頭皮ケア
頭皮マッサージの正しいやり方とポイント
また、アンチエイジングなどの美容効果も高いとされているため、最近では美容室やリラクゼーションサロンで頭皮マッサージの施術を受ける女性が増えてきました。
頭皮や美容に良いと言われている頭皮マッサージですが、頻繁に美容室やサロンに通うにはかなりのお金がかかります。
そのため、自分で頭皮マッサージをしている人も多いのではないでしょうか。
しかし、間違った頭皮マッサージをしてしまうと頭皮や髪を傷めてしまい、効果を得られなくなってしまいます。
頭皮マッサージをする時は、まず正しい頭皮マッサージ方法を知る必要があります。
今回は、自宅でできるいくつかの頭皮マッサージを紹介します。
Contents
知っておきたい、頭皮マッサージといっても方法は1つじゃない
頭皮マッサージというと、1つの方法しか知らないという人もいるのではないでしょうか。
頭皮マッサージといっても様々な方法があり、簡単にできるものからしっかりと時間をかけて行うものまであります。
自分のライフスタイルや、頭皮マッサージでどういった効果を得たいかによって頭皮マッサージは使い分けると、さらに効果もアップします。
誰でも簡単にできる!ブラシを使った頭皮マッサージ
頭皮マッサージというと、指で頭皮をマッサージするのが主流です。
しかし、時間がない時や毎朝できるとても簡単な頭皮マッサージがあります。それがブラシを使った頭皮マッサージです。
ブラッシングには、次のような効果があると言われています。
- 髪のホコリや頭皮の汚れを落としやすくする
- 髪の絡みを解消する
- 髪のキューティクルを整える
これだけではなく、頭皮に適度な刺激を与えてマッサージをすることもできます。
この時に気を付けなければいけないのが使うブラシです。頭皮にダメージを与えないブラシを使うのがポイントです。
- クッションブラシ
- 木製ブラシ(先端が丸くなっているもの)
上記のブラシは頭皮へのダメージが弱いので、ブラッシングで頭皮マッサージをすることができます。
ブラッシング方法は簡単で、シャンプー前に汚れが落ちやすくなる時と同じブラッシング方法です。
- 毛先をブラッシングする
- 髪の中間(耳のあたり)から毛先に向かって絡まりを取りながらブラッシングする
- 髪の根元から毛先に向かってブラッシングする
- 後頭部に向かって髪の毛を集めるようにブラッシングする
この時、力を入れず頭皮をブラシでガリガリとするのもNGです。
シャンプー前にやるオイルを使った頭皮マッサージ
頭皮の毛穴の詰まりが気になる人は、シャンプー前にやるオイルを使った頭皮マッサージが最適です。
毛穴に詰まった汚れは、顔のクレンジングのようにオイルでマッサージをすることでスッキリと取れます。
また、この頭皮マッサージは頻繁にする必要がなく、多くても週1回程度で効果があります。
頭皮マッサージ自体あまり時間はかかりませんが、オイルを使っているのでシャンプーに多少時間がかかることがあるので、時間がある時に行うようにしましょう。
- 髪の絡まりをなくすためにブラッシングをする
- オイルを500円玉程度手に取り、手のひらで温める
- 温めたオイルを手のひらに伸ばし、頭皮にまんべんなく付けていく
- オイルを塗ったら、指の腹を使って下から上に向かってマッサージをする
- 毛穴が詰まりやすい生え際や頭頂部、襟足部分は入念にマッサージする
- 手のひら全体で頭全体を包み込んで揉みほぐす
- 蒸しタオルで髪(頭部)を覆い、5~10分程度そのままにしておく
- 普通にシャンプー、トリートメントをする
オイルを使っているので、1度洗ってべたつきが気になる場合は、2度洗いをしましょう。
この時、頭皮にオイルが残ると毛穴詰まりになるので注意が必要です。
頭皮マッサージに使うオイルですが、植物性のものを使うようにします。
