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エクステ

シールエクステって何?気になるNEWアイテムのメリットデメリット

エクステ=つけ毛は、実はずいぶん昔から日本女性にとって親しみのあるアイテムです。平安時代にはすでに髢(かもじ)という名のつけ毛があり、「髪は女の命」という社会の中でなくてはならないものでした。

時代は変わっても、髪型で自分らしさを演出したい、イメージチェンジを楽しみたい、と女性の髪への美容意識は変わっていません。それに伴って、様々な形で美髪を楽しめるアイテムも日々進化しています。

そのうちのひとつが「シールエクステ」。

イマドキ女子が注目するシールエクステとは、一体どういったアイテムなのでしょうか?


シールエクステってそもそもどういうエクステ?

通常、現代のエクステンション(つけ毛)は人工毛をいくつかの毛束に分け、それをもともとの自毛に編み込んで長さや量を付け足していくアイテムです。

編み込んだあとにカットやウェーブをつけ、ヘアスタイルとして馴染ませていきます。

シールエクステとはこの接着をもっと簡単に施せるシールタイプの人工毛毛束を使ったエクステンションです。毛束の接着面が熱で溶ける特殊な接着シールになっており、自毛にぺたりと貼ったらその上からヘアアイロンを当てて接着していきます。

シール面は熱で溶けますが、自毛に接着したあとは同等以上の熱を当てない限りは溶けませんので、シャンプーやブローをすることももちろん可能です。

編み込みタイプとシールタイプ、どちらにもメリット・デメリットがありますが、現代の忙しい女性にとってはシールエクステのほうがメリットが多いという場合もあり、今色々な美容雑誌やメディアで取り上げられているアイテムなのです。

シールエクステにするメリットは大きく分けて5つ

シールエクステが注目され、愛用される理由は大きくわけて5つあります。

現代の忙しい女性事情に特化したものばかりですので、エクステでイメージチェンジをしたいと考えている人には良い判断材料になるかもしれません。

仕上がりがきれいでナチュラルになる

通常、エクステは毛束と自毛を編み込みというテクニックで接着していきます。

このため、どうしても接着面には凹凸が出来やすく、特に毛質の硬い方、太い方の場合隆起が激しくなり、量を増やすと地肌近くの毛束がゴワゴワ、デコボコになりやすいというデメリットがあります。

が、シールエクステの場合接着面が平らで、かつ編み込まずに接着剤を溶かして使うために隆起が起こりにくく、言わなければわからないというレベルで仕上がりが自然になります。

今流行しているゆるふわスタイルや流しスタイルなどは、「作りすぎない」ということが最大のポイント。

不自然になりがちな髪の根元や分け目をナチュラルに仕上げることができるシールエクステは、流行中のナチュラルスタイルに最適と言えるでしょう。

短時間で仕上がるためすぐにイメチェンできる

最大のメリットとも言えるのが、仕上がりまでの時間の短さです。

通常のエクステは何束も髪を編み込まなければならないため、ミディアムヘアだとしたらプロが施してもひと束あたり3〜5分以上はかかりますので、2〜3時間は要します。

つけるエクステの量が多かったり、その後にウェーブやカットを予定している場合には更に時間は必要となります。

しかしシールエクステの場合は、メーカーによって若干異なるものの、コテをつかってしっかりつける場合でも接着にかかる時間がおよそ3〜20秒程度。1/3以下の所要時間で済んでしまうのです。

この手軽さはちょっと無視出来ないという方が多いのかもしれません。

装着後の地肌ストレスが少なく痛みも大幅減

編み込みをした場合、施術中はもちろん施術後も、根本近くの髪に常に引っ張る力が加わります。

無理な重力を加えられていると髪の繊維や地肌の細胞には小さなキズが付きますので、エクステ中は少しずつダメージが蓄積されているのと同じ状態になっています。

シールエクステの場合、まず接着時にかかる重力は編み込みタイプと比較すれば半分以下となります。さらに、装着中にも通常かかる重力以上の力は発生しないため地肌へのダメージも最小限で済みます。

