばず使うことが出来る。
- 肌質が気になる方や匂いに敏感な方、シアバターを初めて使う方におススメ。
- 未精製シアバター
- 化学薬品などによる精製を行なっていない、素材そのままを活かしたシアバター。
- 黄色味がかっており、独特のナッツ臭がする。
- 精製されていないので本来の成分や色、香りが残っている。
- 融点が精製のものより2~3度低いため、肌に乗せた時に溶けやすい。
- 精製がされていない分、不純物が入っていることがあり、場合によっては刺激を感じることも。
- 精製のものに比べて酸化しやすい。
- シアバター本来の状態のものを使いたい方やよりシアバターの成分を取り入れたい方、さらにはシアバターをある程度使いこなしている方におススメ。
このように精製と未精製にはかなりの違いがあります。
どちらがヘアケアに適しているか一概には言えませんが、自分に合う方のシアバターを選んで使ってみてくださいね。
ベタつき感が少ないから使いやすい。シアバターで美しい髪は作れる!
シアバターの髪への効果と使い方について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。どれもすぐに出来るものなので試しやすいのではないかと思います。
シアバターにはオイルのようなベタつき感がほとんどないため、少し多く付けすぎてしまっても塗り込んでいくうちに馴染んできます。
そのため、オイルが苦手な方でも満足して使用していただけます。
美髪を手に入れたい方や髪のダメージや頭皮トラブルで悩んでいる方はぜひシアバターでケアしてみてください。