シャンプー
石鹸シャンプーの効果とは?頭皮環境を整え、ボリュームアップ効果も
石鹸で髪を洗えばきしんだり、ごわごわするなど、あまり良いイメージって湧かないですよね。
ですが、肌にさえ合えば石鹸シャンプーは様々な嬉しい効果をもたらしてくれるシャンプーなんですよ。
中には使い始めてから髪の調子が良くなったという方も多くいます。
そこで、今回は石鹸シャンプーがもたらしてくれる効果を使い方と併せてご紹介しますね。
今まで使っていたシャンプーが合わない方は石鹸シャンプーに変えてみることで髪本来の美しさを取り戻せるかもしれません。
Contents
高い洗浄力でスッキリ!石鹸シャンプーの頭皮や髪への効果とは
石鹸シャンプーとは石鹸分が主体のシャンプー剤や洗顔、または浴用の石鹸を使って髪を洗うことを指します。
種類としては液体タイプと固形タイプがあり、泡立ちやすく、使いやすいのが液体タイプ、少しの水分で泡立てることが出来るのが固形タイプです。
初心者の方はどちらかというと扱いやすい液体タイプの方が適しています。反対に固形タイプはある程度石鹸シャンプーに慣れた方におススメです。
そんな石鹸シャンプーの見分け方ですが、成分表示に
- 石けん素地(カリ石けん素地)
- 石けん分(純石けん分)
- 脂肪酸ナトリウム
- 脂肪酸カリウム
これらが記載されていることが多いです。
まずは石鹸シャンプーの効果についてご紹介していきますね。
頭皮の毛穴の汚れを防ぐ
石鹸シャンプーには脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムといった界面活性剤が含まれています。
これらの成分は洗浄力が非常に高く、頭皮の汚れや皮脂をスッキリと洗い流す効果があります。
そのため、汚れや皮脂による毛穴の詰まりを防ぐことが出来るんですよ。
頭皮のベタつきを解消する
石鹸シャンプーは頭皮のベタつき解消にも有効です。洗浄成分が頭皮の皮脂を落としてくれるので、さっぱりとした洗い上がりを実感出来ます。
そのため、脂性肌の方にも石鹸シャンプーはおススメですよ!
育毛効果が望める
石鹸シャンプーの持つ強力な洗浄力は育毛効果も望めます。
毛穴の奥に詰まった汚れを解消してくれるので、頭皮環境が整えられ、髪が育ちやすくなるのです。
また、同時に抜け毛を減らし、髪が抜けにくい頭皮へと導きます。
ボリュームアップ効果も
皮脂をしっかりと落としてくれる石鹸シャンプーは油分によりボリュームを失ったぺたんこ髪にも効果的です。
使い続けることでふんわりボリュームのある髪を取り戻すことが出来ますよ。
正しく使って清潔な頭皮へ。石鹸シャンプーの使い方
石鹸シャンプーの効果を得るためには正しい方法で洗髪することが大事です。次は使い方についてご紹介していきますね。
1.ブラッシングする
まず、洗う前の準備としてブラッシングを行います。こうすることで、髪のほつれをほぐし、髪や頭皮に付いた汚れを浮き上がらせる効果があります。
2.汚れをお湯で洗い流す
ホコリなどの汚れをお湯で洗い流します。シャンプーが泡立ちやすくなるよう、頭皮までしっかりとお湯で濡らすようにして下さい。
3.シャンプーを付けていく
液体タイプのものであれば一度手に取り、軽く泡立ててから頭皮に付けていきます。
固形タイプのものであれば頭皮近くの髪に軽くクルクルと擦る付けるようにして泡立てます。この時、よく泡立てようと強く擦りすぎないことが大事です。
髪の傷みの原因となりますし、石鹸が中途半端に溶けて髪にへばりつき、すすぎの際かえって面倒になる恐れがあります。
4.洗髪する
指の腹を使って頭皮をマッサージしながら洗っていきます。髪にも石鹸の泡を行き渡らせて下さい。
ぬるま湯でシャンプーをすすぎます。ロングヘアの方はシャンプーブラシを使うと髪に石鹸カスが残りにくくなります。
5.リンスをする
仕上げにリンスをします。この時使用するリンスは石鹸シャンプー用の酸性リンスを使うようにして下さい。
6.髪を乾かす
石鹸シャンプーで髪を洗った場合も自然乾燥はNGです。頭皮や髪が濡れた状態で放置していると雑菌が繁殖しやすくなってしまうためです。
タオルドライをしっかり行い、その後ドライヤーでしっかりと乾かすようにしましょう。
洗髪後、タオルで髪を挟むようにし、水分を拭き取ります。
石鹸シャンプーを使う際に注意すべきポイント
石鹸シャンプーは通常のシャンプーとは違うため、使う際も普段と同じ、というわけにはいきません。
注意点についていくつかまとめましたので、シャンプーの際に参考にしてみてください。
充分な量のシャンプーを使う