また、編み込みをしているとどうしても引っ張られる時の痛みが起きますし、終了後も何か頭皮に刺激が加わると接着面のデコボコが引っ張られて同様の痛みが起こりやすいのですが、シールエクステの場合はこうした引力の痛みがありません。

過度な力が加わることがなく、痛みという最大のストレスもほとんど無いということも、幅広い年齢層の女性から支持されている理由なのかもしれません。

ネット販売物もありセルフエクステが可能

エクステ、というとどうしてもプロに頼まなければならないものという印象が強いと思います。

厚みや量にムラを作らずにつけ毛を編み込んでいくというのは相当な技術が必要に感じられるでしょうし、仕上がりがきれいになるのもプロならではです。

ところがシールエクステの場合、先に述べた通り接着方法が非常に簡単であるため仕上がりにそれほど大きな差が生まれにくく、自分の目で見えるところなら誰でも出来てしまうというメリットがあります。

部分的にカラーメッシュを入れたようなエクステを付けたい、前髪だけボリュームアップしたいという場合にもシールエクステであれば気軽に、短時間でトライできるためセルフで行う方が多いのもポイント。

また、エクステ自体もネット販売で仕入れることができるため、専門店に足を運ばなくても自分の好みのエクステをすぐに付けられるというのも利用者が増えている理由です。

リムーバーですぐ取れるので付け替えしたい人にもオススメ

気軽にトライ出来るということは、付け替えも簡単にできるということ。

先週は金のメッシュエクステをつけたから、今週はピンクにしてみようかな…などといったイメージチェンジが思った時にできるというのは、おしゃれを楽しみたい女性にとって非常に大きな利点です。

シールエクステの場合リムーバーを使えば接着面をすぐにはがせるため、リタッチも付け替えも簡単。ひと束だけを外して新しいものに付け替えるということもすぐに出来ます。

慣れれば朝のお出かけ時にササッとエクステを付け足していくことも、反対に外していくことも出来るので毎日忙しいという方もその日の気分に併せてエクステを楽しむことが出来るのです。

要注意!便利なNEWアイテムにデメリットはつきもの

いいことづくめのように感じられるシールエクステですが、やはりどの便利アイテムにもデメリットはつきもの。未だ編み込みエクステが主流である理由には、こんなシールエクステのデメリットが存在していました。

丁寧なヘアケアや髪へのメンテナンスが必要になる

シールエクステは編み込みエクステと比較すると圧倒的に強度が弱いというデメリットがあります。

強度が弱いということは、ちょっとした衝撃や摩擦によってもすぐに取れてしまうということ。シールエクステをつけたら、今までと同じようなシャンプーやヘアケアではなく、丁寧かつスピーディなケアが求められてきます。

髪を洗ったらすぐに乾かす
普通のシールを思い描いていただければイメージしやすいと思いますが、シール面は濡れていると接着力が落ちます。

シールエクステでもシャンプーは行なえますが、濡れたままにしておくと重力によって接着面がズルズルと下に下がってきてしまって取れやすい状態、見た目の悪い状態になりますので、洗髪後はすぐにドライヤーで髪を乾かす必要があります。

ブラッシングは毛先から行う
これは編み込みのエクステでも同様ですが、根本につけ毛の毛束がついているためブラッシングを地肌から毛先に向かってかけることは出来ません。

毛先から少しずつ、接着面の手前までブラッシングをかけていくように気をつけて下さい。慣れるまではやや違和感を感じる人も多いのがこのポイントになります。

地肌から無理に引っ張る力を加えるのはNG
髪をかきあげる、高い位置でポニーテールなど長時間縛り上げる、地肌を頻繁にかく癖がある…など、強い衝撃を与えることがあると接着面から髪が抜けやすく、エクステが取れやすい状態を作ります。無意識に髪や地肌を触るクセがある人は注意が必要になります。
取れかけて来たら必ずリムーバーを使う
エクステを付け替えたい時、取れかけてきた時、簡単に接着出来たからといって無理に引っ張って外そうとするのはNG。髪の繊維が切れ、枝毛、切れ毛、脱毛の原因に直結します。

