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白髪

白髪を予防する生活とは?エイジングケアにもなる一石二鳥の見直し方法

白髪に悩む人たちは一度は絶対こんな風に思うはず。見た目的なストレスにもなってしまう白髪、生えてくる前にササッと予防できれば白髪染めなどの手間も省けますし、ヒトの視線が自分の頭部に集まっていても特に気にしなくて済みますよね。

しかしながら、「白髪を100%予防する方法」は今のところまだ発見されていません。白髪が出来るメカニズムや原因はおおよそわかっていても、それらの原因を100%排除することは人間の生活の上で非常に困難、ある意味では不可能なのです。

ですが、生活の内容や習慣を少し見直すだけで「まだ白髪にならなくてもいい」髪なら守ることが出来ます。

総体的な本数が減るだけでも、”白髪頭”の印象は格段に変わるもの。まずは出来ることからスタートしてみましょう。


白髪は見えるところから改善してもダメ!内側のケアが肝心

髪は体の一部。まだ毛先も見えない、地肌の奥の方で髪の毛は生まれています。この時に十分に色付けが出来ないと、白髪となって見えるところまで育ってしまいますので、まずはこの地肌の奥に眠る「髪の毛の赤ちゃん」を上手に育ててあげることが肝心なのです。

髪が上手に着色され、十分に栄養供給を受けた健やかな状態で生えてくるには「生活全体」の見直しが必要です。

いきなり180度生活を変えろということではなく、普段の生活の中で少しずつ「髪に良いもの」を意識した変化をつけてあげると良いでしょう。

まずは生活リズムを見直して

髪は新陳代謝によって古いものは自然に抜け落ち、そこから新しい髪が生えてきます。

この新陳代謝のサイクルが滞っていたり、乱れがちになっていると髪の毛周期が狂い、「まだ抜けなくても良い髪」が抜けてしまったり「まだ生えるには早すぎる髪」が出てきてしまったりします。

白髪の場合、この「まだ生えるには早すぎる髪」が正体のひとつです。

髪はもちろん、皮膚、粘膜、骨…すべての細胞にはある一定の新陳代謝周期があり、それを整えるにはバランスの取れた生活リズムが必要になります。

  • 熟睡感を得られる睡眠時間
  • 爽快感を得られる光刺激(太陽光など)
  • 定期的に吸収できる栄養補給
  • 安心感のある排泄リズム

眠り、光、栄養、排泄。これらが1日の中でくるくると滞りなく円を描いていると、体全体の巡りがよくなり、細胞が活性化します。

眠りの量や必要な栄養量、排泄リズムは個人差がありますが、疲れを翌日以降になっても感じるような状態が続いているのであれば、こうした「生活リズム」のどこかに乱れが生じている可能性があります。

軽い運動も行うこと

生活リズムはそれほど乱れていない…という方は、運動量は適切かどうかを見直してみましょう。

運動不足になっていると、気が付かないうちに体の筋肉が硬くなってしまい血液の巡りが悪くなります。血液循環が悪い体は冷えが起こりやすく、冷えた体の細胞は「省エネモード」になるため新陳代謝スピードを低下させます。

特に女性に多いのが「コリ」→「漠然とした不調(疲れやすさなど)」→「動かない」→「筋肉不足によるコリの発生」→「さらに不調」といった悪循環。

月経期などホルモンバランスが乱れやすい女性の場合、常に運動をするというのは難しい場合もあるのですが、出来る時に軽く心拍数が上がるような運動を行って血行促進を促すように意識しましょう。

ウォーキングや軽いストレッチ、ヨガなどがおすすめですが、あまり時間が取れないという人は自転車もおすすめ!少し心拍数が上がるくらいの速さで3kmほど自転車を漕ぐだけでも体中の血液循環がよくなってくるのを感じられるはずです。

体を冷やしすぎてはいませんか?

