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育毛

パントガールの効果とは?副作用が気になる人も要チェック!

更年期あたりを境に、髪が頭部全体に渡って細くなる、少なくなる、抜けたあとに発毛が遅くなる…などの症状が起こることを指し、薄毛で悩むおよそ半数〜6割程度がこのびまん性脱毛症なのではないかとさえ考えられています。

近年では20代でも、日常のストレスやケアダメージなどでびまん性脱毛症を起こしてしまう女性も増加していて、外に出たくなくなってしまうなどQOL(生活の質)を著しく低下させてしまう危険が指摘されています。

このびまん性脱毛症に対して有効だと言われているのが「パントガール」です。

薄毛を専門で見てくれるクリニックなどでも処方されますが、このパントガールはなぜ効果があると言われているのかを確認してみましょう。


パントガールっていったい何に効く薬なの?

世の中「薄毛に対する薬」は増えていますが、パントガールはその中でもターゲットが絞られているタイプの内服用育毛剤です。

「飲む育毛剤」といったキャッチフレーズが有名ですが、それは一体どのような意味なのでしょうか?

女性向けの薄毛治療に効果が認められた薬

パントガールは薄毛治療を行っているクリニックや病院でも、医師が処方薬として選択する場合もあるほど効果を認められている内服薬です。

ただし、薄毛であればどんな場合でも処方されるかというとそうではありません。パントガールに関しては、その原因とターゲットがかなり明確に絞り込まれています。

  • びまん性脱毛症であること
  • 女性向け
  • 感染や皮膚炎など明らかな別要因がないこと

このターゲットに当てはまれば、体の内側から育毛環境を作り出す効果が高いとして医療界でも認められています。

逆に、男性に多いAGA、円形脱毛症、アトピーなどアレルギーによる脱毛など「びまん性脱毛症とは異なる」原因や症状に対してはあまり効果がないとされています。

育毛成分は豊富なパントガールですが、発毛を促す成分はほとんど入っていないということがその理由。治療として発毛が必要な場合には違う薬や外用薬が処方されます。

穏やかな効き方で副作用そのものが少ない

これまで内服タイプの育毛剤は、男性に多い薄毛症状AGAに対するものがほとんどでした。

しかし、このAGAに対するお薬の多くは、女性が服用した場合にホルモン分泌に悪い影響を及ぼしたり、生殖機能に問題を起こしたりする可能性があるため女性向けとしては推奨されていません。

そんな中でこのパントガールは「薄毛に悩む女性のために」開発されているため、女性の身体に及ぼす影響がほとんど無いとして安全性を高く評価されているのです。

また、後ほど詳しく触れますがパントガールの有効成分はそのほとんどが自然に存在する栄養素です。そのため位置づけとしては「薬」というより「サプリメント」に近く、長期的に飲み続けることで効果が出てきます。

そうした穏やかな体の変化を促進させるため、副作用と呼ばれる強烈な不快症状も起こりにくいとされています。

どういう症状に何が効く?効果の理由を知りたい

パントガールは「育毛」を促す様々な成分が配合されています。配合されている成分がどう働きかけるのか、その仕組みと併せて効果を確認してみてください。

毛髪の成長を促進させる有効成分が配合

パントガールに含まれている有効成分は次のようなものがあり、それぞれに女性の育毛環境を整える効果が認められています。

頭皮環境を育むパントテン酸カルシウム
ビタミンBの一種であるパントテン酸カルシウム。主に脂質や糖質などを代謝し、皮膚の健康を維持するために使用されるエネルギーです。

皮膚そのものの新陳代謝を促進させるので頭皮環境の保護に役立ち、頑張って生えてきた髪を守り育てるのに必要とされる成分です。

タンパク質(ケラチン)
髪を合成するために必要なのがケラチンというタンパク質です。このタンパク質が不足すると、脱毛や切れ毛などを起こしたりダメージを蓄積してしまったりすることがあります。