シャンプーをする時は髪全体に泡が行き渡るようにしましょう。
泡立ちが悪いということはシャンプーの量が足りていない証拠ですので、泡立ちが良くなるまでシャンプーを足すようにして下さい。
ですが、ただ足せば良いというわけではありません。
石鹸のみですと泡が硬くなってしまいますので、お湯も適度に追加しながら柔らかい泡を作るようにしましょう。
石鹸シャンプー用のリンスを使う
石鹸シャンプーはアルカリ性です。そのため、石鹸シャンプーで洗髪すると本来弱酸性である髪がアルカリ性に傾きます。
アルカリ性に傾いた髪はキューティクルが開き、髪同士が絡んできしみやすくなってしまいます。
ですから、シャンプー後は酸性の石鹸シャンプー用リンスで中和してあげることが大事なのです。
髪ではなく頭皮を洗うことを心掛ける
シャンプーの際は髪よりも頭皮を洗うよう、心掛けるようにしましょう。
髪の汚れは石鹸の泡が行き渡っていれば十分落とせます。必要以上にゴシゴシと擦ってしまうと逆に髪が傷む原因となりますので注意してください。
頭皮は皮脂分泌が盛んな場所ですので、泡立ちの悪さを感じたら、その都度頭皮にシャンプーを足していきましょう。
しっかりとすすぎを行う
石鹸シャンプーの成分である石鹸は水のミネラルと結びつくと石鹸カスとなる場合があります。
石鹸カスはリンスによって脂肪酸に戻り、洗い残しが酷いとベタつきの原因となってしまいます。
石鹸シャンプーを使っていると洗い落ちの良さが気に入る方もいますが、だからといってすすぎは適当に済ませず、しっかりと行うようにしましょう。
合成シャンプーからの切り替え時はシャンプーを多めに使う
合成シャンプーから石鹸シャンプーに切り替えた場合、泡立ちが悪いと感じることがあります。
これは合成シャンプーの成分が髪や頭皮に残っていることが原因です。
合成シャンプーには髪をコートし、ツヤを与える成分が入っているため、石鹸シャンプーに切り替えた際にそれらを洗い流すため、石鹸の量が足りなくなるんですね。
最初、泡立ちが悪いなと思っても合成シャンプーの成分の影響ですので、そこはもったいぶらずにシャンプーを追加するようにしましょう。
乾燥肌の人には向いていない
頭皮や髪に様々な嬉しい効果をもたらしてくれる石鹸シャンプーですが、アルカリ性であることや洗浄力の強さから、中には合わない人もいます。
- 皮脂分泌が少なく、頭皮が乾燥しやすい
- 髪の毛がきしみやすい
- 髪の傷みが気になる
これら上記に当てはまる方は石鹸シャンプーを使っても合わない可能性があります。強力な洗浄力により必要以上に皮脂を取り除いてしまうためです。
皮脂が過度に取り除かれてしまうと乾燥により頭皮が刺激に敏感になったり、失った分を補おうとかえって皮脂分泌が活発になる恐れがあります。
皮脂が過剰に分泌されれば皮膚炎などを引き起こし、最悪の場合、抜け毛に繋がる可能性もありますから、乾燥肌の方の使用はおススメ出来ません。
また、石鹸シャンプーは髪がきしみやすいという特徴もあります。普段から髪がきしみやすい方はさらにきしみやすくなり、髪の傷みの原因となります。
石鹸シャンプーにも良い面ばかりだけでなくデメリットもあります。そのため、それらを理解した上で使用するようにして下さい。
使ってみて頭皮に合わないと感じた方は使用は控えるようにしましょう。
髪の状態が安定するまで3ヶ月ほどかかる
石鹸シャンプーで髪を洗うと、きしみやベタつきが気になり、すぐに使用をやめてしまう方も多くいます。
これら使用感の悪さは
- シリコンや合成ポリマー等のコーティング剤が入っていないこと
- 髪がアルカリ性に傾くこと
が原因として挙げられます。
ですが、石油系やシリコン、化学添加剤といった人工的なコーティング剤が入っていないのですからきしみを感じるのは当然ですよね。
また、髪がべたつくのは髪の表面の傷んだ場所に石鹸の脂肪酸が入り込むことですので、洗い残しがないようにすれば解決出来ます。
石鹸シャンプーを使って使用感の悪さが気になってもまずは3ヶ月ほど使ってみてください。次第に髪や頭皮の状態が良くなってきますよ。
髪のきしみが気になる場合は石鹸シャンプー用リンスを使って中和するようにして下さい。
石鹸シャンプーでハリ・コシのあるいきいきとした髪に
使うだけで様々な効果をもたらしてくれる石鹸シャンプーですが、他にも
- シャンプーが頭皮に残りにくいのでアレルギーの人でも安心して使える
- 添加剤が少ないため、環境に優しい
等のメリットがあります。
普段使っているシャンプーが合わない、また、髪や頭皮のトラブルに悩んでいるという方はぜひ一度石鹸シャンプーを使ってみてはいかがでしょうか。