「体の冷え」というのは女性はもちろん、男性にとっても良いことはあまりありません。

元々人間の体はある一定の温度を保つ「恒温動物」の仕組みで出来ています。この温度というのは、その人の細胞が最も活動しやすい温度であり、かつ病原菌やウイルスなどを死滅させやすい温度であることが理想。

成人した日本人の基本的な体温はおおよそ35度以上〜37度未満とされています。個人差は若干ありますが、原則として「朝が最も低い」「夕方が最も高い」と1日のうちでややバラつきが生じます。

現代は家屋・建物内では空調調節が効いている場合も多いですが、外気温が低い時に露出度の高い服装をしていたり、食事メニューに体を冷やすものばかりを選んでいると、知らないうちにどんどん体温が下がってしまいます。

体温が低すぎると免疫力も低下しますし、老廃物なども溜まりやすくなり体が常に疲れた状態へと傾いてしまいます。「省エネモード」にならないよう、体を温める意識も必要なのです。

頭皮のケアを習慣にする

トリートメントはこまめに、オイルなどでたっぷり保湿もしている!という方は沢山いらっしゃいます。しかし、それは「髪」のケアであって「頭皮」までは届いていない場合がほとんどです。

髪の土台は頭皮の奥深くに眠る毛乳頭です。頭皮は髪の土台・土壌であり、頭皮環境が良くなければ必然的に痩せた髪・傷んだ髪が生まれ、着色もしにくい状態になってしまいます。
  • 週に1〜2度はスカルプケアシャンプーを用いて頭皮マッサージ
  • トリートメント剤は頭皮にべったりとつけないように注意
  • 紫外線対策スプレーや帽子などで頭皮の紫外線ダメージを軽減

この3点を継続するだけでも、地肌の環境はぐんとよくなります。

特に見落としがちなのが「地肌の紫外線カット」です。頭部は人体の中でも最も紫外線を受けやすい場所ですから、何もケアしなければ活性酸素が増加しすぎてしまい、毛乳頭やその周囲にある色素幹細胞を傷つけ白髪を発生させてしまいますのでご注意下さい。

食事のバランスと量も影響力大

体の内側からケアする、という発想から真っ先に思いつくことはやはり「食事」ですよね。生命体の細胞は食事の内容から受ける影響がほとんどですから、普段食べる物から「白髪予防」を行うことが理想的です。

白髪の予防に良いとされる食物は基本的には「体に良い」もの。エイジングケアや美肌対策にももちろん繋がります。ぜひ積極的に取り入れてください。

白髪の予防には”黒い食べ物”が効果的

白髪の予防に良い、と言われている食べ物は沢山あります。

  • ヨードを多く含む海藻類
  • コラーゲンなどのタンパク質
  • タンパク質を分解吸収するためのビタミンやミネラル

こうした栄養素の中でも特に予防に効果的と言われているのが、「黒い食物」なのです。

  • 黒ゴマ
  • 黒豆
  • 黒生姜
  • ひじき
これらの食べ物に共通しているのが「黒」という色。これは非常に多くのアントシアニンやポリフェノールを含んでいるために出てくる自然の色です。

フィトケミカルの一種であるアントシアニンやポリフェノールといえば、抗酸化作用があるということはもう有名ですね。

紫外線や運動、ストレスなどで増えすぎてしまった活性酸素を減らし、細胞を傷つけないうちに外に排出させる作用なので、加齢によって生まれやすいシワ、くすみ、シミはもちろん、白髪の予防対策にもなるというわけなのです。

積極的に毎日食べたい食材

非常に優秀な黒い食材ですが、基本的には毎日食べても良いものばかり。その中でも成人女性に強くおすすめしたいのが「黒ゴマ」です。

黒ゴマにはゴマ特有の「セサミン」を始め、育毛に効果的といわれている「ビオチン」、不飽和脂肪酸の一種である「リノール酸」を含んでおり、新陳代謝の活性化に役立つ上ホルモンバランスを整える働きにも期待が出来ます。

また、糖質も小さじ一杯あたりおおよそ0.2gとなっており、脂質が高めの割には糖質が抑えられる食品でもあります。そのため「シェイプアップもしたい」という方でも安心して摂取することが出来ます。

究極?!白髪予防の食材組み合わせ例

では、実際に白髪予防を意識した献立例を考えてみましょう。

白髪に良いと言われている食材で組み合わせを考えると、必然的に肝臓や腎臓、胃腸にも良い組み合わせになりますので、白髪に悩んでいるわけではないお子様などご家族と一緒にも楽しめます。