髪の毛の90%はケラチンで作られていることから、脱毛対策についても育毛においてもこのケラチンを補充することが主目的になります。

アミノ酸(シスチン)
髪の原材料はケラチンですが、このケラチンの原材料がシスチンなどの「アミノ酸」です。ケラチンは18種類のアミノ酸が結合して出来た成分です。

アミノ酸が欠乏すれば良質のケラチンは生成されず、結果的に薄毛が改善しません。そのためパントガールではアミノ酸を同時に大量補給できるように配合されています。

髪本来の力を維持するための栄養素も

先述した主な有効成分以外にも、その補助をする役割を持つ栄養素も一緒に配合されています。

併せて摂取することで相乗効果を生み出し、より効率的に成分の力を発揮できるというものもあります。

パラアミノ安息香酸
パントテン酸カルシウムと相性がよく、一緒に摂ることでパントテン酸カルシウムの吸収率を高めるビタミンBの一種です。

ケラチンを体内で合成する際にも消費されるものですので、パントガールのみに限らず、製造されている育毛剤の殆どに使用されている有効成分です。

薬用ビール酵母
ビール酵母には複数のビタミンB群が含まれており、皮膚や髪、爪の健康や美容状態を維持する効果があります。

ハリやコシを維持するため脱毛しにくい良質の髪を育み、薄毛対策としても美髪対策としても効果が期待出来ます。

主原料をサポートする栄養成分を一緒に服用できるため、手軽に「育毛効果」と「美髪づくり」が同時にできることが、パントガールの最も重要な魅力とも言えるでしょう。

紫外線ダメージや日常ヘアケアのダメージも補修

豊富なビタミンB群の配合により、育毛だけでなくすでに発毛している髪の毛へのダメージケア効果も見込まれます。

ビタミンB群は髪、皮膚、爪などを生成するために欠かせない栄養素です。これらが不足すると細胞が弱くなり、すぐに欠けてしまう、切れてしまう、破れてしまう、感染しやすくなるなど数々のデメリットが生じます。

また、補修能力も衰えてしまうためダメージを受けたところの損傷度合いが加速し、脱色や脱毛などへと進んでしまうこともあります。

ビタミンB群はこうしたダメージ損傷を補修し、受けたダメージを軽減できる強い髪を作る働きが大きいのです。

日常から頭部は紫外線や外気汚染などのダメージを受けやすいところ。その割に予防対策が取りにくい部分でもありますから、たっぷりと細胞を守るための栄養を補っておくというのが最大のダメージ予防策となります。

誰でも飲んでいいの?副作用はどのくらいある?

内服、と聞くと一番心配になるのが副作用の有無。健康美のために始めたことが、健康を害する結果を生み出すなどということになっては本末転倒ですよね。

育毛効果の高いパントガールは、飲むにあたってどのような注意点があるのでしょうか?

重篤な副作用はこれまで報告されていない

実はパントガールには、これまでに「重篤な副作用」とされる命に関わるような副作用は報告されていません。

成分としてはそのほとんどが自然界にも存在し、日常的に食品からも摂取できるビタミンなどの栄養素であるために、生命に危険を及ぼすような影響力はほぼありません。

また、発毛を促すタイプのお薬で稀に報告されるような

  • 髪以外の体毛が濃くなる
  • 男性ホルモンが増加する
  • カロリーが高く太る

などといった身体的影響についても報告されてはいません。カロリーについては0.5Kcal以下とされていますので、これ自体が太る要因となるということも無いと考えて大丈夫でしょう。

ただし、過剰摂取には注意が必要です。

ビタミンB群は水溶性ですので体内に残留しづらい栄養素ではあるものの、短時間に過剰に摂取した場合には悪心や吐き気、胸焼けなどの症状が起こる可能性があります。

使用目安量をきちんと守るようにして下さい。

びまん性脱毛症なら誰が飲んでも効果は期待できる

髪が頭部全体に渡って細くなる、抜ける、地肌が透けて見えるなどの症状が「びまん性脱毛症」です。

パントガールはこの症状に対しての育毛剤ですので、ターゲットに即していれば効果は期待出来ます。

  • びまん性脱毛症と診断された男性
  • 閉経後の高齢女性
  • 過度なダイエットやストレスなどでびまん性脱毛症を発症した成人女性、男性

女性に多いとされるびまん性脱毛症ですが、男性には決して起こらない症状というわけではありません。実際にびまん性脱毛症と診断され、パントガールを処方された男性も多いようです。

