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髪のうねり

髪の毛のうねり改善マニュアル!うねりの質に合わせた対策とは

シャンプーのCMのような、まっすぐの「うるつや髪」にしたくても、うねりが出ると光の乱反射によってきれいなツヤが出なかったり、思い通りのヘアスタイルにならなかったり…

「CMで評判のシャンプーにしたのにどうして?!」と思わず文句のひとつも言いたくなってしまうかもしれませんが、髪のうねりの本当の原因に合わせたケアをしないと、どんなシャンプーやトリートメントを使っても効果は半減してしまいます。

自分のうねりや生え癖をしっかりチェックし、思い当たる原因について徹底的にアプローチしましょう!

▼髪のうねりの原因を知りたい方はコチラを参考にしてください!

髪のうねりの原因の記事のトップ画像キャプチャ


髪の毛から起こるうねりは潤いがカギ

うねりそのものは3種類の原因に分かれます。

  • 髪の毛が原因のうねり
  • 頭皮が原因のうねり
  • 遺伝が原因のうねり

髪の毛のダメージなどによって起こるうねりには次のような特徴があります。

  • ブロー直後はまとまっているのに時間が立つとうねる
  • 湿気がある雨の日には毛先だけ曲がる
  • 髪がぱさつきやすい、静電気を感じやすい
  • カラーやパーマなど髪にダメージがあることを繰り返している

髪がなぜうねってしまうかというと、髪の中の水分とタンパク質のバランスが崩れてしまうことが原因と言われています。

傷んだ髪からは水分が抜けやすく、髪に潤いが不足すると外側から水分を補給しようとして膨らむためにいびつな形になってしまうのです。

また、内部の乾燥によってタンパク質が過多の状態になっている場合も内側からうねりが起こりやすくなります。

原則として髪は「水・タンパク質・水・タンパク質」の状態でバランスを保てていればしなやかで真っ直ぐな状態をキープ出来ます。ですが、水分不足や水分過多の状態になった場合「水・タンパク質・水・水・水・タンパク質・タンパク質」といったようにアンバランスになり、その成分の質に合わせて髪が曲がってしまいうねりが起きるのです。

乾燥しやすい髪質・肌質の人はもちろん、ダメージを起こしやすいヘアスタイルを楽しんでいる人はこの「潤い不足」に最も注意すべきです。

逆を返せば、髪の内部バランスが保たれていれば思い通りのヘアスタイリングを心ゆくまで楽しめるとも言えますので、ぜひ日頃のヘアケアに「潤い補給」という意識をプラスして下さい。

うねる成分はキューティクルの内側にあり

髪は3層に分かれています。外側にあるのがよく耳にするキューティクル。そしてその下側にあるのが、ケラチンというタンパク質と水分で構成されたコルテックスです。

髪の潤いを「閉じ込めておく」のはキューティクルの役割ですが、髪質の水とタンパク質のバランスを保っているのはその下のコルテックスです。つまり、この2層に対して同時にアプローチするのが理想的な潤い補給ということになります。

しかしコルテックスを整えるといっても、通常キューティクルに守られているコルテックスに直接働きかけるのはやや難しいと言えます。

コルテックスは「髪の質」ですから、食事習慣や生活習慣を整えることが最も早いヘアケアになります。まずはタンパク質が不足しないよう、鶏肉や卵、レバー類などをしっかりと摂取し、睡眠リズムを整えるように意識してみて下さい。

水分をしっかり閉じ込めるヘアオイルが優秀

髪がうねる大元の原因はコルテックスであると先述しましたが、そのコルテックスを守るためにはキューティクルケアが必須。

鎧がなければコルテックスはむき出しの状態になってしまい、どんどん潤いは逃げていってしまいますし、外側から余分な水分を吸収しようとしていびつに膨らみ始めます。

おすすめはケラチン質を含むヘアウォーターやアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)で水分を補給したら、上からしっかりとヘアオイルで蓋をしてキューティクルの開きを抑える方法です。

  1. シャンプー後によくタオルドライをしたら、上からアウトバストリートメントをつけ優しく揉み込みます。
  2. ヘアオイル(アルガンオイルや椿オイルなど)を丁寧に馴染ませ、地肌を乾かすようにドライヤーを当てて乾かします。
  3. 最後に冷風を当てオイルを定着させればOKです。

ヘアオイルは地肌近くにつけると、体温によって溶けやすいためややベタつきを感じやすくなります。手触りが気になる人は、髪の中ほどから毛先に向かってオイルをつけるだけでも十分です。

ただし、オイルは酸化しやすい場合もあるので必ず「リセット」する時間を持ちましょう。髪専用のものであれば、ぬるま湯ですぐ落ちますので”湯シャン派”の人もご安心くださいね!

ブローの仕方で髪の潤い保持率が変わる

髪がうねった時、慌ててブローをしていませんか?

