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古来から伝わるつげ櫛の効果と正しい使い方。これでツヤ髪に!

それだけで、ツヤのある綺麗な髪にはなりません。毎日のブラッシングも大事になってきます。

何気に使っているブラシですが、髪に合わないと静電気が発生してバチバチしたり、髪の毛がパサついたりします。

そうならないためにも、毎日のブラッシングに気を付ける必要があります。

日本では古来から伝わるツヤ髪アイテムがあります。それは、つげ櫛です。

ここ数年、若い女性にもつげ櫛が人気となり、マイつげ櫛を持っているという女性も増えています。


古来から伝わる「つげ櫛」は昔から重宝されている

そもそも、つげ櫛とはどういうものをいうのでしょうか?

つげ櫛とは、ツゲ科の常緑樹林である「ツゲ」から作られた櫛のことを言います。

つげ櫛にも様々な値段があり、国産のツゲで作られた櫛は、1本1万円以上するかなり高価なものです。

国産のツゲではないものでも、安いもので2000円以上と、プラスチックでできた櫛やブラシよりもかなり高価なものとなっています。

ツゲには、次のような特徴があります。

  • 適度な硬さがある
  • しなやかさがある

しなやかさがあるけれど、適度な硬さがある木は、櫛には最適とされています。

また、つげ櫛は使い込むほどに味わいのある色になり、しっかりとお手入れをすることで一生ものになるほどの櫛とも言われています。

実際、筆者は母から譲り受けたつげ櫛を今でも使っています。

実は、つげ櫛だと思って使っていたけれど、本物のつげ櫛じゃなかったというものがあります。

安価で販売されているものの中には、次のようなものがあります。

  • 外国産のツゲの木を使って作られているもの
  • ツゲと同じくらいの強度がある他の木を使って作られているもの

最近は、100円ショップや雑貨店でもつげ櫛として売られているものがありますが、これは本物のツゲを使っているのではなく、他の木を使って作っているものが多いようです。

その中でも特に多いのが、桃の木を使ったものです。

「つげ櫛=木製の櫛」と捉えている人もいるようですが、木の種類が違うので本物のつげ櫛が欲しい場合は、専門店などで購入するようにしましょう。

使うだけで髪が綺麗になる!?つげ櫛の嬉しい効果

つげ櫛が人気なのは、やはり髪にいいからです。それも、いろんなものを使わずにつげ櫛を使うだけなので、とても簡単にお手入れができます。

つげ櫛を使うことで、次のような嬉しい効果が期待できます。

その1.髪の静電気や静電気によるダメージを予防する

つげ櫛で1番効果が高いのが、髪の静電気を予防することです。プラスチックのブラシやクシを使うと、髪の毛に静電気が起こります。

髪に静電気が起こると、髪が顔に張り付いたり酷い場合は、ブラシやクシを梳かす時にパチパチと音がすることもあります。

髪に静電気が起こると、髪にかなりのダメージが起こります。

  • 髪が絡みやすくなる
  • 切れ毛が増える
  • 枝毛や折れ毛が増える
  • 縮れたような髪の毛が出てくる
  • キューティクルが剥がれやすくなる

静電気を予防することで、髪の毛へのダメージは最小限に抑えることができると言われるほど、静電気は髪にとって大敵です。

木製であるつげ櫛は、髪との摩擦がほとんどないため、静電気も起こりにくくなります。

その2.髪にツヤが出てきてパサつきがなくなる

人は、頭皮から皮脂が分泌されています。ブラシで髪を梳かした時、皮脂が髪全体に行き渡らず、根元にとどまってしまうためベタつきが気になることもあります。

つげ櫛の場合、頭皮から分泌された皮脂が櫛を使って髪全体に馴染みます。そのため、髪の毛のパサつきなどが皮脂によって改善されます。

また、つげ櫛を使うと摩擦が起こりにくいため、キューティクルの方向も揃ってきます。

キューティクルが整えられると、髪の水分が保たれてパサつきのない、ツヤのある髪の毛になります。

天然パーマや縮毛で髪が絡まりやすい人には、つげ櫛は最適です。

その3.椿油効果も合わさって潤いのある髪の毛になる

高価な本つげ櫛の場合、椿油に漬け込んであるため、つげ櫛にたっぷりと椿油が浸透しています。

椿油が浸透したつげ櫛で髪を梳かすと、椿油の効果も合わさって、潤いのあるまとまった髪の毛になります。

つげ櫛によっては、椿油を浸透させていないものもあるので、そういうつげ櫛は、お手入れで椿油を使うと同じ効果を得ることができます。

これで効果抜群!つげ櫛の基本的な使い方

つげ櫛は、髪が綺麗になるからといって普通に梳かすだけでも効果があると思われています。

しかし、無理な梳かし方をするといくら良い櫛でもダメージを与えてしまいます。

つげ櫛の効果を最大限に活かすためには、基本的な使い方をマスターしましょう。

【つげ櫛を使った正しい髪の梳かし方】

  1. もつれやすい毛先から先にブラッシングする
  2. 髪の中間部分から毛先に向かって絡まりなどをほどきながらブラッシングする
  3. 髪の根元から毛先に向かって力を入れずにブラッシングする

