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髪の構造

髪質診断で髪の健康状態や自分に合うケア方法を知ろう!

もしかしたらそれは、使っているシャンプーやヘアケア剤が、あなたの髪質に合っていないのかもしれません。

同じメーカーでも、髪質によってシャンプーやトリートメントの種類が違う場合もありますし、適した手入れ法も違ってきます。まずは自分の髪質がどんなものかを知ることが大切です。

そこで今回は、自分でできる髪質診断と、それに合ったケア方法をご紹介したいと思います。


髪質の鍵を握るのは、「キューティクル」と「コルテックス」

髪質を語る上で切っても切り離せないのが、髪の構造。シャンプーのCMなどで、「キューティクル」という言葉を聞いたことがある人も多いかと思いますが、これは髪の表面にあるうろこ状の膜で、髪の内部を守るはたらきをしています。

髪はこのキューティクルが一番外側の3重構造になっており、中間にあるのが髪の85%~95%を占める、繊維状のタンパク質「コルテックス」。一番内側の芯になるのが、メデュラです。

この3つの中で髪質を左右するのは、「キューティクル」と「コルテックス」。

一般的にキューティクルが厚く、コルテックスの密度が高いと髪は硬くなり(剛毛)、キューティクルが薄く、コルテックスの密度が低いと、髪が柔らかくなる(軟毛)と言われています。

あなたの髪質は?剛毛か軟毛かをセルフチェック!

剛毛とは、1本1本が太く、キューティクルに隙間がない硬い髪のことで、毛量も多い傾向があります。健康的な髪質ですが、巻き髪のカールがつきにくいなど、ヘアセットの際に扱いにくいと感じることもあります。

一方、軟毛とは細く、キューティクルが少ない髪のことで、バリア機能が弱いため、傷みやすく枝毛ができやすいなどのデメリットがあります。

手触りなどで分かる人もいるかもしれませんが、自分の髪質をセルフチェックするには、まず髪を1本抜き、指に巻きつけてみてください。

すぐにピンと戻る場合は剛毛、少し髪にクセがついて、戻るのに時間がかかるなら軟毛と言えるでしょう。

剛毛、軟毛の人に合った、それぞれのヘアケア方法とは?

剛毛の人がアルコール由来の、洗浄力の高いシャンプーを使うと、髪のタンパク質を変化させ、さらに髪を硬くしてしまうおそれがあります。

髪を硬化させないためには、タンパク質をあまり変化させないアミノ酸系のシャンプーが適しています。また、最近話題のトリートメント効果があるオイル系シャンプーも、髪がまとまりやすくなるのでおすすめです。

さらに、トリートメントはしっかり行う、ドライヤーは低温の風で乾かす、スチームの出るタイプのヘアアイロンを使うなどを心がけても、ごわつきが抑えられますよ。

一方軟毛の人は、ダメージを防ぎ、髪にハリやコシを与えるためにも、ノンシリコンやアミノ酸系シャンプーが適しています。

トリートメント剤やヘアワックスは、重くなりすぎないものを選ぶようにしましょう。べったり厚く付けるより、ふんわり軽さを出した方が綺麗に見えます。

また、髪に栄養がしっかりゆきわたるように、頭皮マッサージを行ったり、味の濃いものや脂っこいものを食べ過ぎないなど、食生活にも気を付けると、髪質が改善されますよ。

直毛かクセ毛かでも、髪に合ったケア方法は違う!

また、直毛かクセ毛か、クセ毛でもタイプによって適したお手入れ方法は変わってきます。

まずは自分がクセ毛かどうか、セルフチェックしてみましょう。
以下の項目に、あなたはいくつ当てはまりますか?