パントガールは主に栄養を補給し「脱毛量を抑える」「髪を太くする」などの効果が目的となるものなので、この観点のみで症状が改善するタイプの方であればパントガールが有効となる場合があります。

ただし、びまん性脱毛症だと思っていたらびまん性の円形脱毛症だった、男性型脱毛症(AGA)だった…という場合にはあまり効果は期待できません。

これらの診断は一般的に非常に難しいとされているため、自分の薄毛の原因は何なのか、という初動は必ず専門家と行うようにしてください。

そのほうが、時間も薬剤も無駄にならず効果を早く得ることが出来ます。

体質によって腹痛や下痢などの症状が起きることも

副作用はほとんど無いとされているパントガールですが、豊富な栄養素が配合されているがゆえに体質によっては胃腸不良を起こすことがあります。

  • お腹がゆるくなる
  • 下痢を起こしてしまう
  • 頭痛や動機がする
  • 胸焼け、吐き気がする
こうした症状が起こっても1〜2日程度で収まる人が多いようですが、もし冷や汗や嘔吐、激しい頭痛などを感じるようでしたら体質的なアレルギーなども考えられます。

その場合は直ちに服用を中止し、医師に相談するようにして下さい。

未成年や妊娠中の女性にはNG!その理由とは

ターゲットに当てはまっていたとしても、実は飲むのを避けたほうが良いとされている方もいます。

絶対に飲んではいけないと立証されているわけでは無いものの、逆に言えば「影響がどのくらいあるのか報告がされていない」ため飲まないほうが良いと考えられている場合です。
妊娠中の女性はビタミン類の過剰摂取になる可能性がある
妊娠中はホルモンのバランスが乱れるため、びまん性脱毛症が起こる方も少なくはありません。

ですが、お腹の中に胎児がいる期間は母体のビタミン量が過剰になりすぎないよう注意深く食事のバランスを整える必要があります。

パントガールで胎児に必ず悪影響が出ると証明されているわけではありませんが、ビタミンの過剰摂取につながるリスクは避けるべきでしょう。

未成年の場合のびまん性脱毛症の多くは生活習慣の改善が先
びまん性脱毛症は中高年以降の女性に多く見られますが、近年では未成年でも起こることがあります。

しかしながら、未成年のびまん性脱毛症の多くの根本原因は「生活習慣の乱れ」「過度なダイエット」「過剰なストレス」であることがほとんどであり、体内の代謝バランスやホルモンバランスとは無関係と考えられています。

この場合ビタミンを補給することも大切ですが、パントガールのような濃度の高い栄養ではなく、規則正しい食事と睡眠、運動、かつ過剰なダイエットなどの悪習慣の改善を優先するほうが早く、しかも根本的解決に繋がります。

育毛剤は継続が重要。保険適用外であることも忘れずに

使用者の90%以上が育毛効果を実感─…パントガールを少し調べるだけで、どのページにもこうした文言が掲載されています。

確かに効果も高く、副作用などの危険も少なく、使用方法も簡単な魅力的な育毛剤であることは間違いがありません。

しかし、よくよく考えてみると人体においてはターンオーバー期間があり、1〜3ヶ月は体の細胞が生まれ変わるために時間がかかります。1〜2週間飲んだだけで効果を実感している人は少なく、効果を実感出来たと答えている人の大半は3ヶ月以上継続して飲み続けている人たちです。

パントガールは医師が処方してくれるものですが、保険適用外の自由診療対象となっています。

つまり保険がきかず、パントガールの費用は全額自分もちということになります。数ヶ月から半年の継続が必要であるということを忘れず、無理のない治療を心がけることも必要です。

併せて最近ではインターネット販売などで、安く入手できるなどとして代行輸入販売なども盛んですが、本当に安全な輸入品であるか、詐欺などの危険はないか、といったこともきちんと確かめる必要があるということも念頭に入れておくようにして下さい。

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