トリートメント
美容院のトリートメントの方が凄い?自宅トリートメントとの効果の違い
トリートメントをすると美容院のようになるのかと自宅でトリートメントやコンディショナーをしても、サロン仕様のような仕上がりにならないこともあります。
美容院でトリートメントをすると、自分ではできないサラサラでまとまりの良い髪になるのは、何か特別な技術や特別なものを使っているのでしょうか。
また、美容院のトリートメント効果を少しでも長持ちさせるためのケア方法や、自宅でも美容院のようなトリートメントケアができるのか、そして美容院のトリートメントについて調べてみました。
Contents
自宅のリンスやコンディショナーとは違う!?美容院の「サロントリートメント」
美容院でトリートメントといっても、実は様々なものがあります。美容院によって呼び方などは違いますが、主に次のようなものがあります。
- カットやカラーリング時にシャンプーと一緒に行うトリートメント
- 美容院でシャンプーをしに行った時にしてもらう揉み込み式のトリートメント
- 髪の補修を行うためにするスチーマーを当てて成分を浸透させるトリートメント
この他に、特別な調合で作ったトリートメントなどを使って、スペシャルケアができるトリートメントなどもあります。
サロントリートメントの中でも、髪の状態が良くなるとされているのが、スチーマーを使ったスペシャルなサロントリートメントです。
美容院でも、髪にかなりのダメージを受けていると、サロントリートメントを勧められることもあります。
そもそもトリートメントとは、どんな働きがあるのでしょうか?
トリートメントの主な働きは、ダメージを受けた髪の保護・補修です。自宅で使うリンスやコンディショナーは髪の表面の保護・補修がメインです。
リンスやコンディショナーを使うと指通りが良くなるので、髪自体の状態が良くなっているように感じますが、表面を保護しているため指通りが良くなっています。
トリートメントは、髪の内部から保護・補修する働きがあります。
髪のダメージが大きい人は、コンディショナーだけではなく、内部から補修してくれるトリートメントが必須となります。
知っておきたい、サロントリートメントのメリット・デメリット
美容院でするサロントリートメントは、自宅でするトリートメントは髪の手触りなどが違います。
そのため、いつまでも綺麗な髪でいたいという人は、サロントリートメントに定期的に通っているという人もいます。
サロントリートメントをしたいという人も多いと思いますが、施術を受ける前にまずはメリット・デメリットをチェックしておきましょう。
メリットその1.その人に合わせたトリートメントをしてくれる
市販されているトリートメントも、細い髪用や傷んだ髪用などといくつかの種類があります。
ドラッグストアなどで購入する際、自分の髪に合ったものを選びますが、本当に自分の髪に合ったものなのかというのが分からないところもあります。
美容院でサロントリートメントを受けると、その人その人に合ったトリートメントや、美容院によってはいくつかのトリートメントを調合して、スペシャルトリートメントを作って施術してくれるところもあります。
そのため、自分に合ったトリートメントを受けることができます。
メリットその2.自宅ではできない「前処理トリートメント」がある
皆さんは、前処理トリートメントを知っていますか?
前処理トリートメントとは、カラーリングやパーマをする前に行うトリートメントです。
この前処理トリートメントをすることで、カラーリングやパーマをした時のダメージを最小限に抑えることができます。
自宅でもカラーリング前にトリートメントをすればいいのでは?と思ってしまいますが、自宅でトリートメント後にカラーリングをすると色が入らないこともあります。
美容院でする前処理トリートメントはカラーリングもしっかりとできるので、髪の傷みが気になる人にはオススメの施術です。
メリットその3.人にしてもらうことで心がリフレッシュする
美容院でシャンプーをしてもらうと気持ちがよくなりませんか?
トリートメントも同じで、人にしてもらうことで気持ちが良くなり、心がリフレッシュします。
トリートメントの場合、シャンプーよりも頭皮を触る回数は少ないですが、シャンプーよりも時間をかけて髪をトリートメントしてくれます。
そのため、心がリラックスしてリフレッシュ効果が期待できます。
デメリットその1.自宅トリートメントよりも費用がかかる
美容院でサロントリートメントを受けると、特別なトリートメントを使うことで費用がかかります。
そのため、頻繁にサロントリートメントを受けるということはできません。
トリートメントは1度受けたからといって、すぐに髪質が改善されるものではありません。
定期的に続けていくことで効果が得られるものなので、かなりの費用がかかってしまいます。
デメリットその2.トリートメントだけなのに施術時間がかかる
美容院でカラーリングやパーマをする時、2時間近く時間がかかることがあります。
トリートメントも同じで、スチームを当てながら行うサロントリートメントなどの場合は、施術に1時間程度かかることもあります。
そこにカットやカラーリングがプラスされると、美容院でかなりの時間を過ごすことになります。
サロントリートメントでこんな効果が期待できる!