専用のリムーバーなどを使って接着面の糊を溶かし、ゆっくり丁寧に接着面を外さないとベタベタ感も残ってしまいます。

ひとつひとつは細かいポイントなのですが、人は意外と無意識に髪に衝撃を与えているものです。

髪には痛覚や温度感知機能はないので、エクステにどれだけ衝撃を与えているかはわかりにくいもの。髪をむやみに触らないように気をつける習慣がつくまでは、やや不便に感じるかもしれません。

髪への熱ダメージが気になるところ

編み込みの場合は「引っ張る力の荷重ダメージ」が気になるところでしたが、シールエクステの場合は「熱によるダメージ」が気になるポイントです。

手で圧迫すればつくタイプのシールエクステもありますが、これは強度がかなり弱いので保っても2〜3日。1ヶ月は保たせたいというのであれば、コテの熱でシール面を髪に接着するタイプのものが必要になります。

そうなると、毛束と自毛に数秒間高温の熱を加え続けることになりますので、髪が既に傷んでいる人にとっては致命的なダメージになる可能性も否定は出来ません。

また、コテの扱いに慣れていない人の場合は地肌への火傷などのリスクもあります。まずはやりやすいところから、低温のコテで練習を重ねるようにしてからにしましょう。

ボリュームアップが目的の人にはコスパダメージも大

セルフで再度や前髪に3〜5束程度付け加えるというのであれば、コストとしては安くなります。

ですが、美容室で行ったり髪全体をボリュームアップさせたいなど、大量かつ後頭部側にも必要な場合、通常のエクステよりもコストが高くなることがあります。

シールエクステは1束300円台などの安価なものから、700円台という高価なものまで値段がピンきり。

しかし、安価なものの場合シール面がベタつきやすい、取れやすい、人工毛で変色や変形が起こりやすいなどのデメリットがありますので、保ちや使用感を重視するのであれば相場の500円以上のほうが良いと考えられます。

さらに、頭部全体にこれらをつけていく場合、40〜50束くらいは必要になってきます。

500円✕40束=20000円(長さや材質によって異なる)
施術料…3000〜6000円(美容室によって異なる)

シールエクステだけでもこのくらいはかかりますし、髪の長さや量によっても変わります。また、ここに更にカラーリングやパーマなど別テクニックを要する場合にはここに上乗せという形になります。

シールエクステは最高級のものをきちんとした技術者が施術して接着したとして、寿命はおよそ1.5ヶ月〜2ヶ月。通常のエクステは2ヶ月以上保つ場合もあることを考えると、ややお財布的には厳しいという方も増えるかもしれません。

全体につけたい人にはセルフはやや難しい

もうひとつ、セルフで手軽に出来るシールエクステですが、これは部位によって限界があります。

一部だけカラーメッシュをつける、リタッチとしてサイドや前髪につける…と部分的にならセルフでも十分ですが、頭部全体のボリュームアップやミディアムからロングへの長さ変化などをしたい場合にはセルフはややハードルが高くなります。

エクステは自然な仕上がりになることが重要ポイント。目の届きにくいところ、手が届きにくいところにムラを起こさず均等につけるのは至難の技とも言えますし、失敗すればそのシールエクステは捨てるしかありません。

これらを考えると、全体にエクステをつけるのであればプロに頼むべきであると言えるでしょう。

目的に合わせて編み込みかシールかを選択する

話題のNEWアイテム「シールエクステ」についてのメリットとデメリットをピックアップしてみましたが、なんとなくどういったものかイメージはつきましたか?

編み込みエクステとシールエクステ、どちらにすればいいの?という人は、まず「自分がなりたい状態」をイメージして下さい。

  • 全体につけ、かつ長さやボリュームを出したいのであれば美容室で行うエクステ
  • 部分的にカラーメッシュや増毛などを施したい場合はシールエクステ
  • 保ちを重視したいのであれば編み込み
  • つけ外しを簡単にしたいのであればシールエクステ

楽しみ方、理想の姿は人それぞれです。その理想の状態に仕上るにはどちらのほうが適切かをイメージすると、そこに到達するまでの手段がわかりやすくなりますよ。

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