生活習慣
髪の毛の湿気対策は大事!これで広がりやうねりも予防できる
日頃はそんなに髪にクセが出ないのに、雨が降ると広がりなどが出るのは湿気が原因と言われています。
適度な湿度は、肌に潤いを与えるし女性には欠かせないものですが、髪に関しては湿気が原因でセットが決まらなくなってしまいます。
湿気が多い時に出てくる広がりやうねりは、セットでどうにかするのではなく、どうして湿気が多い時にだけそういった症状が出るのかを知ることが大事です。
また、広がりやうねりを改善する方法を見つけることが症状の改善にも繋がります。湿気に対する髪対策について紹介します。
Contents
どうして?湿気で髪に広がりやうねりが出る理由
普段は髪にうねりや広がりといった症状はないのに、梅雨時期や雨が続くといきなり髪にクセが出てくることがあります。
通常、髪の水分量は15%前後と言われています。どうして、湿気があると髪に広がりやうねりといった症状が出るのでしょうか。
1番の原因は、髪のダメージです。髪は、次の3構造でできています。
- キューティクル(髪の表面)
- メデュラ(髪の中心部分)
- コルテックス(髪の90%近くを占める)
梅雨時期に起こる髪の広がりは、キューティクルがはがれている部分から湿気(水分)が髪に入り込み、コルテックス部分がたっぷりと水分を含んで膨張することで起こります。
また、うねりも同じで、コルテックス部分がダメージなどで傷んだり断裂していると水分を含んだ時にずれが生じてうねりといった形で出てきます。
その他、もともとクセ毛がある人は髪が傷んでいなくても髪に多くの水分が含まれると広がりやうねりが出てしまうことがあります。
湿気対策その1.正しい髪の乾かし方でヘアドライをする
「髪の乾かし方で髪が傷むのか?」と思う人がいると思います。
髪を乾かす時、とにかく髪をしっかりと乾かせばいいと思い、熱風をずっと髪に当てていたりブラッシングをしながら熱風を当てると髪は傷んでしまいます。
また、熱風が髪によくないからと自然乾燥をしている人もいます。
しかし、自然乾燥をすると長時間、頭皮や髪が濡れた状態になるため菌が繁殖したり、濡れているので摩擦が起こりやすく髪が傷んでしまいます。
髪にダメージを与えないためには、正しい髪の乾かし方を覚えることが大事です。
髪はいきなり乾かすのではなくタオルドライをしっかりとする
髪を洗った後、タオルで水分を取り除く時にタオルでゴシゴシと頭皮や髪をしていませんか?
この方法だと水分がしっかりと取れそうですが、髪に摩擦を与えてしまうためキューティクルが剥がれやすくなってしまいます。
タオルドライをする時は、次のような点に気を付けて行います。
- 水分の吸収率の高いタオルを使う
- 頭部全体を覆い、頭皮や髪の根元をマッサージするように水分を取る
- 髪はタオルで挟み、軽く押さえるようにして水分を取り除く
この時、よくパンパンと髪を挟んだタオルを叩く人がいますが、あまり強い力で叩くのも髪によくありません。
軽く押さえるような感じで水分を取り除いていきましょう。
髪が長い人や、毛量が多い人はタオル1枚で足りないことがあります。
タオルが濡れていると髪の水分を取り除くことができなくなるので、髪が長い人や毛量が多い人は数枚のタオルを用意することも大切です。
ドライヤーで乾かす時は頭皮や髪に近づけ過ぎない
タオルドライが終わった後は、ドライヤーで髪を乾かしていきます。
この時、少しでも早く乾かしたいからといって、ドライヤーを近づけて乾かす人がいますが、これは髪や頭皮を傷めてしまいます。
ドライヤーは頭皮や髪から20cmは離して使うようにします。
それでも十分風は届くので、近づけすぎないようにしましょう。また、乾かす順番も大事です。
- 頭皮や髪の根元を乾かしていく
- 髪の中間部分(耳のあたりの長さ)を乾かしていく
- 毛先を乾かしていく
この順番で乾かしていくと、傷みやすい毛先にあまりドライヤーを当てなくていいので傷みを予防することができます。