美容院で施術するサロントリートメントは、自宅でするトリートメントよりもかなり価格が高くなっています。
トリートメントはドラッグストアなどで市販されているため、高いお金を払ってサロントリートメントをする必要があるのかと悩んでしまうこともあります。
サロントリートメントは、自宅でするトリートメントよりも次のような効果が期待できます。
その1.カラーリングやパーマなどで髪へのダメージを最小限にする
サロントリートメントのメリットでも紹介しましたが、美容院では、前処理トリートメントというものがあります。
これは、カラーリングやパーマをする前に行うトリートメントで、髪へのダメージを最小限にするために行います。
自宅でカラーリングをした際、前処理トリートメントをすることはできません。
そのため、美容院でカラーリングやパーマと一緒に前処理トリートメントを受けることで、髪へのダメージを抑えることができます。
その2.手触りだけではなく髪の内部から補修をしてくれる
トリートメントをする際、よく耳にするのが手触りです。
サロントリートメントを受けても、しばらくすると手触りが落ちてくるため、美容院でのトリートメントはもったいないと思われています。
トリートメントの1番の特徴は手触りです。しかし、手触りが落ちてきたからといって、トリートメント効果がゼロになったわけではありません。
特に、サロントリートメントの場合、髪の補修成分も市販のものよりも高くなっているので、手触りが落ちても髪の内部の補修はしっかりとしてくれます。
その3.伸びてくる髪のケアも期待できる
よく髪が生き返るなどといった表現をしている雑誌などがありますが、髪は既に死んでいる細胞なので、生き返るということはありません。
しかし、ダメージを受けた髪のままだと髪がボロボロになり、傷んでいきます。そのダメージを補修する働きがトリートメントにはあります。
「どうせ死んでいるものなら、短く切ってしまえばいい」と思ってしまいます。
しかし、髪にダメージがあるまま髪を伸ばしていくと、髪に栄養が行き渡らないため細く弱い髪になってしまいます。
頭皮環境を整えることも大事ですが、ダメージヘアのまま髪を伸ばしていくのも髪にはよくありません。
髪は1ヵ月で約1cm伸びていきます。毛先のみであれば、すぐにダメージ部分を切り落とすことはできますが、カラーリングやパーマを繰り返して髪全体にダメージがあると、ダメージ部分を全てなくすのにかなりの時間がかかります。
その間、トリートメントをして髪のダメージを補修してあげることで、伸びてくる髪が健やかになる可能性があります。
その4.髪のダメージが酷くなる前に事前ケアをすることができる
自宅でしっかりとコンディショナーやトリートメントをしていると、自分の髪は傷んでいないと思ってしまうことがあります。
美容院に1~2ヵ月に1回通っていると、担当の美容師さんがその都度髪状態をチェックしてくれます。
自分では気づいていない髪ダメージも美容師さんは見つけてくれるため、髪ダメージが酷くなる前に事前ケアをすることができます。
その時、美容院でトリートメントをしてもらうと髪のダメージが酷くなる前に事前に髪を補修することができます。
サロントリートメントの効果を持続させる方法
よく、美容院でトリートメントを受けても、手触りがすぐに悪くなり効果が薄れたという声を耳にします。
サロントリートメントは手触りが変わったからといって、トリートメント効果がゼロになったわけではありません。
しかし、あのサラサラとした手触りは少しでも長持ちさせたいと思ってしまいます。
サロントリートメントの効果を少しでも持続させるには、次のような方法があります。
その1.トリートメントをした日はシャンプーをしない
美容院でサロントリートメントをすると、髪がサラサラとして手触りが良くなります。これは、トリートメントにシリコン剤が入っているからです。
よく「シリコンは頭皮の毛穴に詰まるからよくない」と言われていますが、トリートメントは頭皮に直接塗布をすることはないので、頭皮の毛穴に詰まるということはありません。
シリコン剤が髪に塗布されている状態が続く限り、髪はサラサラで手触りも良いままです。
しかし、シリコン剤が落ちていくと手触りは悪くなります。
美容院でサロントリートメントを受けた後、汗をかいたからといってシャンプーをするとシリコン剤が早く落ちてしまうので、当日はシャンプーをしないようにしましょう。
その2.シャンプーはアミノ酸系などの洗浄力が優しいものを選ぶ
トリートメントに含まれるシリコン剤はシャンプーをすれば徐々に落ちていきます。
しかし、シャンプーの種類によって落ち方のスピードも違ってきます。
市販されているシャンプーのほとんどが、高級アルコール系です。高級アルコール系のシャンプーは洗浄力が強いため、シリコン剤も速く落ちてしまいます。
シャンプーの成分表に次のようなものが上位にあると、高級アルコール系シャンプーになります。
- ラウレス硫酸Na
- ラウレス硫酸アンモニウム
洗浄力が適度なシャンプーというと、アミノ酸系シャンプーになります。
シリコン剤がまったく落ちないというわけではありませんが、洗浄力が高級アルコール系よりも弱いため、シリコン剤の落ち方が少しゆっくりになります。
その3.トリートメントだけサロン仕様のものに変える