いろんなオイルが出ていますが、次のようなオイルは頭皮に使ってもいいようになっているので、オススメです。
- オリーブオイル
- 椿油
- あんず油
- ホホバオイル
- アルガンオイル
椿油やあんず油はヘアケア製品として販売されているので、そういったものを選びます。
その他のオイルの場合、頭皮に使っても大丈夫なのかを調べてから使うようにしましょう。
髪を健やかに育てる!?育毛や頭皮状態を良くする頭皮マッサージ
育毛や髪のために頭皮マッサージをするという人が多いと思います。髪や育毛のためにマッサージをする時はオイルを使わず、育毛剤などを使います。
育毛剤と言うと、薄毛や抜け毛に悩んでいる人が使うものというイメージがありますが、最近では頭皮環境を良くするためのものなどもあります。
若い人でも今からケアをしておけば健やかな髪を育てるのに効果的です。
- 頭皮全体に適量(育毛剤によって違います)を塗布する
- 手のひら全体で頭を包み込むようにし、指の腹でゆっくりと優しく揉んでいく
- 薄毛や抜け毛が気になる部分、髪の分け目などは特に丁寧にマッサージする
育毛剤が頭皮に浸透するようにと、指でゴシゴシと擦り付ける人がいますが、これは頭皮に過度な負担を与えてしまうのでよくありません。
ゆっくりと揉み込めば育毛剤は頭皮に浸透していきます。また、ゆっくりと頭全体をマッサージすると血行も良くなるので、効果がアップします。
育毛や頭皮環境を良くする頭皮マッサージは、毎日続けることに意味があります。1回やったからしばらく効果が持続するというものではありません。
毎日、シャンプー後など時間を決めて頭皮マッサージをするようにしましょう。
頭皮のツボを刺激しながらやる「ツボ押し頭皮マッサージ」
頭皮をマッサージする時、ツボ押しをプラスすることもできます。
頭皮マッサージの中に、ツボを刺激するマッサージをプラスしてあげると、さらに効果もアップするのでマッサージに効果的なツボをいくつか紹介します。
その1.頭皮のツボで1番有名な「百会」
頭皮マッサージでよく使われるのが百会(ひゃくえ)です。
百会は、頭頂部の真ん中にあります。百会には、次のような効果が期待できると言われています。
- 眼精疲労
- 頭痛
- 肩こり
- 血行促進
- 抜け毛、薄毛
- 自律神経の調整
百会は様々な効果があるので、頭皮マッサージをする時に軽く押してあげると、効果がアップするのでおススメです。
その2.デスクワークやパソコン作業が多い人にオススメ「天柱」
うなじの生え際部分にくぼんだ部分があります。そこに天柱(てんちゅう)があります。
天柱には、次のような効果が期待できると言われています。
- 頭痛
- 肩こり
- 首こり
- 眼精疲労
- ストレス解消
肩こりや首こりといったものに効果があるため、デスクワークやパソコン作業が多い人は、頭皮マッサージにプラスすると効果的です。
その3.頭皮のコリをほぐすのに効果的な「角孫」
耳の1番高い部分の髪の生え際あたりにあるのが「角孫(かくそん)」です。
角孫には、次のような効果が期待できると言われています。
- 頭皮のコリ
- 抜け毛
- 血行促進
- 緊張緩和
- 眼精疲労
抜け毛の予防として角孫のマッサージはよく使われています。
そのため、抜け毛が気になるという人は、頭皮マッサージの最後に角孫を軽く押してあげるようにすると効果的です。
力任せは危険!頭皮のツボ押しは注意が必要
頭皮マッサージ同様、頭皮のツボ押しも間違えると気分が悪くなったり頭皮に悪影響を与えることがあります。
頭皮マッサージにツボ押しをプラスする時は、次のようなことに注意しましょう。
- 押す時は力を入れすぎない
- 長時間ツボを押さない
- 押す時は指の腹を使い、爪や指先で、器具を使って押さない
