ヘナ
自宅でも簡単にできる?ヘナトリートメントの使い方と効果
しかし、人によってはカラーリング剤でアレルギー症状が出ることもあります。
また、カラーリングの回数が増えると髪にダメージを受けてしまい、髪質が悪化してしまうこともあります。
そのため、ここ数年は髪や頭皮に優しいと言われている「ヘナ」が人気になっています。
ヘナというと海外ではヘナタトゥーが有名で、描くだけで様々な模様を楽しめることができることで、ヘナタトゥーを楽しんでいる人もいます。
このヘナを使ったヘナトリートメント、どういうメリットがあるのでしょうか。また、使い方や注意点について紹介します。
Contents
染色剤?トリートメントに含まれる「ヘナ」とは
そもそも、ヘナとはどんなものなのでしょうか?
ヘナとは、常緑低木で、ミソハギ科の植物になります。ヘナは古くから栽培されており、エジプトやインド、北アフリカといった広範囲で栽培されています。
また、ヘナには着色力があるため、染料として使われていました。その他、抗炎症薬などの薬としても使われています。
このヘナを粉末にし、染料として使われているのがヘナトリートメントになります。
どうやって染まる?「ヘナ」で髪が染まる原理
天然素材であるヘナには、ヘンノタンニン酸という色素が含まれています。その色は赤橙色で、たんぱく質に付着して色を出していきます。
- 髪
- 肌
- 爪
このようなものに塗布すると、発色します。海外で流行っているヘナタトゥーもこの原理を利用したもので、模様を描いた部分に色が付きます。
購入時にチェック!ドラッグストアで購入できるヘナトリートメント種類
ヘナトリートメントとよく耳にしますが、実はドラッグストアで販売されているヘナトリートメントは2種類あります。
この2種類は使い方も違うので、自分が使いやすいもの合ったものを選ぶようにしましょう。
100%ヘナでできているトリートメント
この商品の多くは、粉末で販売されています。それを水などで溶かしてペースト状にしたものを髪につけていきます。
ヘナトリートメントという名前で販売されていますが、粉末状態で売られていることが多いので、驚く人も多いです。
100%ヘナでできているトリートメントは、水で溶いたり爪に付着すると色が落ちにくいなどのデメリットもあります。
しかし、カラーリング剤を使った時のような刺激やかゆみなどもほとんどないので、カラーリング剤が苦手という人にはオススメの商品です。
トリートメントにヘナが配合されているもの
もっとヘナを簡単に使いたいという人にオススメなのがトリートメントにヘナが配合されたものです。
これは、毎日使っているコンディショナーやトリートメントをヘナ配合のものに変えることで、色が染まっていきます。
数回使うことで白髪が染まり、あとは週に1~2回程度使って色落ちを予防するという使い方です。
特段用意をするものもなく、コンディショナーなどの代わりに使うことができるので、ヘナを始めて使うという人でも簡単です。
ただし、トリートメントに配合されているものはヘナ100%ではなく他の成分も配合されているので、アレルギー症状が出やすい人や頭皮にかゆみがでやすいという人は選ぶ時に他に配合されている成分もしっかりとチェックしなければいけません。
コンディショナーの代わりに使うことができるので、髪の手触りなどはとても良いですが、100%ヘナのものに比べると染毛力が少し落ちる部分もあります。
綺麗に染まる!ヘナトリートメントを使った染毛方法
始めてヘナを使う時、どういう使い方をした方がしっかりと染まるのか分からないところもあります。
ヘナトリートメントを使ってしっかりと染める方法を紹介します。また、上記でも紹介しましたが、ヘナには2種類あります。
100%のヘナトリートメントとトリートメントにヘナが配合されているもの、それぞれの染め方を紹介しますので、チェックしておきましょう。
100%ヘナでできているトリートメントを使った染毛方法
このトリートメントを使う時は、粉末のヘナを溶かしたりする手間があるので、染める前にまず道具を用意しましょう。
- ヘナトリートメント
- お湯
- 使い捨てのビニール手袋
- ヘナを溶かす容器
- スプーン
- ケープ
- シャワーキャップ
- ラップ
- コールドクリーム
- タオル
ヘナを溶かしたりするので、容器やスプーンはヘナ専用で用意しておくと便利です。
コールドクリームは生え際など顔周りにヘナの染料が付かないように塗るものなので、コールドクリームにこだわる必要はありません。油性のクリームであれば何でもOKです。
- 染める前に準備をする
- まずは、染める前に準備をします。容器にヘナを入れ、42~45度程度のお湯でヘナを溶かしていきます。この時、目安はねっとりとした固さにすることです。マヨネーズ程度の固さが液だれしにくいです。
- 髪を濡らし顔周辺にクリームを塗る
- ヘナは乾いた髪につけても色が綺麗に入りません。適度に髪を濡らして余分な水気を取り除いておきます。シャンプー後にしっかりとタオルドライをしますが、そのくらいが目安です。
その後、顔周りや耳などヘナがついて欲しくない部分にクリームを塗っておきます。
- ヘナを気になる部分から塗っていく
- ケープをかけビニール手袋をし、ヘナを少しずつ手に取ります。そして白髪など気になる部分に塗っていきます。その後、髪全体にまんべんなくヘナを塗っていきます。
- ヘナを髪全体に塗ったら揉み込みをする
- ヘナを髪全体に塗ったら髪全体を揉み込んで馴染ませていきます。この時、頭皮についても問題ないのでしっかりと根元からも見込むようにします。
- ラップで保護しシャワーキャップを被る
- ヘナを塗った髪をまとめたら頭部全体をラップで覆います。これは、ヘナの乾燥を予防するためです。そして保温のためにシャワーキャップを被ります。