サロントリートメントを受けた後の手触りを少しでも長続きさせた場合は、自宅でもトリートメントをしてあげることが大事です。
そのトリートメントをサロン仕様のものにするだけで、髪の手触りは変わってきます。
サロントリートメントのようなスペシャルトリートメントは販売されていないこともありますが、自分の髪質に合ったトリートメントを選んでもらい、それを使って自宅でケアしてあげるだけでもかなり違ってきます。
サロン仕様のトリートメントの場合、毎日する必要はありません。週1回が基本です。
髪が傷んでいる人は週2回程度で、サロントリートメントの手触りはある程度持続させることができます。
その4.洗い流さないトリートメントを使って髪を保護する
サロントリートメントの手触りを持続させるには、髪へのダメージも軽減しなくてはいけません。
シャンプーをした後、髪を乾かす時にドライヤーを使います。ドライヤーを使う時、熱風を長時間髪に当てているとダメージに繋がります。
髪を熱のダメージから守るためには、髪を乾かす前に洗い流さないトリートメントで髪の表面を保護してあげることが大事です。
洗い流さないトリートメントをしたからといって、サロントリートメントがまったく落ちないというわけではありませんが、ダメージから守ることで髪状態が良くなり手触りも良くなります。
自宅でもできる!?サロントリートメントのような仕上がりにする方法
自宅でシャンプーをした後、トリートメントをしても美容院のような仕上がりにならないこともあります。
自宅でも次のようなポイントを押さえれば、サロントリートメントに近い仕上がりにすることができます。
その1.シャンプーをした後はしっかりとタオルドライをする
シャンプーをした後、濡れた髪にトリートメントを付けてしまいますが、しっかりと髪に成分を浸透させたい場合は、余分な水分をしっかりと取り除くことが大事です。
シャンプーをした後は、しっかりとタオルドライをしてトリートメントが塗布しやすいように粗目のコームで髪を梳かしておきましょう。
その2.トリートメントを髪にまんべんなく塗布する
タオルドライが終わったら、トリートメントを髪全体に塗布していきます。
この時、頭皮にはトリートメントを付けません。傷みがひどい毛先などにはしっかりとつけていきます。
事前にコームで髪を梳かしていると、トリートメントもまんべんなく塗布することができます。
その3.コームで髪全体にトリートメントを馴染ませる
手でトリートメントを付けた後、しっかりと髪1本1本にトリートメントが行き渡るように、コームでトリートメントを馴染ませていきます。
この時、力を入れて何回も髪を梳かすのではなく、力を入れず1回だけで終わらせるようにしましょう。
大量につけていたトリートメントがコームについてくることがあります。そのトリートメントは、毛先などに付けてあげると無駄はでません。
その4.シャワーキャップを被ってトリートメントを浸透させる
トリートメントを塗布したら、シャワーキャップを被って髪にトリートメントの成分を浸透させます。
シャワーキャップを被ることで、熱がこもってスチームような状態になります。
入浴時はシャワーキャップを被って湯船に浸かることができますが、入浴時以外でトリートメントをする場合は、頭部全体をサランラップで包み、蒸しタオルで覆うと熱で成分の浸透が良くなります。
トリートメントによっては置き時間が記載されているものもありますが、5~10分程度でしっかりと成分が髪に浸透していきます。
その5.若干トリートメントを残すように洗い流す
実は美容院でトリートメントをしてもらった時、シャンプーのように綺麗に落ちるまで洗い流しません。
トリートメントを流して、髪がスルッとする程度残してあります。
自宅でも綺麗に洗い流すのではなく、若干トリートメントが残る程度に洗い流します。
頭皮にトリートメントを付けてしまうと、洗い落としがあると頭皮に影響を与えてしまうので、トリートメントは頭皮には付けないようにしています。
その6.洗い流さないトリートメントをしてドライヤーで乾かす
トリートメントが終わったら、なるべく早く髪を乾かします。
塗れた状態が続くと、髪のキューティクルが開いてしまうので、早めに乾かしましょう。
その際、洗い流さないトリートメントを毛先などに付けて熱から髪を守ってあげると、サラッとした手触りのよいサロンのような仕上がりになります。
美容院のトリートメントは高いけれどそれなりの効果が期待できる
美容院でサロントリートメントを勧められると、価格が高いのでどうしても躊躇してしまいます。
しかし、ほとんどの美容院では、髪ダメージが酷い人やカラーリングやパーマで髪のダメージを抑えるためにトリートメントを勧めています。
美容院のトリートメントは自宅で行うセルフトリートメントよりかなり高くなります。
しかし、そこには自分の髪に合ったものや、髪にしっかりと浸透させるための施術料も含まれています。
自宅でトリートメントをしても髪の状態が良くならないという人や、いつまでもサラサラで美しい髪を保ちたいという人は、1度サロントリートメントを受けてみましょう。
サロントリートメントは定期的に行うことで効果がアップします。
しかし、金銭的に難しいという場合は美容師さんに相談をすれば回数を減らしたり、サロン仕様トリートメントで自宅ケアなども教えてもらえます。
サロントリートメントが気になった人は美容師さんに相談をしてみましょう。