また、髪の毛は100%乾かさなくても大丈夫です。目安としては、80%程度はドライヤーで乾かせばすぐに自然と髪も乾いていきます。
髪を熱風で乾かした後、そのままにせず全体に冷風をかけることで開いたキューティクルを引き締める効果があります。
キューティクルを引き締めれば湿気での広がりやうねりの予防にもなるので、最後は必ず冷風を当てるようにしましょう。
湿気対策その2.ブラッシングをしっかりとする
皆さんは、毎日のブラッシングはどういうふうにしていますか?多いのが、髪を乾かした後のブラッシングとヘアセットのブラッシングです。
あとは、シャンプー前にブラッシングをして汚れを落としやすくするという人もいます。
日中は、ヘアセットしているためブラッシングをあまりしないという人もいるようです。
湿気が多くて髪が広がったりうねったりした時、ブラッシングをしっかりとすることで間の湿気を取り除くことができます。
それは、ブラッシングをすることで、髪の毛の間は髪の水分を飛ばすことができるからです。
ブラッシングをする時、ガシガシと力を入れてするのではなく、力を入れずに根元から毛先に向かってゆっくりと広がりやうねりを押さえるようにブラッシングをしましょう。
また、髪が広がっていなくても湿気が多い時は、こまめにブラッシングをすることで髪の広がりやうねりの予防になるので、外出する時には携帯用ブラシを持ち歩くようにしましょう。
この時、目の細かいものではなく目の粗いブラシの方が髪全体を梳かしやすくなります。
湿気対策その3.シャンプーの方法・使うものを見直す
髪が傷む原因の1つが毎日しているシャンプーです。シャンプーの方法が間違っていると、髪の毛は傷んでしまいます。
また、髪が広がりやすい人はシャンプー選びにも注意が必要です。
「口コミで評価がいいから」と選んでいる人も多いですが、湿気がある時に髪に広がりやうねりが出る人は使っているシャンプーを見直す必要もあります。
シャンプーは自分の髪に合ったものを選ぶ
湿気で髪に広がりやうねりが出る場合、シャンプーが合っていない可能性があります。
シャンプーには様々な種類があります。最近では、頭皮や髪に優しいボタニカル系のものなどが流行っています。
シャンプーを選ぶ時、まずは自分の髪質や髪の状態に合ったものを選ぶことが大事です。
湿気で広がりやうねりが出る場合は、髪の表面のキューティクルが剥がれている可能性があります。
キューティクルが剥がれている場合は、ダメージを補修してあげるようなシャンプーやトリートメントを選ぶようにしましょう。
また、ダメージ補修と一緒に髪に栄養を与えてくれるようなシャンプーだとさらに効果がアップします。
髪にダメージはあまりないけれど、クセ毛が原因で髪の広がりやうねりが出るという人は、クセ毛用のシャンプーやトリートメントを使うとまとまりの良い髪の毛に仕上がります。
また、最近ではノンシリコンシャンプーが頭皮や髪に良いと言われています。
その理由は、シャンプーに含まれるシリコンが頭皮や毛穴に残ると髪に良くなりというものです。
しかし、シャンプーに含まれるシリコンが頭皮や毛穴に残ることはほとんどありません。
シリコンシャンプーには、嬉しい効果もあります。
- 髪のボリュームを抑える
- 髪のきしみを軽減するため摩擦を抑えてくれる
- 髪の通りが良くなる
シャンプーをした時、きしみがある人はノンシリコンシャンプーからシリコンシャンプーに変えると髪の負担も減り広がりやうねりも抑えることができます。
シャンプーとトリートメントは正しい方法で行う
シャンプーやトリートメントの方法を間違えると、髪や頭皮を傷めてしまうことがあります。
シャンプーやトリートメントをする時には正しい方法で行うことが大事です。
- シャンプー前にブラッシングをして髪のもつれやホコリを落とす
- 髪全体を濡らし、1~2分程度ぬるま湯だけで予洗いする