- グリグリと押さず、揉むように軽くツボを押さえる
- 何度もツボを押すのではなく、ゆっくりとツボを押す
ツボ押しというと、肩など筋肉や脂肪で覆われているところを力を入れて押すようなイメージがありますが、頭皮は力を入れて押してはいけません。
また、痛いくらいの力で押す方が効果的と思っている人がいますが、そうではありません。
5秒ほどツボを軽く押してすぐに離すようにします。また、ツボ押しは何度もやる必要はありません。
頭をスッキリ!いつでもできる簡単頭皮マッサージ
疲れた時、仕事でイライラしている時など気分をリフレッシュしたい時にも頭皮マッサージは効果的です。
こういう時は、職場などでも簡単にできる頭皮マッサージがオススメです。
また、リフレッシュで行うマッサージは短時間で終わらせることができるような簡単なものなので、気になる時にやりましょう。
- 両手の手のひらを耳に当て、親指以外の4本の指の腹で耳の上から頭頂部に向かって揉みほぐす
- 前髪の生え際から頭頂部に向かって同じように4本の指の腹で揉みほぐす
- 後頭部から頭頂部に向かって揉みほぐす
- 手のひらで頭部を覆い、軽く押すようにする
時間がない時は、耳の上から頭頂部に向かってのマッサージだけでもスッキリとします。
このマッサージをする時は、オイルや育毛剤を使わないので力を入れると頭皮に摩擦が生じます。
頭皮を小さな円を描くように揉みほぐしていくと頭皮への負担も少ないので力を抜いてマッサージをするようにしましょう。
自己判断は危険!?頭皮マッサージをする時の注意点
頭皮マッサージをする時、この方法の方が気持ちいいと自己判断で行うと頭皮や髪にダメージを与えてしまうことがあります。
頭皮マッサージをする時は、どの方法でも必ず下記の注意点を守って行うようにしましょう。
その1.指先や爪でゴシゴシとやらない
刺激があった方がいいからと指先や爪でゴシゴシと頭皮マッサージをすると、頭皮に傷がついてしまいます。
その場所から炎症を起こしてしまい、頭皮状態が悪化するため爪を立てるのは危険です。
「指でマッサージ」と書かれていると、指先でゴシゴシしてもOKと思っている人もいますが、指でマッサージする際は、必ず指の腹部分を使ってマッサージをするようにしましょう。
その2.力を入れて頭皮をマッサージしない
マッサージをする時、よく痛いくらいの方が気持ちいいと思っている人がいます。
頭皮も同じで、痛い方が気持ちいいからと力を入れて揉んだり押したりすると頭皮を傷めてしまいます。
頭皮だけではなく、毛穴などにも力が加わりすぎて抜け毛に繋がることもあります。
また、ツボを押すマッサージの場合、あまり力を入れて行うと気分が悪くなることもあります。
あくまで優しく、痛くない程度の力でマッサージはしましょう。
その3.マッサージ時間は5~10分程度で終了する
頭皮マッサージをする時、長時間した方が気持ちいいからとずっとしている人がいます。
頭皮マッサージは優しくしても長時間していると頭皮にはかなりのダメージを与えてしまいます。
頭皮にダメージを与えないためにも、頭皮マッサージは5~10分で終わらせるようにしましょう。
長時間、頭皮のマッサージをしたい場合は美容室やリラクゼーションサロンなど専門のところへ行うようにしましょう。
頭皮マッサージは自己流ではなく正しい方法で行うことが大事
頭皮マッサージは、美容室やリラクゼーションサロンじゃなくても自分で行うことができます。
しかし、自己流で頭皮マッサージをすると頭皮や髪を傷めてしまい、効果を得られるどころか症状を悪化させてしまうこともあります。
「これくらいなら大丈夫だろう」と自己判断をせず、頭皮マッサージを自宅でする時は、必ず正しい方法で行うようにしましょう。
また、やりすぎも危険です。適度なマッサージを継続することで効果を感じることができます。