ヘナはある程度の温度がないと染まりません。寒い時期などはシャワーキャップを被る前に軽くドライヤーを当てて頭部を温めてからシャワーキャップを被るようにします。
- 1時間程度放置してしっかりと洗い流す
- ヘナは染まるのに時間がかかります。約1時間程度の放置が平均的ですが、商品によっては30分~90分と幅があります。自分が使っているものがどのくらい置くのがベストなのかをチェックしておきましょう。
その後はヘナを洗いながし、シャンプーをして終了です。
トリートメントにヘナが配合されているものを使った染毛方法
トリートメントにヘナが配合されているものは、100%のものよりも染毛力が少し落ちます。その分、使い勝手がいいのでとても簡単です。
- ヘナトリートメント
- コールドクリーム
- タオル
- シャワーキャップもしくはラップ
トリートメントに配合されているため、用意するものもほとんどありません。
- 普通にシャンプーをする
- まずは、普通にシャンプーをします。シャンプーの後、タオルでしっかりと水分を取り除いておきます。
- 顔周辺や耳にクリームを塗る
- 色移りが気になる場合は、顔周辺や耳にクリームを塗っておきます。
ヘナは数日で色落ちしますが、顔や襟足など色がつくと目立つ部分はしっかりとクリームを塗って保護しておきます。
- 手にトリートメントを取って塗布していく
- 手にヘナトリートメントを取り、白髪が気になる部分に塗っていきます。頭皮についても問題ないので、根元からしっかりと塗布していきます。
その後、髪全体にトリートメントを塗って髪をまとめておきます。
- シャワーキャップかラップで保護する
- ヘナトリートメントを塗ったら、シャワーキャップかラップで保護します。これは、垂れてくるのを予防するのと、乾燥を保護するためです。
- 放置時間を置いたら綺麗に洗い流す
- ヘナトリートメントは商品によって放置時間が違うので、チェックしておきます。その後、綺麗に洗い流します。根元からしっかりと塗っているので、頭皮に付着しているものもあります。
これが残っていると頭皮が染まるだけではなく毛穴に詰まる可能性もあるのでしっかりと洗い流します。
ヘナトリートメントを綺麗に長持ちさせる方法と注意点
ヘナトリートメントは1度使ったら白髪染め同様、2ヵ月に1度程度で十分です。しかし、これはあくまでもヘナ100%のトリートメントで染めた時です。
ヘナトリートメントの効果を綺麗に長持ちさせるには、次のようなことに注意しましょう。
その1.必ず決められた放置時間を守る
ヘナトリートメントの場合、普通のカラーリングよりも放置時間が長くなっています。カラーリングの場合、15~20分が主流です。
しかし、ヘナトリートメントの場合は1時間程度置く必要があります。
見た感じ染まっているから、少し時間が短くても大丈夫と思ってしまう人もいますが、髪の内部まで染まっていないことがあるので、必ず決められた放置時間を守るようにしましょう。
その2.トリートメントにヘナが配合されたものは3日間連続して使う
100%のヘナトリートメントの場合は、1回染めて放置することでしっかりと色が入ります。
しかし、トリートメントにヘナが配合されたものは、放置時間が短くヘナの配合量が少ないため、1回ではしっかりと染まらないことがあります。
使い始めは、最低3日連続でトリートメントを使い、髪をしっかりと染める必要があります。
その3.色落ちが気になる場合はヘナ配合のトリートメントやシャンプーを使う
ヘナで髪を染めても、白髪が伸びて来たり色落ちしてきます。
色落ちする時は髪色が汚くなるので、気になるという人は、ヘナが配合されたシャンプーやトリートメントを定期的に使うのがオススメです。
このようなシャンプーやトリートメントは毎日使いができるようになっていますが、毎日使う必要はありません。
週2~3回、ヘナ配合のものを使い、他の日は普通のシャンプーでも構いません。
ただ、シャンプーの中にはカラーリングの色落ちを早くするものもあります。
普通はカラーリングの色落ちを予防するシャンプーなどを使うと、さらに長持ちします。
ヘナトリートメントを使った時の嬉しい効果
ヘナトリートメントは、髪が染まるだけではありません。その他にも嬉しい効果があります。
特に、頭皮や髪にトラブルを抱えている人には嬉しい効果がいくつかあります。
その1.ヘナを使うことで頭皮環境が良くなる
ヘナは染色だけではなく、抗炎症作用などもあります。そのため、頭皮の炎症など抑える働きも期待できます。
また、ヘナには頭皮の余分な皮脂を取り除いたり毛穴詰まりを解消してくれる働きもあります。
その2.髪にハリコシが出てきてボリュームアップする
ヘナには、髪にハリコシを与える働きもあります。
- 猫っ毛
- 髪が細い
- すぐに髪がぺちゃんこになる
上記のような人がヘナを使うと、髪にハリコシが出るのでしっかりとした髪にすることができます。
またハリコシが出ることで髪全体のボリュームもアップします。
ヘナトリートメントを使って綺麗な髪を手に入れる
ヘナトリートメントは、白髪を染めるために使われます。染毛効果もあるので、白髪もしっかりと染めることができます。
しかし、それだけではありません。頭皮環境や髪の状態も良くしてくれます。今までカラーリング剤を使っていて、髪がボロボロになっている人もヘナトリートメントに変えると次第に髪質も変わっていきます。
また髪を染めたいけれど、髪を傷めるのは嫌という人はヘナを使いましょう。
100%ヘナのトリートメントだけでなく、トリートメントにヘナが配合されているものであれば、毎日使うのも簡単です。
今や「髪を染める=髪を傷める」ではありません。ヘナを上手に使って傷まないカラーリングをしましょう。