- 水分を適度に切る
- シャンプーを適量手のひらに取り泡立てる
- 泡を頭皮につけて指の腹でマッサージをするように洗う
- シャンプーが残らないようにすすぐ(シャンプーの2倍の時間をかけてすすぐ)
- すすいだ後の水気を切る
- 手のひらに適量のトリートメントを取り、毛先から髪の中間部分につける
- 軽く毛先にもみこみしばらく放置(5分程度)
- トリートメントのぬるぬるが残らないようにすすぐ
トリートメントをすすぐ時、シャンプーのように入念いすすぐとトリートメント効果が落ちてしまうので、ぬるぬるがなくなる程度で十分です。
また、トリートメントは頭皮や髪の根元につけるのはNGです。
湿気対策その4.洗い流さないトリートメントを使う
湿気による髪の広がりやうねりは、キューティクルが剥がれたり開いている部分から水分が髪の内部に入り込むことで起こる症状です。
このキューティクルの剥がれや開きを改善することで、広がりやうねりの症状は抑えることができます。
ドライヤーで髪を乾かす前に洗い流さないトリートメントを髪につけてから乾かすと、髪の内部にトリートメントの成分がしっかりと浸透し髪自体の状態も良くしてくれます。
よく、髪を乾かした後に洗い流さないトリートメントを使う人がいますが、効果を最大限に活かすためにはドライヤーで髪を乾かす前が1番有効です。
湿気対策その5.ヘアセットをする時にスタイリング剤を上手に使う
朝起きたら雨が降っていて、広がりやうねりを出したくないという時はスタイリング剤を上手に使うと症状を抑えることができます。
髪が広がりやすい人は、ヘアオイルを使って髪の内部に水分が入り込まないようにしてあげます。
この時に使うオイルは、ベタつきのないサラッとしたものを使います。
量も髪全体に付けるのではなく、中間部から毛先に薄くつけていくようにします。根元部分に付けてしまうとべたついた髪に見えてしまうので注意が必要です。
また、綺麗にヘアスタイルが決まった後にうねりを予防したい時はヘアスプレーやヘアワックスも効果的です。
ヘアスプレーは、最近は湿気対策に強いものなども販売されているので、こういったものを選ぶようにします。
ヘアワックスを使う場合は、オイル同様に毛先を中心に使います。
ヘアスプレーやヘアワックスは髪が乾いた状態の時に使わないと、ベタつきが出るのでスタイリングの最後に使うようにしましょう。
湿気対策その6.ハンドブローが苦手という人はパーマがオススメ
髪の広がりやうねりは、毎日のハンドブローやアイロンでのヘアスタイリングで症状は解消されます。
しかし、ハンドブローの場合は根元からしっかりとブラシでブローをしないと広がりを抑えることができません。
ハンドブローが苦手な人は、パーマをかけると広がりやうねりを抑えることができます。
最近は、梅雨時期だけパーマをかけて広がりやうねりの症状を抑えるという人も多いようです。
広がりやうねりを抑えるためには、次のようなパーマがあります。
- コスメパーマ(ストレート)
- ストレートパーマ
- 縮毛矯正
クセの出方や髪質によってかけるパーマの種類は美容師さんに相談をするようにしましょう。
髪のダメージなどを考えると、この中でオススメなのがコスメパーマです。
コスメパーマは普通のパーマと薬剤が違い、化粧品に分類される薬剤を使うため髪へのダメージはパーマに比べると少なくなっています。
梅雨時期だけの広がりやうねりを抑えるのであれば、コスメパーマで十分ですが、1年中広がりやうねりが出る場合はこまめにパーマをかけなくてはいけないので、少し面倒に感じるかもしれません。
湿気対策その7.頭皮マッサージで生えてくる髪の毛を健康的にする
今生えている髪の毛のケアは、上記の1~6で行います。しかし、今後生えてくる髪の毛のためにケアをしてあげることも大事です。
傷みのない健康的な髪の毛が生えるためには、頭皮環境が良くなければいけません。