<付け合せ小鉢>ひじきと大豆の炒め煮
乾燥ひじきと大豆の水煮を、出汁、醤油、砂糖で煮詰め、油揚げを少し散らします。貧血予防にも良い組み合わせですので、頭皮の血行促進に期待出来ます。
<汁物>しじみのお味噌汁
しじみには亜鉛や銅などのミネラル、オルニチンというアミノ酸、細胞修復能力を持つビタミンB12といった栄養素があり、現代の生活習慣病対策としてもその効能には注目されています。デトックス効果があり、体内に溜まった老廃物を解消してくれます。
<主食>鮭とおいもの黒酢炒め
鮭にはアスタキサンチンという赤い栄養素がたっぷりと凝縮されており、このアスタキサンチンにも抗酸化力があり、疲労回復や活性酸素の除去に役立つとされています。また、さつまいもやかぼちゃなどの根菜類は体を温める効果があるので、冷え防止に役立ちます。黒酢にも体を温める効果がありますので、新陳代謝の活性化にも期待出来ます。
<サラダ>ほうれん草と人参のサラダ
ほうれん草も人参も緑黄色野菜ですので、βカロテンが非常に豊富。βカロテンは体内に入ると必要な分だけビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。頭皮環境を整え、細胞分裂を促進する効果があります。ドレッシングにごま油を使うのも良いですね!
<ドリンク>ショウガとはちみつのお茶
すりおろしたショウガとはちみつをそれぞれ小さじ1杯ずつ、湯呑みに入れて溶かすだけの簡単ドリンクです。ショウガは体を温める効果が高く、冷え防止や血行促進に役立ちます。はちみつは幸せホルモンのセロトニンを作る材料になるため、リラックス効果がありストレス除去の効果に期待出来ます。

おやつにも黒い食べ物をチョイス

疲れてくると甘いものが欲しくなる…これは脳が疲労を溜め込み始めた合図。脳のすぐ近くには頭皮や毛乳頭、色素幹細胞などがありますので、そうした疲労を感知するとすぐに影響を受けてしまいます。

こんな時には少しだけ糖分を補給し、脳にエネルギーを与えるのが吉。

  • 黒ゴマのペーストに少しだけはちみつを混ぜ、クラッカーでサンド
  • 黒豆の甘露煮にきな粉と黒ゴマを振る
  • アーモンドやくるみなどのナッツ類をはちみつ漬けにする

甘いものはもちろん食べ過ぎは厳禁ですが、栄養価の高い食材のおやつは少量でも十分に効果を発揮しますし、腹持ちもよくエネルギーを効率的に作り出す働きをします。適量ならそれほどダイエットの邪魔にもなりませんのでご安心くださいね。

”黒い”けど…こんな食材は逆効果

黒ならなんでもOKかというとそうではありません。黒い食材の中には、「体を冷やす」という効果を持った食材もあり、体を冷やしてしまうのは白髪予防にとっては逆効果であることは先述した通りです。

体を冷やす効果が高いことで有名なのがコーヒーです。

コーヒーは南国の飲み物ですので、紫外線や太陽光による熱を冷ます働きが強く、胃の内側から体を冷やします。また、コーヒーに含まれるカフェインは胃壁にとっては刺激物ですので、多く摂りすぎると活性酸素を増やしてしまいます。

その他、体を温める作用はあるものの同じく刺激が強すぎるものとしては唐辛子があります。

適量ならば良いのですが、近年よく目にする「激辛」系の唐辛子は胃腸の働きを鈍らせ、免疫力を低下させてしまう可能性が否めません。摂り過ぎには十分に注意して下さい。

白髪予防=エイジングケア。一石二鳥の美容術

ここまでお読み頂いた方はもうおわかりかと思いますが、白髪を予防するということはイコールエイジング対策をするということです。

エイジング対策…と言葉だけを目にすると、非常に年齢を感じてしまう方もおられるのですが、10代、20代でも生える若白髪だとしても対策の内容は変わりません。

白髪は体の中で起こっている自然現象ですから、体にとって良いこと、生物学的に合理的なことをすれば体内から予防する効果も生まれやすくなります。長期的に見れば美肌、美白、美髪につながるものばかりですから、一石二鳥の美容術とも言えるでしょう。

ぜひ今日から白髪予防を開始してみて下さい。5年後、10年後に髪だけでなく、肌のツヤや目の透明感に自信を持って毎日を楽しく過ごせるはずです。

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