つげ櫛は髪が絡まらないからといって、いきなり根元から髪の毛を梳かす人がいます。

しかし、見えなくても髪が絡まっていたりすることもあるので、必ず毛先から順番に髪の毛の絡まりなどがないか確認しながら梳かしていくようにしましょう。

つげ櫛を使うオススメのタイミング

常につげ櫛を使ってブラッシングをするのもいいですが、特に使いたい場面があります。

まず1つめがシャンプー前です。朝、綺麗にブラッシングをしていても日中の間に髪の毛にはほこりが付いています。

また、汗をかいて頭皮の毛穴にほこりや皮脂が詰まっている可能性もあります。

つげ櫛でシャンプー前に髪を梳かすことによって、頭皮や髪の毛のほこりをある程度落としてくれるので、シャンプーをした時に綺麗に髪の汚れを洗い流すことができます。

2つめは、髪の毛を乾かした後です。シャンプーをした後、ドライヤーで髪の毛を乾かします。

この時、髪の毛はドライヤーの熱でキューティクルが開いている可能性があります。

つげ櫛を使って髪を梳かすことで、しっとりとしたまとまりのある髪の毛になります。

髪を乾かした後に、ヘアオイルを付けるという人がいますが、つげ櫛を使えばヘアオイルも必要なくなります。

デリケートな櫛だから要注意!つげ櫛を使う時の注意点

つげ櫛が髪の毛に良いからといって、普通のブラシのように使っている人がいます。

つげ櫛はとてもデリケートなものです。使い方を間違えると、櫛自体がダメになってしまいます。

長く使い続けるためにも、間違えた使い方をしないように注意しましょう。

その1.ドライヤーをかけている時に一緒に使わない

つげ櫛は、熱に弱いものです。ドライヤーをかけている時に、ブラシ代わりにつげ櫛を使うと、櫛が曲がることもあります。

また、椿油を付けているので、熱で酸化する可能性もあるので、ドライヤーと一緒に使うのはやめましょう。

その2.水やお湯などには絶対に付けない

プラスチック製のブラシを洗う時、水でじゃぶじゃぶと洗いますが、つげ櫛は水やお湯で洗うと木がふやけてしまい曲がったり歪んだりする可能性があります。

また、櫛が濡れてしまうとカビなどが発生することもあります。つげ櫛は水やお湯などには絶対に付けないようにしましょう。

また、濡れた髪に使う人もいますが、これも厳禁です。

その3.衝撃に弱いので丁寧に扱う

木製であるつげ櫛は衝撃にも弱いです。落としたり踏んだりすることで欠けたり折れたりすることがあります。

また、無理やりもつれた髪の毛を梳かして歯が欠けることもあります。正しい髪の梳かし方をすれば、つげ櫛の歯も欠けません。

つげ櫛を長く使うためのお手入れの仕方

つげ櫛は、お手入れをしっかりとしていれば一生ものとも言われています。良い状態で長い間使うためには、正しいお手入れをしなくてはいけません。

つげ櫛を持っている人で、お手入れ方法が分からなかったという人は、お手入れの仕方を学びましょう。

【つげ櫛のお手入れ方法】

  1. 綿棒に椿油を染み込ませる
  2. つげ櫛の汚れを綿棒で取り除いていく
  3. 歯などの細かい部分は、爪楊枝の先に椿油を浸して取り除いていく
  4. 汚れを取り除いたら、軽くガーゼなどの柔らかい布で拭き取る
  5. ビニール袋に適量の椿油を入れる
  6. 5の袋の中に汚れを取り除いたつげ櫛を入れる
  7. 椿油が櫛全体に行き渡るように馴染ませる
  8. 2~3日そのまま放置しておく
  9. 袋からつげ櫛を取り出し、柔らかい布で椿油を拭き取り乾かす

つげ櫛のお手入れは汚れを取るだけではなく、椿油を染み込ませるまで行います。

油をしっかりと染み込ませることで櫛だけではなく、髪の毛にもツヤが出るので必ずここまでお手入れをするようにしましょう。

本物のつげ櫛は高くて買えない!自作つげ櫛の作り方

本物のつげ櫛を買いたいけれど、高いので買えない!という場合は、つげ櫛の効果より劣りますが、木製の櫛でつげ櫛を作ることができます。

【用意するもの】

  • 安価なつげ櫛、もしくは木製の櫛
  • 紙ヤスリ
  • 椿油
  • ビニール袋
  • 柔らかい布もしくはキッチンペーパー
  • 歯ブラシ
【つげ櫛の作り方】

  1. 紙ヤスリで櫛の表面にある塗装を取り除く
  2. ヤスリをかけた屑を、歯ブラシを使って綺麗に払い落とす
  3. ビニール袋の中に適量の椿油を入れる
  4. 3の袋の中にヤスリをかけた櫛を入れる
  5. 椿油が櫛全体に行き渡るように馴染ませる
  6. 7~10日間ほど放置する
  7. 袋から櫛を取り出し、柔らかい布で椿油を拭き取り乾かす

櫛を購入した後、表面にニスが塗ってある場合は必ずヤスリで取り除きます。ニスなどが塗られていないものは、そのまま椿油につけても大丈夫です。

また、椿油のニオイが苦手という人もいます。そういう人は、ヘアケア商品として販売されているようなオイルを使いましょう。

  • ゆず油
  • あんず油
  • アルガンオイル
  • ホホバオイル

髪の毛につける整髪料の入ったオイルは向いていないので、天然オイルで不純物が混ざっていないものを使うようにしましょう。

つげ櫛でツヤのある綺麗な髪の毛を手に入れる

「ツヤがないな」「神にまとまりがないな」と感じた時は、整髪料よりもまず自分が使っているブラシやクシを見直してみましょう。

ブラシやクシが原因で、髪の毛に静電気が起こり髪を傷めている可能性があります。

そういう時は、つげ櫛に変えて髪を整えてみましょう。そうすることで、ツヤのある綺麗な髪の毛になります。

また、髪だけではなく頭皮の状態も良くなるので、今後生えてくる髪の毛も綺麗なものになります。

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