頭皮環境を良くするために効果的なのが、頭皮マッサージです。
オイルをつけてシャンプー前に頭皮マッサージをすると、頭皮の汚れも綺麗に落ちますし頭皮の血行も良くなります。
- 大さじ1~2のオイルを手のひらに入れて少し温める
- 頭皮や髪にオイルをまんべんなく付けて指の腹を使ってマッサージする
- 下から上(襟足から頭頂部、こめかみから頭頂部)に向かってマッサージをする
- マッサージが終わったら蒸しタオルで頭を覆い、10~15分程度そのままにしておく
- 普通にシャンプーとトリートメントをする
オイルは、頭皮に使っていいものを選びます。
- 椿オイル
- 杏オイル
- オリーブオイル
上記のようなものはドラッグストアなどでも購入可能なので、使いやすいものを選びましょう。
広がるだけじゃない?湿気で髪がぺたんこになることもある
湿気で広がりやうねりが出ることがありますが、その反対に髪がぺたんこになることもあります。
次のような人は、湿気が多いと髪がぺたんこになりやすくなります。
- 髪が細い
- 髪が柔らかい(猫っ毛)
- 髪の量が少なくボリュームがない
特に加齢によって髪自体が細くなってしまったりボリュームがなくなってしまうと、すぐにぺたんこになってしまいます。
髪がぺたんこになる人は、広がりやうねりと同じようなケアをするとさらにぺたんこになってしまうので注意しましょう。
その1.ヘアオイルやヘアワックスなど重たいものは使わない
髪の広がりやうねりを予防するために、ヘアオイルやヘアワックスを使います。
しかし、髪がぺたんこになる人がこういった物を使うと、重さでさらにぺたんこになってしまいます。
髪がペタンコなる人は、ヘアオイルやヘアワックスなどは使わずボリュームを出してくれるヘアスプレーやボリュームアップ効果のあるヘアミストなどを使うとぺたんこを解消することができます。
その2.マジックカーラーを使って常にボリュームアップ
髪の毛をセットしても、湿気で髪がぺたんこになってしまう人はマジックカーラーがオススメです。
マジックカーラーは、髪を巻きつけるだけなのでピンや特別な道具はいりません。
頭頂部や前髪がぺたんこになりやすい人は、外出時に持ち歩いておくと3~5分巻き付けるだけでふんわりカールができるので、ぺたんこ髪を解消することができます。
湿気対策はヘアケアだけじゃなく日頃の生活の見直しも必要
髪の湿気対策は、髪のケアだけではなく次に生えてくる髪の毛のことも考えなくてはいけません。
そのため、頭皮マッサージも重要ですが、生活習慣を見直すことも大事です。
健康な髪を育てるには、頭皮の血行が良くなければいけません。血行が悪いと健康で丈夫な髪の毛も生えてきません。
血行に影響を与えるとされているものには、次のようなものがあります。
- 過剰な喫煙、飲酒
- 睡眠不足
- バランスの悪い食事
- ストレス
- 体の冷え
こういったものが積み重なると血行が悪くなり、頭皮に必要な栄養が行き届かなくなります。
髪のケアばかり一生懸命しても、頭皮環境が悪いと髪が育ちにくくなるので、日頃の生活の見直しも一緒に行いましょう。
湿気による髪の広がりやうねりは毎日のケアで改善する
髪の毛が広がったり、うねりが出ると水で濡らしてその場しのぎをしている人もいます。
しかし、湿気が原因の髪の症状は水分が影響しているため、濡らすとさらに症状が悪化することもあります。
湿気による症状は、毎日のケアで改善していくことが大事です。
また、日頃何気に使っているシャンプーなどが影響している可能性もあります。
まずは自分の髪がどうして広がったりうねりが出ているのか、自分の髪に今使っているシャンプーやトリートメントは合っているのかなど細かいことろから見直していきましょう。
そして健康的な髪が育つように頭皮マッサージをしたり、日頃の生活を見直すことも大事です。
広がりやうねりは仕方ない症状ではありません。キチンとケアをして、湿気にも負けない髪の毛を作っていきましょう。