ドライヤーの熱で髪内部の水分バランスを整えれば確かにうねりは落ち着くのですが、この熱を当てる方向や位置を間違えてしまうと結局すぐにうねりが戻ってきてしまいます。

うねっているのが髪の中ほどからだとしても、その毛流れを作っているのは根元付近です。根元付近の毛髪にドライヤーを当て、ブラシで根本を立ち上げるようにすくい取ってしっかりと熱を当てましょう。

髪の中ほどから毛先にかけては傷みやすいので、ドライヤーを遠くに離しブラシに残った予熱で伸ばすように軽く髪をといていきます。

根元部分の髪の毛がしっかりと温まったら、好みの方向に髪を流しヘアオイルを付けてから、冷風で熱を冷まします。このひと手間でブローの効果が倍は長持ちしますよ!

日中のダメージを見落とさないで

朝、スタイリングしたら日中はどうしていますか?ほとんどの方はメイク直しはしていても、髪の毛までは手が届かないのではないでしょうか。

実は日中のダメージは驚くほど深刻です。春夏は紫外線が強く頭皮や毛髪にとって有害な熱ダメージがありますし、秋冬は暖房などの空調によって空気が乾燥しやすく、通常より毛髪内部からの水分浪費が激しくなります。

しかも、日中のダメージはお肌のメイク崩れと違ってあまり目に見えません。その為どうしてもおろそかになりやすく、結果的にダメージが蓄積され「うねりやすい環境」を作ってしまいます。

メイク直しと同じタイミングで良いので、1日1〜3度は髪に潤いを補給してあげて下さい。

  • 髪の分け目
  • 両耳の後ろ
  • 襟足部分と後頭部2〜3箇所

ケラチン質の配合されたヘアウォーターなどを使って、上の3〜4箇所に水分を与えます。もしヘアスタイルなどが崩れないのであれば、指を使って軽くマッサージするとなお良い効果が現れます。

最後にヘアオイルを1〜2滴、よく手のひらで温めてから毛先を中心に塗りましょう。これだけでうねりにくい髪の育成にも役立ちます。

頭皮から起こるうねりはリセット力がポイント

髪のダメージから起こるうねりよりも多くの人に起こっているのが「頭皮ダメージによるうねり」です。

頭皮は皮膚の延長ですので、疲労、加齢、ストレス、栄養不足など様々な原因でダメージを受けます。更に目では確認しづらく、気がつくと脱毛や白髪などと一緒に「うねりやすい」状態になってしまっていることがよくあるのです。

こうした頭皮ダメージによるうねりについて、ぜひ今日から対策しましょう。

頑固なクセ毛は頭皮の疲れや歪みが原因

頭皮には無数の毛穴があり、そこから髪が生えているというのは誰でもご承知のことでしょう。ですが、この毛穴は実はとても歪みやすいというのはご存知でしょうか?

皮膚の一部である頭皮は様々な環境ストレスや加齢によってたるみ、引き攣れ(シワ)を起こします。そのたるみやシワのよった頭皮にある毛穴は当然歪み、そこから出てくる髪の毛は無理に体をねじりながら伸びてくるため、おかしな癖がつきやすいのです。

歪んだ毛穴から出てくる髪の毛が水分不足を起こしている、などのダブルパンチを起こすこともあり、このような状態の髪は頑固で強烈な癖のある髪の毛へと育っていってしまいます。

「髪ダメージ」のリセットももちろん大切なのですが、まずは土台となる「頭皮のリセット」を行い、髪を健やかに保つ環境づくりを心がけて下さい。

頭皮ダメージはスカルプマッサージでリセット

頭皮を健やかに保つ第一歩として、まずは「よけいなものをすべて取り除く」のが原則です。

  • 余分な皮脂や酸化した皮脂汚れ
  • 古い皮膚、角質
  • 大気中のゴミや紫外線ダメージ
  • 整髪料 など

スカルプ用シャンプーやスカルプマッサージ用クリームなどを使って、頭皮をしっかりとリセットしたら、地肌のストレスを和らげるために軽い頭皮マッサージも行いましょう。血行がよくなり髪や毛穴に栄養が行き届きやすくなります。

  1. シャンプー後、ぬるま湯でよくすすいだら耳の後ろから後頭部にかけてをよくもみほぐす
  2. 耳の上から頭頂部にかけてもみほぐす
  3. 耳の延長線上と鼻の延長線上を結ぶ「百会」のツボを押す

ぬるま湯で髪に水を通しながら、ゆっくりとしたペースで行うことで余分な頭皮や汚れが落ち、髪もしなやかになりますし、頭皮のコリをほぐすことで目の疲れにも効果的です。

ドライヤーは「髪」ではなく「頭皮」を乾かすもの

ドライヤーを当てる時は「髪」ではなく「頭皮」に熱風を当てましょう。地肌の水分をしっかりと乾かしたら、その半分以下の時間で毛先を乾かします。

地肌に熱が残っていると毛穴のたるみや乾燥に繋がりますので、最後はしっかりと冷風を当てて頭皮に残った予熱を冷まして下さい。

こうすることでキューティクルも引き締まり、髪が艷やかに、かつまとまりやすい状態を作ることが出来ます。

全身の代謝力をアップさせて毛穴詰まりを予防

毛穴が歪んだり広がったりすること以外にも、詰まりを起こすことで髪がうねる場合もあります。洗髪が不十分だったり、頭皮のリセットがうまく行かなかった場合、さらに全身の代謝が落ちている時も毛穴詰まりは起きやすくなります。

