髪染め
ヘアマニキュアの仕組みと、そのメリット、デメリットを解説!
髪を染める方法といえば、へカラーが一般的ですが、他にもヘアマニキュアという方法があることをご存知でしょうか?
ヘアマニキュアはセルフ用の製品も販売されていますので、ドラッグストアなどでも手軽に購入できます。
ヘアマニキュアもヘアカラーと同じく髪を染めてくれるのですが、髪を染める仕組みや、髪や頭皮へのダメージ度合いも異なります。
ヘアカラーよりも髪や頭皮への負担が少ないため、上手く取り入れることで美髪を保つ効果が期待できるようになるでしょう。
そこで、ヘアマニキュアが髪の毛を染める仕組みと、そのメリット、デメリットについて紹介していきます。
ヘアカラーとは何が違う?ヘアマニキュアが髪を染める仕組み
ヘアカラーもヘアマニキュアも髪の色を変化させてくれますが、髪色をつける仕組みには大きな違いがあるのです。ヘアカラーと比較しながら、その違いについてみていきましょう。
ヘアマニキュアとヘアカラーの区分
ヘアカラーもヘアマニキュアも自宅で染められる商品が多数販売されていますが、そもそも、染料や分類が異なるのです。
- ヘアマニキュア
- 染料は酸性染料で、化粧品に分類されています。
- ヘアカラー
- 染料は酸化染毛剤、医薬部外品に分類されています。
医薬部外品とは、厚生労働省がある程度の効果、効能があると認められた有効成分が一定濃度で配合されており、化粧品は医薬部外品よりも効果、効能が穏やかです。
髪を染める仕組みについて
ヘアカラーとヘアマニキュアは、髪を染める仕組みも、異なります。
- ヘアカラーの仕組み
- 髪をコーティングしているキューティクルを薬剤の力で剥がし、髪の内部の色素を抜いてから、そこにカラーを入れていきます。
- ヘアマニキュアの仕組み
- 爪に塗るマニキュアと同じように、髪に色をつけていくのがヘアマニキュアです。
ヘアカラーのように髪の内部の色を抜かずに、髪表面のキューティクルに吸着して、色をつけていきます。
ヘアマニキュアはイオン結合の特徴を利用して、髪に色が付着するのです。髪は弱酸性の状態で(+)の電気を帯びていますので、染料に(-)の電気を帯びさせることで、髪に結合しやすくなります。
染め方にも違いがありますし、それぞれメリット、デメリットがありますので、併せて理解しておくと、染毛剤を選ぶときに役立ちますよ。
ヘアマニキュアのメリット、デメリット
ヘアカラーは髪を保護してくれているキューティクルをこじ開けるため、髪や頭皮に与えるダメージが強いのがデメリットです。
その点、髪表面にだけ色をつけてくれるヘアマニキュアは、髪や頭皮への負担が少ないというメリットもありますが、デメリットもあるのです。
そこで、ヘアマニキュアのメリット、デメリットについて詳しくみていきましょう。
ヘアマニキュアのメリット
ヘアマニキュアは髪と頭皮に優しいことが最大のメリットでしょう。
- 肌が弱い人、敏感肌でも使える
- ヘアカラーは頭皮への刺激が強いため、敏感肌や肌が弱い人、妊娠中や病み上がりの人などは、かぶれや炎症を起こすリスクが高いのです。
そのため、使用前にアレルギーパッチテストをすすめている商品がほとんどですね。その点、ヘアマニキュアは頭皮や髪に優しい処方になっていますので、肌が弱っている人でも安心して使えることが多いです。
- 美髪効果もあり!
- ヘアカラーはキューティクルを剥がすことから、髪や頭皮へのダメージが大きく、それが原因で髪や頭皮のトラブルが起こるケースも少なくないのです。
その点、髪の表面をコーティングして色をつけるヘアマニキュアは、髪にツヤやハリ、コシを与えてくれますよ。
- 頭皮への負担が少ない
- ヘアマニキュアの染料は頭皮に付着してしまうと、頭皮まで染めてしまいますので、染料を髪の毛にだけ付けるように塗布します。
そのため、頭皮への負担が少なく頭皮の健康を維持するのにも役立ちますね。
- 頻繁に使える
- 白髪染め(ヘアカラー)を行った後でも、2週間以上経つと根本の白髪が目立ってくるようになります。
しかし、短いスパンで白髪染めを行ってしまうと、髪や頭皮にますます強いダメージが加わってしまいます。
ヘアマニキュアは頭皮や髪への負担が少ないので、頻繁に使えるのも嬉しい点ですね。
髪や頭皮に優しいので、ヘアカラーによるダメージが気になっている人や、皮膚が弱い人にはおすすめですよ。
ヘアマニキュアのデメリット
髪や頭皮に優しいのですが、その分、染毛力の点に関してはヘアカラーに劣ってしまいます。ヘアマニキュアのデメリットについて、詳しくみていきましょう。
- 色持ちが悪い
- ヘアカラーは髪の内部に色をつけてくれますので、色持ちも長続きします。ところが、ヘアマニキュアの場合は髪の表面にしか色をつけませんので、色持ちが悪いのです。
毎日シャンプーしていると、少しずつ色が落ちてきて、タオルや枕に染料がつくこともあります。
- 生え際が染めにくい
- 髪の根元の白髪などが気になるとき、ヘアマニキュアを使っても上手く染まらないことがあります。
それは、ヘアマニキュアが細かい部分や根本が染めにくいからです。染めたい部分に色を付けられないので、仕上がりにも不満に感じるでしょう。
- 明るく染められない
- 髪色を明るく染めたいときは、ヘアマニキュアは不向きです。ヘアカラーは一度髪色を抜いてから色を付けますので、どんな色にも染めることができます。
しかし、ヘアマニキュアは髪の表面にしか色をつけませんので、もともとの髪色よりも明るい色に染めるのは難しいのです。
全体を明るく染めるという使い方には不向きですね。
ヘアカラーと上手に使い分けてみよう!
白髪を染めたり、明るい色に髪色を変えたりと、ヘアカラーは髪のおしゃれに欠かせない存在です。しかし、髪と頭皮にかかる負担を考えると、頻繁に使用するのは避けたいところです。
ヘアマニキュアは髪や頭皮への刺激が少なく、安心して使える染毛剤ですので、上手く取り入れてみましょう。
- 髪が傷んでいるとき
- 妊娠中や授乳中
- 次のヘアカラーまでのつなぎ
など、髪や頭皮へのダメージが少ないヘアマニキュアだからこそ、上手く使えば髪と頭皮の健康状態を保つのに一役買ってくれますよ。