  • 1本1本髪がうねっていたり、部分的に縮れたりしている
  • 前髪をセットしても真っ直ぐにならない
  • 髪がまとまりにくい
  • ドライヤーでセットしても、髪がどちらかの方向にはねる
  • 湿度の高い日は、髪が膨張する
  • 髪がまとまりにくい
2つ以上当てはまる場合は、クセ毛の兆候があると言えるでしょう。すべてに当てはまる人は、かなり強いクセ毛と言えそうです。

真っ直ぐな直毛の人は、アミノ酸系シャンプーがおすすめ

ここからは、それぞれの髪質に合ったケア方法をご紹介していきます。まずは直毛から。

真っ直ぐでうねりのないストレートな黒髪に憧れる人も多いと思いますが、直毛は頭頂部にボリュームが出にくかったり、印象が重くなりがちなデメリットもあります。

直毛の人の髪質は硬い人が多いので、アミノ酸系シャンプーでさらに硬くなるのを防いだり、オイル系シャンプーでしっとりさせると、直毛の特徴を生かしたツヤのある髪を保つことができます。

ただ、トリートメントやワックスを付け過ぎてしまうと、しっとりしすぎてさらに重い印象を与えてしまうため、付け過ぎには注意しましょう。

波型にうねる「波状毛」は、トリートメントが要!

クセ毛にも3つほど種類があるのですが、日本人に一番多いのが、髪が波状にうねる「波状毛」。

髪が一部だけうねる軽度のものから、パーマのように全体的にウエーブがかかっているものまで様々ですが、左右対称にクセが出ないことが多いのが特徴です。

このタイプのクセ毛は洗髪やブラッシングで髪が引っかかりやすいので、トリートメントでキューティクルを保護する必要があります。

洗髪の時だけではなく、髪を洗う前や乾かす前にもトリートメントを行うのが理想的です。ドライヤー前には、洗い流さないタイプのアウトバストリートメントを付けるとよいでしょう。

らせん状にねじれた「捻転毛」は、頭皮汚れをしっかり落とす

髪がところどころねじれていて、太さに均一感がないクセ毛のタイプを「捻転毛」と言います。

このタイプの人は、毛穴に汚れが詰まっていると、その汚れを避けて髪が生えてくるため、一層うねってしまうおそれがあります。なので、シャンプーの際にしっかりと頭皮の毛穴の汚れも落とすことが大切です。

洗髪の際は、しっかり汚れが落とせるスカルプケアのシャンプーや、髪のねじりを補正するクセ毛用シャンプーを使うとよいでしょう。

また、捻転毛の人は切れ毛ができやすいため、オイルや乳液タイプの保湿剤を日々のケアに取り入れても効果的ですよ。

チリチリの「縮毛」の人は、マイルドなシャンプーを使おう

細かくチリチリに縮れた「縮毛」の髪質の人は、乾燥すると髪の縮れがさらにひどくなるおそれがあります。

もし洗浄力が強いシャンプーを使っていて、髪が傷みやすくなっているのなら、刺激がマイルドなものに変えてみてもいいかもしれません。

また、ブローによっても乾燥しやすくなるので、髪を乾かす前後にトリートメントをつけたり、ヘアパックなどをして保湿してもよいでしょう。

今のあなたの髪は健康?髪の傷み具合をセルフチェック!

また、元々の髪質だけでなく、今のあなたの髪の傷み具合を知っておくことも、手入れをする上で重要です。もし傷んでいるのなら、それに対するケアも行った方がよいでしょう。

セルフチェック方法は簡単。乾いた髪の毛を1本抜き、左右の親指と人差し指でつまむようにして引っ張ってみてください。それで髪が伸びてしまうのなら、髪が傷んでいる可能性があります。

また、数本の髪の束を指でつまみ、根元から毛先にかけて滑らせてみてざらつきを感じた場合も、キューティクルが剥がれて傷みやすくなっているおそれがあります。

もしダメージがある人は、ダメージケア用のシャンプーやトリートメントを使ったり、ヘアパックをするなどして、髪の補修も合わせて行うとよいでしょう。

自分の髪質を知って、正しいケア方法でツヤ髪に!

いかがでしたか?この記事でご自身の髪質を正しく知ることができたでしょうか。

髪質に合わせた正しいケア方法を行えば、髪の状態はきっと改善されるはず。髪の健康を保って、美しいツヤ髪を楽しみましょう!

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