注意したいのが「冷え」などによる代謝不足。女性に多いですが、最近では冷えに悩む男性も増えています。吹き出物ができやすくなった、風邪を引きやすくなったなどの症状が出ることもあるので、そうした場合には「代謝が落ちているかも」と考え生活の見直しが必要です。

代謝に必要なのは一定のエネルギー(栄養)と熱量、そして老廃物を押し流すための水分です。過度なダイエット、睡眠不足、水分不足は代謝量低下の原因になりますので、そのような兆候が見られる場合には十分に注意して下さい。

また、最近では運動不足による代謝力の低下、ホルモンバランスの乱れなどを起こしている方も増えています。うねり以外にも脱毛や白髪などの髪トラブルがある場合は、軽い運動を取り入れるなど体の巡りを促すよう心がけてみて下さいね。

体の内側にうねりの「根本」があることも

髪ダメージ、頭皮ダメージ以外にもうねりの原因がある場合もあります。多くは体の中からのSOSとなる場合が多く、外側からのケアや一時的な改善方法では効果がない時があります。

活性酸素を除去して髪の細胞を守る

活性酸素と聞くと「悪者」というイメージが強いですが、活性酸素そのものは体を守るために必要なものです。

しかし、疲労や病気、加齢などによって”増えすぎた”状態が続いた場合、活性酸素は自分の周囲の細胞を傷つけ始めます。この傷ついた細胞がシワやたるみ、シミの元になるのです。そしてこれは頭皮や髪も例外ではありません。

抗酸化力の高い栄養を摂り、かつ疲労回復をきちんと図りましょう。この2点だけでも活性酸素を減らす効果は十分にあります。

ビタミンC
抗酸化力が高く、かつ髪の生成に必要なコラーゲン質を作る働きがあります。水溶性で排出されやすい上に、喫煙やアルコール摂取によっても減少しやすい栄養素なので、毎日積極的に摂取しましょう。
ビタミンB群
疲労回復効果があり、かつ細胞の修復を助ける働きがあります。特にビタミンB6は髪の主成分となるタンパク質を、食品の中から取り出して髪に変化させるサポートを行います。丈夫で真っ直ぐな髪を効率よく作るためには欠かせない栄養素です。
βカロテン
活性酸素の発生を抑制し、増加してしまった活性酸素を取り除く働きがあります。緑黄色野菜に多く含まれていますので、食物繊維によって免疫力向上にも繋がりやすく、体全体のアンチエイジングにも効果があると言われています。
クエン酸
柑橘類などに多く含まれる「酸味」の正体です。細胞の酸化を抑制し、疲労感を除去する働きがあると言われています。この疲労感を取り去ることで自律神経のバランスも整いやすくなり、新陳代謝を活性化させる効果にも期待が出来ます。

髪や頭皮は栄養補給の優先順位が低い

食物や飲み物から栄養を摂取した場合、小腸や大腸でそれらが分解吸収され、その振り分けは脳が各器官の状態を見ながら行います。

しかし、基本的には「生命活動に必要性の高いところから優先的に」行いますので、多少ダメージが合っても命の安全性には関わらない髪の毛や頭皮、爪などは栄養補給の優先度は一番下になっています。

そのため「摂取される栄養」が極端に少なすぎると、供給すべき栄養を全部内臓や脳、皮膚で使い切ってしまい、毛髪に栄養が届かないという状態が起こります。栄養が足りない頭皮や髪はダメージを負ったままになりますので、そこから傷みが蓄積されうねりが起こりやすくなります。

特に加齢、風邪などで吸収率の落ちている状態の場合は急にうねりが強くなる、脱毛や白髪が増えるといった状態になります。

「最近髪のうねりが強くなった」と感じたら、まずは栄養不足になっていないかを確認しましょう。栄養が足りていない場合は食事、サプリメントなどで補うことで、髪はもちろん体の健康も守る結果につながります。

髪のうねりは「多角アプローチ」で対策しよう

うねりは基本的に「原因はひとつ」というものではありません。頭皮のダメージが主な原因であったとしても、髪のダメージが数%程度は含まれます。また、髪のダメージの根本的な原因が体の内側にある場合もあります。

多角的な原因には多角的な対策が必要です。

「自分は毛先だけがうねっているから、髪のダメージを補修すれば解決!」とは思い込まず、”なぜ髪が傷むのか””毛先にうねりが集中するのは何故か”と、他の要素が原因になっていないかを確認する習慣をつけるようにしてみましょう。

色々な角度からアプローチすることで、体の他の部分にも良い効果が必ず現れます。

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